どうも、コンプは1176を使ってます萩原悠です!

やっぱりラックのアナログコンプがいいよね!

そう思っていましたが、

わたしは知らなかった。

Empress EffectsCompressorがUNIVERSAL AUDIO 1176に似た使い勝手とサウンドで人気だということを!

実際使ってみたらすごく気持ちいい!

ナチュラルコンプの最終到達点!

ってことでEmpress EffectsCompressorのレビューをしたいと思います!

実際最近はベース録るときは絶対これ。

エレアコとかにも結構使ってます。

もうね、Empress通しておくとミックスがラクなのよ!

Empress 5

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Empress Effectsとは


Empress 00
Empress Effectsとは、2008年カナダのスティーブ・ブラグ氏を中心に音楽学士や音響工学師などの精鋭が集まって作られたエフェクターブランドです。

レコーディング機材レベルの超高音質と、

斬新で多機能ながらも使いやすくコンパクトに収められた筐体は既に多くのミュージシャンに愛用されています。

Empress LOGO
エフェクターを開発しているブランドとしてはまだまだ若いブランドですが、

今やハイエンドブティーク系を代表するラインナップの一角と言ってもいいでしょう。


Compressor







今回紹介したいEmpressのエフェクターはこちらです!

Compressor!!

なんてシンプルなお名前!

コンプレッサーは動画でのサウンドの確認がしづらいエフェクターですが、

ないよりマシじゃろ!

見てみてください!




なんか、見た目が騒がしいですねww

そんなお話からしようと思います。

インジゲーター


Empress 9
まず、どんな機能や音質よりも最初に目がいくのがこのインジゲーターです。

めっちゃ光る!

この光り方は好みで選ぶことが出来ます。
  • input
  • gr
  • both

Empress 7
ふむふむなるほど。

それぞれ説明すると、

inputは入力の音量を表示します。

どれくらい大きな音がこのCompressorに入って来たかですね。

メーターの右側から始まり、音量が大きいほど光が左側まで伸びます。

Empress 11
次にgr。

これはゲインリダクションの略で、”どれくらいコンプで潰しているか”という表示です。

コンプのかかり具合が視覚的にリアルタイムでわかるというわけですね!

これは左から光り始め、リダクション量が多いほど光が右まで伸びていきます。

Empress 10
そしてbothは、その両方が一度に確認できる!

右からはインプット音量、左からはリダクション量が同時に表示されます!

Empress 13
これがめっちゃ便利でめっちゃわかりやすいんだわ!

どれくらいの入力にしたらどれくらい潰れるのか、コンプのキモはそこです。

パッと見で確認出来るので、なんならコンプ初心者でも簡単に使いこなせます!

1176的な使い方


Empress 4
それでは、ようやくここからが使い方のお話です。

ギター用のコンプレッサーに慣れ親しんだ方でも、ちょっと困惑するかもしれません。

というのも、コンプレッサーにありがちな”COMP“的なノブがないんです。

あるのは
  • input
  • attack
  • release
  • mix
  • output
  • ratio

です。

コンプのかけ具合はどこで調整すんねん……

これがEmpress/Compressorの特徴のひとつで、

inputの音量を変えてコンプのかかり具合を調整する という仕組みなんです!

つまりはinputを上げてていくとコンプがはっきりかかるというわけですね。

もちろん音量が上がるので、そこは最終的にoutputで調整しましょう。

これはラックマウントするようなスタジオ用コンプだとちょいちょい見る仕様です。

https://i0.wp.com/xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/uploads/2016/05/11761176_2.jpg?zoom=2&resize=600%2C400

EmpressのCompressorはUREI(今はUNIVERSAL AUDIO)の1176という超名器コンプレッサーにインスパイアを受けて作っていて、

その1176がこう言った”インプットゲインを調節してコンプをかける仕様“なのです。

また、潰し率を設定するRatioというパラメーターはノブでなくスイッチです。

Empress 8
この点も1176スタイルです。


ノブでの設定よりざっくりになってしまいますが、Ratioなんてこれでええねん!


Attack/Release


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Attackは潰し始めるまでの時間を操作し、音が入って来てすぐにコンプで潰すのか、

それとも音の最初の部分は潰さずその後ろの余韻だけ潰すのかを調節出来ます。

アタック音を強調したいなら緩めの設定にしましょう。

Releaseはギター,ベース用コンプではなかなかみたいパラメータで、

入力音がコンプがかかるべき音量を下回ったときにどれくらい自然にコンプから解放されるかというものです。

まぁ正直難しいですよねww

絞ってると最速でコンプ解除になり、本当にコンプをかけるべき部分にだけ効くため効果もわかりやすいのですが、

さすがにちょっと不自然になっちゃうので、まずはReleaseのノブは真ん中くらいから始めてください!

このあたりも1176スタイルです。



Mix


Empress 2 2
このMixだけが本家の1176にはなくEmpressのCompressor独自の機能です。

(独自と言っても、ギター用ベース用コンプではそこそこ定番のパラメーターです)

パラレルコンプレッション“という名前でも最近は呼ばれているようですが、

つまりはコンプレッサーのかかってる音とかかってない音を混ぜて出力することが出来るってわけです。

これが結構便利で、

コンプをかけた方が聴きやすくはなるのだけれど、演奏のニュアンスが損なわれてしまう。

そんなときに聴きやすさとニュアンスを両立してくれるのがこのMixのノブ。

全開にしてコンプかけた音だけにした状態から少しずつドライの音を混ぜていってみてください。

絶妙にノリノリになるところがあるはずです。

このMixノブを搭載してくるあたりがEmpressのギタリストベーシストにフォーカスした結果だなと思いました。

side chain

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EmpressのCompressorにはSide Chainという、コンパクトエフェクターではほぼ見かけない端子があります。

ミックスやDTMにそこそこ取り組んでる方ならサイドチェインという言葉も聞いたことがあると思います。

わたしも、

「え、あのサイドチェインがコンパクトで出来るの!?」

と驚きましたが、

このサイドチェインとそのサイドチェインは別物でしたww

どうやら、TRSインサーションケーブルでEQを接続して、

コンプのかかる帯域を調整するんだそうです。

つまり一種のマルチバンドコンプのように使えるってわけですね。

ベースとかだとよくあるのですが、

特定の帯域だけドンと出て来ちゃってコンプの挙動全体に影響を及ぼしてしまうことというのがあります。

Compressorとイコライザーペダル(メーカー、モデル問わず)をうまく使うことでこれが解消出来ます!


追記:mk2になった!






正直ブログを放置している間に、mk2が出ていました!

新たにトーンノブがついて、サイドチェインにハイパスフィルターがついて、そして筐体が小さくなった!

なにこれめっちゃええやん!

特にトーンね。

音量さをなくすコンプレッサーになんでトーンがあんねんってのが結構不思議だと思うんですけど、

これがギターやベースのコンプレッサーにあると重宝するんです。

プリアンプ的な使い方をする方も多いので。

(そう思うと BOSSのコンプってホントよく出来てるよなぁ。)

そんな感じで、今から買うのであれば絶対mk2ですね!

正直買い換えたいぜ。。

まとめ:究極のペダルコンプ


わたしがもしかしたら1176のコンプが好きだからかもしれません。

が、実際1176の音が好きじゃないって人いないでしょ!?(偏見!)

操作感や扱いやすさは1176ですが、実機よりも、そしてどのペダルコンプよりもナチュラルで使い勝手も良い。

コンパクトコンプレッサーとしてはどうしてもちょっと高いですが、

一度使ってみると驚きの気持ち良さですよ!

是非楽器屋さんとかで見かけたときは試してみてください。