どうも、ディレイ好きの萩原悠です!
みなさん、ディレイ使ってますか!?
定番の使い方からぶっ飛びサウンドまで、幅広い効果を得れるディレイですが、
BOSSからまた新しいシリーズが登場しました!
DD-200
2019年6月に発表された200シリーズのディレイです。
すぐに使いたくなる12のディレイモード、
パっと読み出せる4つのメモリー、
そしてボード配置にめっちゃ嬉しい小型化!
もちろんDD-500と同じ超高音質!
これはみんなが欲しくなる新定番マルチディレイになりそう!
BOSSのディレイ
ディレイという機材がまだまだ大型で高価だった時代に、
BOSSはDM-2というコンパクトアナログディレイを発表します。
それが1981年のこと。
(1970年台後半にDM-1 Delay Machineというのがあったようですが、ほぼ情報がないのと、これはまだコンパクトエフェクターとは言えないサイズなので割愛。)
そして1984年にはこれまた世界初のコンパクトデジタルディレイ、DD-2を発表します。
そこからDD-3、DD-5、DD6、DD-7とコンパクトシリーズは正統に進化し続けるわけですが、
傍でツインペダルシリーズ、などのちょっと大型の「ディレイ全部入り!」的なラインナップも出て来ます。
それがDD-20であり、
最新最強はDD-500というモンスター級マルチディレイです。
BOSS DD-500
posted with カエレバ
今回のDD-200という名前はきっとこのDD-20とDD-500の間的なポジションなんじゃないかと思います。
DD-20は廃盤だし、DD-500の音質は魅力だけどちょっと大きすぎる。
そんな方にピッタリのDD-200なんです!
DD-200
コチラ!
なんかBOSSっぽくない!!
また新しい感じになってきましたね!
これが新しい200シリーズの顔ってわけですか。
いいねいいね。
で、どんな製品なんでしょうか、まずは動画で確認しましょう。
こちらは BOSSさんの公式が最初に発表した動画で、同時リリースのEQ-200とセットの動画です。
途中でRV-6リバーブとかも出て来てちょっとずるい感じもしますww
さて、ではDD-200の特徴をゆっくりおさらいしてみましょう。
DD-500と同等の最高音質
まずはBOSSのDDのすごいところ、超高音質!
データ的に見ると
- サンプリング・レート96kHz
- AD/DA変換32bit
- 内部演算32bit float(浮動小数点)
という、スタジオ機器もびっくりなスペックで、
こんな化け物がシレッと足元にいるのかと思うと技術の進歩ってすごいなと思います。
この数値はBOSSのフラッグシップデジタルディレイDD-500と同じで、
つまりDD-7より全然クリアです。
DD-7だってクリアすぎてびっくりしたんだけどなぁ……。
即戦力の12のモード
DD-200はサッとノブで選べる12のモードが備わっています。
12種類ってことはDD-500と同じなんですが……
おや、DD-500と入ってるモードがちょっと違う!
こちらがDD-200に入っているモード。
- STANDARD
- ANALOG
- TAPE
- DRUM
- SHIMMER
- TERA ECHO
- PAD ECHO
- PATTERN
- LO-FI
- DUAL
- DUCKING
- REVERSE
ふむふむ。
赤字で書いたのがDD-500にはないモードです。
PAD ECHOってのはおそらくDD-500のSLOW ATTACKってモードとほぼ同じなのかな。
ダッキングディレイが入っているのは実にイマドキですね。
ミックスのテクニックのひとつだったのに今やギタリストが足元でダッキングディレイかけちゃう時代ですもんね。
また、DRUMという新しいモードが入ってます。
BisonのEchoRec2をモデリングしたモードで、
これはマグネティックテープとマグネティックドラムを使用したテープエコーですね。
古臭いアナログサウンドが特徴のモードです。
結構DD-200の”ウリ”のひとつになってるかも!
わかりやすいパラメーター
さすがはBOSSのエフェクター!
ノブとかわかりやすいですね。
- E.LEVEL(ディレイの音量)
- FEEDBACK(繰り返し回数)
- TIME(ディレイのタイミング)
- MOD DEPTH(ディレイ音の揺れ具合)
- TONE(ディレイ音の明るさ)
という5つのノブ。
ここまではDD-500と同じ。
これに加えてPARAMという、数値をモードによって使い道が変わるノブがひとつ。
合計6つのノブを使うことになります。
いきなり6つ使いこなそうってのはなかなか難しいですが、
MOD DEPTHは左に回しきり、TONEは真ん中、
そんな感じでFEEDBACKとTIMEで作っていけば割と簡単です!
4つのメモリー
ディレイをテンポに合わせたり、曲によって広がり具合や音質を変えたりしたいってときに、
コンパクトディレイだといちいち全部のつまみを曲ごとに再設定しなければなりません。
めんどくせーーー!!!!
しかしDD-200では4つまで、設定を保存しておくことが出来ます。
このボタンを押して選択していくわけですね。
ちなみに、マニュアルってところは”今現在のつまみの設定“の音がなるので、
実質使えるセッティングはメモリー4+マニュアル1の合計5設定と言ってもいいでしょうね。
タップテンポ
右側のフットスイッチを使ってディレイタイムをタップテンポ(ペダルを踏んだタイミングでテンポを指定する)で設定することが出来ます。
シンプルなタップテンポって、踏んだタイミングでディレイが返って来てしまいますが、
DD-200では”踏んだテンポを四分音符としたときの八分音符でディレイを返す、付点四分で返す、3連で返す“などの設定が簡単に出来ます。
そうなんですよね〜三連でエコーが遠のいてる感じをやりたいとか付点八分のテッテケディレイをやりたいってときに、
正確にそれを踏んで設定するのって結構難しいんですよね。
DD-200なら、とりあえず四分音符でポンポン踏んでおけば付点八分とか作ってくれます!
最近の高級なディレイでは結構実装されている機能ですが、
DD-200にもちゃんと入ってた!
よかった!
ステレオ入出力
もう最近のディレイでは当たり前ですかね。
入力も出力もステレオ対応可能です。
もちろんモノラルでも全然いいし、
モノラルinステレオoutってのもアリです!
ステレオ入力が出来るってことは、キーボーディストにもピッタリですね!
60秒までのルーパー
これはまぁディレイにとってはおまけ機能のようなものですが、
結構ちゃんと使えます。
60秒もループ出来れば十分ですしね。
おそらく、ペダル両踏みでルーパー機能に変わり、
あとは左がRECスタート、ダビングと再生の切り替え、右がストップとクリア。
あ、これTC ElectronicのDITTOルーパーシリーズと全く同じ仕組みですね。
外部端子
DD-200にはエクスプレッションペダルやフットスイッチを接続する用の端子も装備しています。
ディレイタイムやエフェクトレベルをエクスプレッションで操作したりっていう使い方も流行ってますもんね!
出来るー!
MIDI端子が……小さい。。
唯一ちょっと微妙だなと思う点は、MIDIの入出力にも対応していてスイッチャーとかMIDIコントローラーから設定を変更することも出来るのですが……
端子が小さい!
ボディを出来るだけ小型化した弊害でしょうか。
もうこれ普通のMIDI端子には見えません。
専用の変換アダプターを購入しないといけないみたいです。
【200シリーズのMIDIコントロールに】
— BOSS / ボス公式 (@BOSS_jpn) June 13, 2019
BMIDI-5-35は、3.5㎜ステレオ・ミニ・コネクターと、5ピンの標準MIDIコネクターを備えた全長1.5mのケーブルです。MIDI 入出力に対応するステレオ・ミニ端子と、MIDI端子を搭載した機器の接続に使用できます。#BOSS新製品 #BOSS_jpn pic.twitter.com/WRbfAF9K1B
BMIDI-5-35 MDI-TRS コネクティングケーブル
→サウンドハウス ¥2,484-
→サウンドハウス ¥2,484-
ちょっと不便……。
STRYMONのSUNSETとかもこういう端子になってましたね、時代がMIDIを追い越してしまっているのかもしれません……。
ちょっと切ない。。
BOSS BMIDI-5-35
posted with カエレバ
USBはファームウェアアップデート用
DD-200の本体には、ファームウェアアップデート用のUSB端子がついています。
最近の”めっちゃ作り込める系エフェクター”ってエディターでPCから設定を作り込むとかも出来る機種が増えていますが、
DD-200に関してはその機能はないようです。
実物は結構小さい!
これは結構びっくりポイントでした。
現物を見るとね、すごい小さいのよ!
マジで手のひらサイズ。
ボード的にも嬉しい!
まとめ:DD-200はかなり推し!
この200シリーズは同時に4機種、
OD-200,EQ-200,MD-200,DD-200と発表されましたが、
やっぱり一番人気になるのはDD-200でしたね。
DD-500がデカいし4万円近いしってことで、人気ではあるんだけどちょっと敷居が高いというかね。
DD-200は2万円台中盤で音質はDD-500と同等、4プリセット行けるDD-200はかなりウケている印象。
想像以上に小さいしね!
是非便利なディレイペダル、導入してください!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!