どうも、DTM系ギタリスト萩原悠です!

最近ライブのお仕事はあまり頂きませんが、相変わらず制作はガシガシさせていただいてます!

さて、2018年末の今、新しいエフェクターブランドが立ち上げられました!

その名もFOXGEAR

今日はその中でもQBOOSTという一台を紹介しましょう!

こちらはあまり見られない、パラメトリックブースターなんです!

FOXGEAR 46

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FOXGEARとは



まずFOXGEARとは、イタリアのエフェクターブランドであるGurus AmpとBaroni-Labが合併事業として立ち上げた新しいエフェクターブランドです。

両社ともになのあるエフェクターブランドなため、

この新規ブランドには業界全体が期待しています。

しかもこのFOXGEARは、値段もかなりリーズナブルなため、学生さんやビギナーさんにも人気になるでしょうね!


QBOOST/セミパラメトリックブースター






ここで紹介するのはコチラ、QBOOSTです!

つまりはブースターです。

ブースターって使ったことありますか?

ココゾ!というときに踏むと音量を上げてくれるのがブースターの役割で、

ソロパートを目立たせたり、または歪みエフェクターの前に繋いで歪みを増やしたり出来ます。

ということでブースターには”どれくらい音量をブーストさせるか”というノブがついてます。

(ブースト とか ボリューム とかの名前がついてる)

FOXGEAR 52 2
そんなシンプルなブースター機能に加えて、

このQBOOSTが持っているもうひとつのノブは、QFILTER

FOXGEAR 47 2
これはブーストする周波数を決めることが出来るんです!


周波数ブースト


これがQboostが他のブースターと違うところで、

狙った周波数を強めにブーストすることが出来るというわけ。

周波数を選んでブーストする……それってつまりもうイコライザーじゃね?

まぁ……モノとしては違うけれど、考え方的には間違ってない!

多くのイコライザーは複数の周波数帯をそれぞれに調整出来るようになっていますね。

ブースト(増長)することもカット(削減)することも出来る、周波数ごとの音作りの超マスター機ですが、

このQboostにあるのは名前の通り、ブースト方面だけ!しかも一箇所だけ!

狙ったたった一箇所の周波数を強調させることが出来るのです。

どこの周波数を強調するのか、それを選ぶのがこのQ FILTERというノブなわけだな。


つまりはQ Boostはこういうこと


ここまでの話をまとめると、

FOXGEAR Q BOOSTは、
  • Q Filterでブーストしたい帯域を選び
  • Volumeで増幅する

というわけです!

ちなみに、その周波数しか音量があがらないような物言いですが、

VOLUMEノブをグイグイ上げていくと周りの周波数帯もしっかりあがりますので、

設定次第では音量が割とあがります。


聴感上こんな感じ

FOXGEAR Qboost 01

ホントにざっくりですよ、なんとなくのイメージで捉えてください。

赤い線がボリュームのノブを回していく値とします。

ノブを左に回しきった状態をこのグラフでは赤い線が左下にある状態とし、

徐々にノブを回していくと右上まであがってくイメージ。

それに対して、狙った周波数がどれくらい強調されていくかが緑の線。

つまりVOLUMEを上げ始めると最初にズズイと上がっていき、後半はそれほどでもない感じになります。

青い線は聴感上の全体音量。

VOLUMEを上げ始めて最初はほとんど変わらないのですが、後半は狙った周波数以外も大きくなっているように聴こえる。

実際はこんな複雑な線にはなってないと思うのですが、

聴いてみるとこう聴こえるんですよね。

つまり、ほんのちょっとイコライザー的にブーストしておきたいならVOLUMEは控えめに、

周波数のピーク以外もガツンと上げて目立たせたいならVOLUMEも迷わず上げましょう!



実際の使い方


そんな感じのQ Boost、つまりどうやって使えばいいのだろう。

いくつか考えてみましたが、やはり一番有効なのはワウの半止めサウンドでしょうね。

中音域を強調することによって鼻がつまったような独特のトーンを作れて、

それがなかなかに歌った感じになって気持ち良いんですよ。

(B’z大好きギタリストはご存知ですよね!)

ワウを足元で絶妙なポイントで止める必要なくこれ一台電源入れるだけなので、

確実に狙った周波数を強調したサウンドを作ることが出来ますね!

また、コンプや歪みエフェクターの前にかけて、後ろにつなぐエフェクターの効果を調整するというのもいいですね。

周波数ブーストしてからコンプに入れて、狙った周波数をパコパコにさせるとかはレコーディング業界では常識のテクニックですが、

なかなかギタリストが現場でやってるのは見たことがありません。

無駄のない歯切れのいいサウンドになるのでおすすめです!

また、ツインリードとかでハモりながら複数パートでメロディを弾くときなんかもそれぞれのパートを周波数的に尖らせておくことによって、

お互いぶつからずに、全部揃って完成するという絶妙な音作りが出来ます。

いわゆるブライアンメイ技法、是非真似してみて!

Q Boostは安い!






そんなFOXGEARのQ Boostですが、なんと1万円を切ってます!

シンプルだけど色んな使い方が出来ます、1台持ってると他のギタリストとはちょっと違う音作りが出来てとてもいいと思いますよ!

正直ちょっと筐体が安っぽくて残念ではあります。

本体の耐久性もなんとも言えないし(新製品だからまだ古くなったFOXGEARを見たことがないため)、

電源供給すると全体が光って中が透けるのも好みがわかれるところww

FOXGEAR 46
あ、ちなみに電池は入りません。

中が簡単には開かないような作りになっているので、

必ずアダプターを使いましょう!

FOXGEAR 22

まとめ:Qboost面白いぞ!


さて、いかがだったでしょうか。

Qboostはなかなかに面白い、というか、実にクレバーでスマートだと思います。

聴かせたいパートやフレーズだからと言って全周波数をブーストするのは周りのパートをマスキングしてしまったりして音がゴダゴダになってしまう原因です。

そこで周波数ブースト。

本当に欲しい部分だけをブーストすることによって、

相対的に目立つサウンドになるし、他のパートの邪魔もしません。

こういうブーストの仕方がこれからは流行っていくのかもしれないね!

是非Q Boostでスマートに目立ちましょう!

ってことで今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!