どうも、作曲家やってます萩原悠です!
この度、ROLANDの最強ハードウェア音源、INTEGRA-7を購入しました!
超スピーディーに即戦力のサウンドが読み出せて、
制作の効率が爆上がりしました!
Roland
ローランドと言えば、今や世界最大の電子楽器メーカーですよね。
シンセサイザーも電子ドラムも世界最高峰機を排出しているローランド。
プロの間でももちろん多く使われています。
日本人としてなんか嬉しいねw
INTEGRA-7
ローランドのシンセをすこし長く知っている方ならお分かりでしょう、
以前FANTOMというシンセサイザーがあったことを。
YAMAHAのMOTIF、KORGのTRITONと並んでデジタルシンセサイザー界を牽引した一台です。
その中でもFANTOMの派手でパワフルなサウンドが好まれ、ステージでも制作の現場でもあちこちで目にしました。
そんなFANTOMの生産が終了してしまってからはシンセサイザーキーボードとしてはこのクオリティの製品を出していなかったのですが、
2012年、なんとハードウェア音源モジュールとして販売が開始されたのです!
それがこのINTEGRA-7!!
ROLANDの持つ音源の全部入り、これさえあればなんでも出来る!
そんな最強の音源モジュールなのです!
INTEGRA-7の特徴
まだまだ自分もINTEGRA-7を使い始めて日が浅いですが、
そんなわたしが感じているINTEGRA-7の特徴をまとめていきます。
音質
なにをおいても結局これです!
音の質。
プラグインシンセでは絶対に成し得ないこのサウンド。
特にINTEGRA-7の目玉でもあるのがSuperNATURALという技術。
このSuperNATURALを使った生楽器のサウンドはもう奥行きとかも含めて素晴らしい!
平面になりがちな打ち込み音源とはもうオサラバですね。
また、SuperNATURAL Synth Toneというセクションに含まれるシンセの音もめちゃめちゃ気持ちいいですね!
オケに混ぜても埋もれない、曇らない、とにかく派手で音が立ってます。
なんとなく音がボンヤリしてしまうプラグイン音源とかとは全然違う!
ホントに即戦力ですよ……
多くのプロのトラックメーカーさんたちが絶賛するのも納得です。
音色数
そんな即戦力な音色が、膨大に入ってるんです!
と言っても、実は今大ヒット中のROLANDのエントリーシンセのJUNO-DSでも1000を超える音色が入ってるんですけどね。
それだけあれば一通りの楽器の音は入ってますし、充分だと言えるのですが……
INTEGRA-7、なんと6000を超える音色が入ってるんですwww
ROLAND FANTOMシンセサイザーのときは別途スロットで音色を購入して装着する必要がありましたが、
それ全部このINTEGRA-7の中に入ってますw
もうそんなにあっても聴き切らないよwwww
なので、まずは片っ端から聴いていくという作業が必要なのですが、
この作業めっちゃ楽しいww幸せwwww
16chマルチティンバー
INTEGRA-7は16チャンネルのマルチティンバー音源です。
つまり、同時に16パートを鳴らすことができるんですね!
これがハードウェア音源としてはとってもありがたいのよ。
ピアノパート作って次はストリングスパート作って、
全部同時に鳴らしながら制作バシバシ進められるわけだから。
しかもマルチティンバーで出しながらもちゃんとフルでエフェクトとかもかけられる。
これがハードウェアのシンセサイザーとかだとそうもいかなかったりするんです。
マルチティンバー仕様じゃない場合1パートずつ作ってオーディオとしてDAWに書き出して、
ノートやベロシティやシンセサイジングをちょっとでも修正するとなったらまたそのパートの音色を読み出してオーディオ化のし直しですからね。
INTEGRA-7から16パートもあればまぁ割と、困らないくらいには作業が出来ます。
当然他のシンセを鳴らしたりプラグインシンセ使ったりもしますからね。
操作が簡単
これ重要な〜。
わたし、実はすごい機械とかに弱いんですよ。
マニュアル読むのもめんどくさい……。
しかしINTEGRA-7は、今のところ全くマニュアル読まなくても使えてます!
チャンネルを選んで、
カテゴリーを選んで、
その中から音色を選ぶだけ。
これだけで極上サウンドです。
ちょっとだけ音を調整したいときにはこのあたりをいじれば、
なんとなく直感で「こんな感じかな」だけでたどり着きます。
さすがROLAND……。
INTEGRA-7 Editor
INTEGRA-7はそんなわけで簡単な操作が可能なのですが、
もっと簡単に直感的にイジれる方法があるんです。
それがINTEGRA-7 Editor。
パソコン上で全てのパラメーターが操作出来るというもので、どうやらめちゃめちゃ使いやすそう。
しかしわたしは!
iPad版のEditorを使います!
画面をタッチしてボリュームやパンも直感的に操作出来るので、なんかいい!
ちなみに、各パートの定位とかはこうやってとんでもなく分かりやすいインターフェイスで見れます。
もちろん指先でドラッグしていけば簡単に定位をいじれます。
すげぇ、便利すぎる。。。
便利なプレビューボタン
6000もの音色、片っ端から試し弾きしていくのも楽しいものです。
しかし、INTEGRA-7にはちょっと便利な機能が。
それは、プレビューボタン。
このボタンを押すと、その音色の特徴がわかりやすい2小節程度のフレーズが再生されます。
生ピアノ系の音色ならピアノらしいフレーズが。
エレピ系の音色ならエレピらしいフレーズが。
全ての音色にプレビューフレーズが割り当てられていて、
それぞれの音色のいい部分、美味しい使い方などがボタン押すだけで十分過ぎるほどに伝わります。
シンセリードだったり木管楽器だったり、にちょっと苦手な楽器とかのときとかは特に、
このプレビューフレーズを演奏の参考にするのもありですね!
もちろんこのプレビューボタンを押したときにどんな動作をするかはシステムメニューから変えられます。
(美味しいフレーズ,コード,単音 から選べる)
購入から1週間現在、好みの音BEST3
やっぱり音が良すぎるのが一番なのですが、
そのなかでも現段階で特に気に入ってる音色を発表します!
第3位ピアノ
ROLANDがSuperNATURAL音源で一番力をいれた音色なんじゃないかと勝手に妄想してます、やっぱり生グランドピアノの音色が最高です!
今までKORGのTRITON Extremeに入ってるピアノ音源を使ってましたが、
今後生ピアノ系はほとんどの楽曲でINTEGRA-7に差し替えになるかな〜。
第2位オーボエ
もともとオーボエの音が好きなのですが、
いやこれはヤバい!
こんなにリアルな音源手にいれちゃったら今後余計オーボエの出番増えちゃうやん!
SuperNATURAL恐ろしい……。
他にも、木管&金管楽器のリアルな奥行き感とか最高ですよ!
あ、てかそう言えば内蔵のリバーブとかもよく出来てるなぁ。
第1位オーケストラヒット
これが欲しかった!
ホントこれが欲しかった!
今ではちょっと古い印象になってしまうのであまりバリバリは使われないオーケストラヒットという音色。
でもこのちょっと古い感じがハマることって全然あります。
遂に、遂にあの往年のサウンドを手にいれたよ!
INTEGRA-7と接続
このINTEGRA-7ですが、わたしなりの導入、接続状態をお教えしますね。
USBでパソコンと
INTEGRA-7はパソコンとUSB接続が出来ます。
そうすることによりMIDIのやりとりが出来る上に、
USBオーディオインターフェイスとしても動作します!
INTEGRA-7本体前面のインプット端子を使えばそこからギターの録音とかも出来ちゃう!
でもわたしは使ってないでーすww
S/P DIFでオーディオインターフェイスと
オーディオインターフェイスは別途専用機を使ってて、
RMEのFirefaceUCです。
つまり、INTEGRA-7の音をDAWソフトに録音するには、一旦INTEGRA-7から出てRMEの入力端子に入れなければならないのです。
当然両機材にアナログ入出力がついているので、
INTEGRA-7のアナログアウトプットからFirefaceのアナログインプットへケーブルで繋げばいいのですが……
わたしはデジタルケーブル使うことにしました!
これを使うことにより、
INTEGRA-7のデジタルサウンドを一旦アナログへ、
そしてFirefaceの入り口でまたアナログからデジタルへ
という変換の工程が全く不要になり、
デジタルのままINTEGRA-7からFirefaceに渡すことが出来ます。
デジタル信号なので、音質劣化は実質ゼロ!
やったね!
デジタルケーブルって高い物も多いですが、
これはそんなことないです!
無線でiPadと接続
INTEGRA Editor for iPadを動かすためにUSB接続してもよかったのですが、
そうすると使ってる間は充電出来ないし、ちょっと面倒だなと思ったので、
無線接続にしました!
ほんと便利ですね、ONKYOのUWF-1という完全なる他社製品ですが、
ROLANDも公式でこちらの使用を推奨しています。
これを、INTEGRA-7本体前面のUSB MEMORYの端子にONKYO UWF-1を挿して、
そうするとiPadでWi-Fiを認識するようになります。
これでINTEGRA-7を選べばあとはもう完全同期。
すごい便利。
これのおかげでINTEGRA-7自体は奥のラックに入れっぱなしでもいいってことだもんな。
まとめ:マジで最強音源だった
もうね、正直音を片っ端から聴いていくのが楽しすぎる!
やっぱり目玉であるSuperNATURAL音源が通常のPCM音源に比べて格段に美しいですね。
それでいてハキハキとした発音のサウンドが多いので……
簡単にメリハリの効いたサウンドを構築出来ます。
正直ハードウェア音源って今はそんなに流行ってないですが、
でもだからこそ、人と差をつけるのにはこれです!
実際多くのプロは使っているわけですから、
そのサウンドが一気に手に入るとなればむしろ安いくらいですね。
てことで、今後作編曲をご依頼下さった際は萩原悠xINTEGRA-7のタッグで音源をご提出しますのでお楽しみに!
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!