どうも、DTMがすっかりお仕事です、萩原悠です!
DTMを始めるならなにはなくともまずはオーディオインターフェイスです。
編集ソフトがついてくるのもたくさんあるし、まずはオーディオインターフェイスを手に入れよう。
でも、どれ買えばいいねん!
結構いろんな種類あるやん!
ってことで、このページではおすすめのオーディオインターフェイスを、
DTM始める用、ワンランク上モデル、スマホ対応、というタイプ別にまとめます!
オーディオインターフェイスとは
そもそもオーディオインターフェイスとはなにか、ちゃんと理解していますか?
パソコンに音を入力するための、パソコンから音を出力するための重要な機材です。
(最近はiPhoneやiPadで使えるモデルも多い)
1万円以下から20万円超えまで本当に様々なので、
自分の使い方や予算に合わせた選び方がしたいですね。
今日このページではとりあえず最初の1台としておすすめしやすいモデルを掲載していきます!
初めてにおすすめの定番オーディオインターフェイス
それでは早速紹介していきましょう!
楽器店での売れ行きもそこそこ加味しつつ、
個人的な思いで紹介していきますね!
ここではまずDTM、楽曲制作をメインでやっていこうと思ってる方向けのモデルをまとめます。
STEINBERG UR22
今一番売れているオーディオインターフェイスがコチラ!
Cubaseを開発、販売しているSTEINBERG社のURシリーズの2in2outモデル、一番スタンダードなラインナップです。
ファンタム電源、ループバック機能、使いやすいモニターバランスセレクトなどなど、
基本を押さえながらもバッチリ使いやすい製品です。
Cubaseの無料版もついてくるので(音質は上位版と同じ)、
とりあえずUR22だけ買えばDTMが始められます!
ちなみにここで説明。
2in2outというのは、
インプット、つまりマイクケーブルやギターケーブルをつないで録音出来る端子が2つ、
アウトプット、つまりパソコンの中の音の出口が2系統あるということです。
“出口2つ“ってのは割と罠で、
ステレオで聴く昨今の音楽は右チャンネルと左チャンネルで合計2チャンです。
なので、色々わかって来てライブで同期を流したりしようとする場合、最低でも3アウト以上が必須です。
(実際3アウトなんて変な製品はほぼないので、実質4アウト以上ということになります。)
STEINBERG UR12
UR22のちょっと小さいモデル、ちょいちょい機能が単純化されているところもありますが、
一番大きな違いはインプットの数。
インプットが1つだけなのでマイクがギターか、1本だけしか接続出来ません。
もちろん多重録音するときにはケーブルを挿し替えればいいのだけれど、
同時にマイク2本だとか、マイクとギターだとか、そういうことは出来ない上に、
アウトプット2つでLR、つまりステレオだとお話しましたね?
インプットも同じで、インプットが1つしかないということは、
ステレオでの録音が不可能になります!
シンセサイザーはステレオ入力するのが普通なので、
そういうことをしたければUR-12じゃダメってことですね!
マイクやギターだけで宅録や配信するをするなら全然アリで、コスパ最強です!
Steinberg 2014-12-21
Roland Rubix22
こちらはRoland。
長いことUAシリーズ、DUO CAPTUREなりQUAD CAPTUREなりが時代を牽引していましたが、
今は新しいシリーズのRubixです。
わかりやすいノブの配置、2in2outのインプットはコンボジャックによる幅広いソースへの対応、
iPadでの使用可能などなど、
基本を押さえていて耐久性も高い上に、
前シリーズからの引き継ぎでコンプレッサーも搭載しているあたり同価格帯の他社製品より一歩抜きん出ていて、
その上なんと言っても独自のインジゲーターが超見やすい!
インプット端子に音が入って来たら光る、
多くのモデルにありますが、Rubixはボディ前面からでも上部からでも見える!
小規模の宅録環境の方には意外とこの上からってのは大事よ。
だって、オーディオインターフェイスを机の上に置いておいて、
歌入れのときに立ち上がったらインターフェイスを見下ろすことになって、
前から見ないと光ってるのがわからないんだったら見えないってことだから!
ラックマウントしちゃうと全然必要ない機能だけれど、ライトユーザーには意外と便利です!
アウトプット側も光りますが、
こちらはパソコンと正しく接続されてれば光るという仕組みです。
STEINBERGのUR-22に劣るとこと言えば、付属するDAWソフトがLive liteであるというところでしょうか。
エレクトロ系アーティストに絶大な人気を誇るLiveの簡易版。
ソフトとしては全然悪くないんだけど、初めて使うDAWとしてはちょっと打ち込みがしにくいですね。
Roland Rubix24
そろそろオーディオインターフェイスの名前の仕組みもわかっていた頃でしょうか。
Rubix24というのは、つまり2in4outです!
4outキターー!!!
ライブで同期流す人向けの製品ですね。
2chは外音用、もう2chはドラマー用のクリック入り音源を流す、
そうすることによってライブでありえないほど膨大に作り込んだシンセを流しながら演奏が出来ます!
やったぜ!
現在4アウトで一番手頃なインターフェイスがこのRubix24です。
TASCAM US-2×2
レコーダーなどの分野で多大な功績をあげるTASCAM、実はオーディオインターフェイスも多く展開しているのです。
そのうちの一番基本になるのがこのUS-2×2。
そろそろ説明の必要がなくなるであろう2in2out。
軽めの筐体で、Ultra-HDDAというオリジナルの高品位マイクプリアンプを搭載。
大したことではないけれど両側の足によって若干前面が上がっているのが見やすさのポイントです!
ちょっとパーツが安っぽい気がするけれど、まぁこんなもんですw
Cubaseの簡易版、CubaseLEがバンドルされ、iPadでも使えます!
MIDI端子がついてないので、MIDIキーボードを使うには必ずUSB接続してください!
最近はそれも主流になってきたので、さして大きな問題ではありません。
ZOOM UAC-2
ZOOMと言えば、ギタリスト諸君には有名なエフェクターのブランドです。
オーディオインターフェイスも作ってたんですね。
エフェクターの感覚からすると他社より安いイメージがあったけどこのモデルは2in2outにしては意外と高い……?
いえいえ、実はこのUAC-2はオーディオのコンバーターが高品質だったり、
専用のソフトウェアミキサー”UAC-2 MixEfx”と連動して入出力バランスを変えたりエフェクトをかけたり、
意外にもすごいやつなんです。
(ソフトウェアミキサーはRMEのオハコ。)
しかしZOOM UAC-2の一番のウリはなんと言っても、
いち早くUSB3.0に対応したというところでしょう。
これにより多くのデータが瞬時にやりとりされ、動作の安定性はもちろん、超低レイテンシーを実現!
これにもCunaseの簡易版がついているのですが、
この展開の仕方が今日のCUBASEブームを生んだと言って過言ではなさそうですね。
もう、どのオーディオインターフェイスを買ってもCUBASEユーザーになってしまうというwww
ワンランク上のおすすめオーディオインターフェイス
ここまでが最初の1台におすすめな、2万円くらいまでで買えるオーディオインターフェイスでした。
初心者さんはとりあえず今紹介したなかから選んでもらえれば間違いないのだけれど、
一応ね、もうちょいランク上のオススメモデルも紹介してみようと思います!
UNIVERSAL AUDIO/Arrow
高級オーディオインターフェイスの一角であるUniversal Audio製APOLLO TWINの意思を継ぐ廉価モデルであるArrow。
シンプルでありながら丈夫な筐体、
見やすいメーター、
Thunderbolt3.0対応、
そしてなにより高品位なDSPエフェクトが使えるというのがウリです。
“多くのチャンネルは使わないけれど自宅制作においてもっといい音で録音したい”という方にはめちゃめちゃオススメ!
そして実はヘッドフォン端子からのアウトをメインアウトと別に使うことが出来るので、
実質2in4outとなり、同期演奏にも使えますね!
STEINBERG/UR-RT2
STEINBERGと言えばURシリーズ。
このページの最初に紹介したのがそのスタンダードモデルのUR-22とUR-12ですが、
新しくUR-RTという上位機種がリリースされました!
こちらはハードウェア機器の製作で有名なNeve社が初めて他社とコラボで作り上げたという歴史的なオーディオインターフェイス。
具体的には、録音時の音質を決定づける重要なパーツであるトランスフォーマー、
この部分にRupert Neve Designs社によって設計されたパーツを用いてるということで、
Neveらしい暖かい音が特徴です。
DTMだけで音源制作しているとどうしても音が平面的でそっけない感じになりがちです。
そんな悩みを抱える宅録アーティストたちは是非ここでNeveの力を借りてみてはいかがでしょうか!
RME/Fireface UC
圧倒的クリアな音質で定評のあるRME社製オーディオインターフェイスにして、
現在のわたしのメインインターフェイスです。
いや本当にびっくりしました、これの音に慣れてしまったら他のオーディオインターフェイスは使えないんじゃないかってくらいミックスがラクです。
PC本体との連携も早く確実で、認識エラーなどは一度たりとも起こしたことがありません。
ソフトウェアミキサーTotalMixもうまく使えばかなり便利で、
自宅制作環境やちょっとしたライブならミキサーいらずになります。
MOTU/828es
かつて一斉を風靡したDP、デジタルパフォーマーを制作したMOTU社、
オーディオインターフェイスの歴史も長く評判です。
(今はSTEINBERGやTASCAMなどの後発ブランドに押され気味)
なんと言ってもインアウトが多彩なモデルが多く、
特にこの828も、まさかの28in32outですwww
実際はアナログ入出力端子がこんなにあるわけではなく、
デジタル入力も含めてということなのでマイクを20本も直接挿せるってことではありません。
しかしS/PDIFやOPTICALなどの端子もフル装備なので、
たとえばHELIXなどの大型ギターエフェクターなどからはシールドを使わずに結線することが出来るので、
この部分には実質音質劣化がゼロです。
エフェクターやハードウェア音源などをたくさん使ってる人にはこう言った他チャンネルが便利で、
抜き差しする時間が必要ないので作業効率が爆上がりしますよ!
生放送する人向けおすすめオーディオインターフェイス
YAMAHA/AG03
どこからどう見てもミキサーなこのモデル、
ちゃんとオーディオインターフェイスです。
マイク入力、ギター入力、パソコン内のループバックなどなど、
ロゴが描いてあるので用語の意味や原理などを全くわかってなくてもなんとなくで配信出来ちゃうというクッソ簡単モデル。
しかも声に最適なコンプレッサーとイコライザーがボタンひとつでかけられるので、
声が埋もれててなに言ってるかわからないなんてことはもうなくなります。
エコーも簡単にかけられるし、もうこれ1台買えばすぐに配信出来ると言っていいでしょう!
AG06
AG03より入力端子がちょっと多くなったモデル。
そしてなにより、ギターアンプシュミレーターもついてる!!
オーディオインターフェイスにアンシュミがついてるってなんだよwww
つまり、喋るだけだったらAG03でOK。
ギターも配信したいならAG06ですね。
値段も安い!
TASCAM/US-32
オーディオインターフェイスからオーディオインターフェイスらしさが排除されたかのようなモデル。
ぶっちゃけおもちゃっぽいけれど、それは見やすいわかりやすいの証。
マイクや楽器を繋げられるのはもちろん、
まさかの本体内蔵マイク!!
そして効果音を登録しておくことが出来る3つのボタン。
配信中にちょっとした効果音がサラッと流せるなんてめっちゃ面白いやん!
ダラダラ話してるだけの配信が一気に番組っぽくなるのはこういったちょっとしたことなんですけど、
まさかそれがオーディオインターフェイスだけで出来るなんてね……
逆に注意なのは、ループバック再生が前提なため、
DAWを使った音源制作には向きません。
US-42
こちらは内蔵マイクがなくなった代わりに外部マイクを繋ぐ端子が2つに増え、
ループバックするかどうかを選べるようになったため普通にDTM制作にも使えるようになりました!
端子2つということは、マイク2本もよし、マイクとギターもよし、
配信の仕方は色々広がりますね!
スマートフォン用オーディオインターフェイス
iK Multimedia/iRig
→サウンドハウス ¥3,780-
スマホ用オーディオインターフェイスの代名詞、
iRigです。
今や種類がめちゃめちゃいっぱいあるので注意が必要ですね。
型番にHDと書いてあるのがデジタル仕様になってるのでオススメです。
ちなみにiRigシリーズのぶっ飛びっぷりは止まらず、
もはやiRig Micなんてのもこんなにいっぱいありますwww
ギター用にはAmplutubeというアンプシュミレーターソフトも付属しますので、
スマホをギターアンプにすることが出来て楽しいです。
が、音質はそれなりです。
TASCAM/iXZ
初めて見たときはびっくりしました。
スマホ用なのにコンデンサーマイクが繋がるのね!
最小限の機能を紹介しましょう。
電池を入れて、
スマホに繋いで、
ギターかマイクかを選んで、
コンデンサーマイクならファンタム電源入れて、
音量調整して、
そして録る。
それだけー!!
すごいなぁ。
ファンタム電源送る関係か、バスパワーでは動きませんので、必ず電池をご用意ください。
ROLAND/GO:MIXER
オーディオインターフェイスの新しい形、
GO:MIXERです。
ミキサーという名前の通り、マイクとギター、キーボードを同時に使えます。
AUXインプットもあるし、そこにはまさかのセンターキャンセルもある。
つまり音源からボーカルを抜いた状態で再生することが出来るってことですね!
そしたらそこに自分の歌を乗せて配信したらいいじゃん?
すごい!
(センターキャンセルのクオリティは中の下くらい。)
オーディオインターフェイスは使い方次第で選ぼう
さて、ここまで読んでくれてありがとうございます。
結構色々あるでしょ。
これでも絞った方なんですよ!
世の中にはまだまだ色々なオーディオインターフェイスがあります。
で、どれもそんなに悪いものはありません。
ただ、自分の使い方に合ったのはどれかなというので選ばなきゃいけないんですね。
なかなか難しいとは思いますが、買わないことには始まりません。
「多分これだろうな」というのが見つかったら、とりあえず買ってみて、使い倒してみてください。
頑張って!
それでは今日はこのへんで!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
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