どうも、実はUA-25を10年くらい使ってる萩原悠です!

なんとRolandさんから最新のオーディオインターフェイスが発表されました!

その名もRubix!!

え、ちょっと待って?

UAじゃないの?

今日はそんなお話です!

→Rubixシリーズ内の比較はこちら!!


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オーディオインターフェイス Rubix



この度発表されたのはRubix22,Rubix24,Rubix44という3機種です。

発売日は2017年2月下旬とされています。(ちょっと遅れましたが、Rubix22だけはリリースになりました!)

Rolandのインターフェイスと言えばずっとUAシリーズだったのに、

この度、満を辞してのRubixシリーズとして一新!!

メーカーさんに直接お会いできたので根掘り葉掘り聞いてきました!

さて、どんなところが変わったかんだろうか!


それを見ていく前に、

まずはUAシリーズから受け継いでるRolandオーディオインターフェィスの特徴についてのおさらいからいこう!

Rubix

Roland RubixシリーズとUAシリーズの共通点



→サウンドハウス ¥16,650-




わかりやすい使い心地のインターフェイス


これはむしろわたしが昔から慣れているってのもあるかもしれませんが、

説明書を読まなくてもわかるくらい直感的に使えます。


コンボジャック搭載によりマイクもギターも対応


最近ではもはや常識になりましたが、インプット端子がコンボジャックなので、

XLR端子もフォン端子もどちらもいけます。

もちろんコンデンサーマイクを繋いだ際にはファンタム供給もできます!

(※ファンタム電源はinput1,input2どちらも使えて同時にオンオフの切り替え。Hi-Zはinput1のみ)

使いやすい前面ヘッドフォン端子


これも今では割と多いですが、ヘッドフォンアウトの端子が前面にあるのは使いやすいですね。

それ以外のアウトは後ろに出した方がフロントパネルはすっきりするし他の機器との接続もラクだけど、

ヘッドフォンだけはすぐに自分の頭のところに持ってくるわけだから、前面にあるのが正解ですよね!

Ableton Live Lite付属


主にループをメインに作曲、パフォーマンスしていくアーティストたちに絶大な支持を得ているLiveの簡易版が付属します。

操作方法が他のDAWソフトとちょっと違ってとまどうかもしれないけれど、むしろ使い方はとっても簡単!

そのあたりはOTAI RECORDさんにお任せしよっと。





MIDI端子もあるよ


昔々はオーディオインターフェイスにMIDIインターフェイス機能はなかった。

あるときからオーディオインターフェイスにMIDIインターフェイス機能は標準装備になった。

そしてあるときを境に安いオーディオインターフェイスからMIDI端子が消えた。(どうせUSB接続するでしょって考え。)

しかしRubixには一番安いRubix22にもちゃんとMIDI端子がついてます!

よかった!

iPadにも対応!


今時はすごいよな〜。

パソコンいらずです!

こいつを直接iPadにつないで使うこともできます!

それはUA-2もだし、Rubix22でも出来ます!!


付属品


どちらもUSBケーブルは付属していますが、DC電源ケーブルは付属していません。

使えるんだけどね、別売りです。

(後述するRubix44を除く)




ではいったんそんな感じで。

RubixとUAの違い




それではお待ちかね!

UAシリーズとRubixシリーズの違いについて書いていきましょう!

インジゲーターが見やすい!


I Gain
インプットゲインというのは録音するときにとても大事です。
ちょっとのミスでせっかくのテイクが台無しになることもあります。

そんなインプットゲインがめちゃめちゃ見やすくなるデザインになりました!

上の画像で青い矢印をつけたところ、これです。

それぞれののインプットにどれくらいの音量で音が入力されているかがここの光り具合でわかります。

そしてそれがボディの上部にまで続いているというのが最高に見やすそうです!

オーディオインターフェイスを目の高さより高い位置に置いてレコーディングしている人はそうそういないと思います。

大多数の人が目の高さより下に置いてます。

ということは、ボディの前面より実はボディの上部の方が見やすいんですね。

(そう考えたらRMEのこれをデザインした人は素晴らしいですよね〜。)


まぁ逆にこれだと本当に手元に置いてないと見にくいというのがありましたが、

Rubixのインジゲーターは上からでも前からでも見やすい絶妙な位置になっているはずです!

他のメーカーはそこそこ悔しがるだろうなってくらいのアイディア賞ですね。


コンプレッサー搭載!!(Rubix22には非搭載??)


なんとこちらのRubixシリーズには、インプットコンプレッサーが搭載されます!

これはぶっちゃけUAシリーズのAUTO-SENSに代わるものなんじゃないかなと思ってます。

でも実際必要なのはこういうこと、コンプレッサーです!

そしてボディ本体の表記を見てもわかることから、リミッターとしても使えます!

しかしRubix24やRubix44の本体にはプッシュ式らしきボタンとTHRSというつまみがひとつあるだけ。

THRSはスレッショルドだとするとこのプッシュボタンは多分COMP/LIMITのオンオフスイッチでしょう。

コンプなのかリミッターなのかの切り替えはボディ背面にて操作します!


COMP
コンプ1,コンプ2,リミッターと切り替えれることから、恐らくコンプのレシオ設定が2種類から選べるということでしょう。

コンプかかってるとわからないくらいにうっすらかけるか、それともコンプらしい音にするかの切り替えってとこかな。

え、便利じゃん!!

24bit/192kHzのハイレゾ音質対応


ちょっとだけ出遅れた感もありますが、Rubixではハイレゾクオリティーに対応します!

普通にちょっと宅録するくらいのときには全く不要なレベルの超高音質モードになりますが、

やっぱりこれからの時代は必要なのかもしれないものね!


ファンタム、Hi-Z切り替えスイッチがフロントパネルに来ている


Rubix 48
これはちょっと細かいことに感じるかもしれないけれど、非常に便利というか、ストレスフリーです。

ギターを直接繋いだらインピーダンスが他とは変わるのでHi-Zボタンを入れなければいけないし、

コンデンサーマイクの抜き差しの際はファンタム電源ボタンを操作しなければならない。

そのホンのワンプッシュの操作がちょっとだけラクになっています。

ちなみにUA-22はどこにあったかというと……ここです。

UA 48
そう、ボディの裏側なんです。

「それくらい後ろに手をのばせよ」

と呆れることなかれ。

1ユニットサイズの機材って、こういう風に置かれること結構あるんだぜ?

EDIROL
これ、まるで囲ってる中にある小さなふたつ、わたしの私物であるUA-25。

Rubix22の前のUA-22の前のUA-25EX(左側)とその前のUA-25です。

汚い部屋とラックで申し訳ないけれど全貌を写してみますね。


1U

こうなってるんですよ?

背面なんていちいち操作するのめちゃめちゃめんどくさくないですか?

それが前面で操作出来る、ホンのちょっとラクさですが、

このちょっとのストレス軽減が巡り巡って皆さんの楽曲クオリティの向上になるんじゃないかなとわたしは思います。


※この写真で登場したUA-25とUA-25EXは普段この場所で使ってるわけではありません。
すぐ上にMOTUのインターフェイスが見えてますよね。この場所ではこちらを使っております。あしからず。

MOTU Traveler mk3はお手頃多機能高音質インターフェイス

ヘッドフォンアウトからのソースを切り替え可能(Rubix22以外)


Rubix24とRubix44はアウトプット端子が複数あるため、

ヘッドフォンアウト端子がそのどこの端子と同じ音を出すか、選べます。

これはなかなか便利で、

つまりはメインアウトとヘッドフォンアウトで違う音を聴くとかってのが簡単に出来ます。

レコーディングのときとか、同期を流してライブをやるときとか、意外と便利に使えると思いますよ!!


プリアンプがより高音質に!!


どうやらインプット時のプリアンプも音質がよくなっているようです!

具体的にどうってことはメーカーさんも教えてくれなかったけれど、まぁこれは純粋に嬉しいですね。

やっぱりいい曲、いい音源作りってのにおいて“いい音で録る”ってのはすごく重要なことですから。


アウトプットはインピーダンス・バランス型出力、そしてGROUND LIFTスイッチ搭載


これはちょっと難しい話なので超絶ざっくり説明します。

ノイズが少ないんです!

ノイズを打ち消すための機構になっているというのがインピーダンスバランス型、

長いケーブルで音を伝送するときに発生するノイズに強い、つまりライブ向けですね。


そしてGROUNDノイズってのも外からのノイズです。

外部機器と繋いだときとかに発生することがあります。

そしたらこのグラウンドリフトスイッチをどちらかに入れてやると消えることがあります。

ちょっとざっくりな説明だけど、なんか変なノイズが出てるなと思ったら試してみて!!

ドライバー不要


インターフェイスってのは、パソコンとUSBとかで繋がってるだけのくせにかなり大変な仕事をやることになります。
少しの遅れもなく(厳密にはあるんだけどね)音声をやりとりしたりってのはこれ実はすごいことですよ。

っていう連携を取るためには、

専用のドライバをインストールして双方を認識、円滑にデータのやりとりが出来るようにする必要があるんだけど、

なんとこのRubixシリーズをMacで使用する際はドライバ不要!!!

Windowsの場合もネットから自動インストール!!

結構パソコンに繋ぐ系機材ってダウンロードとかインストールとか最適化とか色々面倒なんだよね〜。

それがRoland Rubixシリーズならなんとネットで買ってうちに届いたら、そのままUSBガチョーンって挿していきなり使える!!

おひょ〜便利!!



堅牢ボディ


Rubixシリーズは、UAシリーズよりもボディ自体が丈夫になりました!!

これにより故障にも強くなりますし、ノイズの混入も防げます!

ちょっと角張った形になるのもこの丈夫さのためです。


Rubix Front
UA Front
わたしも学生の頃、UAをスタジオに持ち込んだりして録音したなぁ。

今は都内で僕がピアノを弾くイベントを主催してるんですが、
このUA-25EXをキーボードケースのポケットにそのまま放り込んでます。

Bag
そしたらやっぱりボディは丈夫な方が安心ですよね〜。



サイズはちょっと大きく、ちょっと重くなる


UA-22が460gなのに対して、Rubix22は1kgくらいあるようです。

え、重さ2倍!?

いやまぁボディの材質が変わってるのでそれは覚悟していたけど倍かぁ……。。。


また、高さや横幅はラックマウントの関係でほぼ違いがなく、

奥行きは

UA-22が119mmに対して
Rubix22は165mm4cmくらい大きくなってます。

う〜ん、こういうインターフェイスって小ささもひとつウリだったりするのだけれど……これくらいはしょうがないのかなぁ。





以上が前身シリーズUAと、最新シリーズRubixの違いでした!

では、今回リリースされるRubixには3機種あって、その3機種ではなにが違うのでしょうか!

まとめてみましょう!

Rubix22,Rubix24,Rubix44の違い


Rubix

インプットとアウトプットの数の違い


そもそもの違いはインプットとアウトプットの数です。

Rubix222インプット2アウトプット
Rubix242インプット4アウトプット
Rubix444インプット4アウトプット

名前通りでわかりやすいですね!

でもカラフルにしたら見にくいですねorz

ヘッドフォンアウトのソースを選べるのはRubix24,Rubix44だけ!!


これはつまり当たり前になるのですが、前の項で話した

「ヘッドフォンアウトから出す音を選べるよ」ってのは、

そもそもアウトプットが複数ないとできないことなので、

アウトプットが2、つまり1ステレオしかないRubix22では不可能です。

コンプレッサー/リミッター搭載してるのはRubix24,Rubix44だけ!!


そうなんです、ちょっとウリにしているコンプレッサー、これはRubix22には搭載されていません!

これにより、Rubix22は本当に入門用のために出来るだけコスト削減して作っているということがわかりますね。


ループバック(ステミキ)機能の有無


この“ステミキ”ってのがわたしには聞き慣れない言葉ですが、

ニコ生とかやってる方々にはこちらの方がわかりやすいらしいです。

パソコンの中の音をそのままもう一度インプットすることが出来るという機能です。

よく考えるとすごいなwww

オーディオバウンスが簡単になるし、DJソフトとかでミックスCD作るときとかにも活躍します。

ニコ生とかやりたい方には必須機能ですね!


これが、Rubix22にはなく、Rubix24もしくはRubix44でなければなりません。

ぐぬぅ。。

「ニコ生やりたい」なんてオーディオインターフェイスを買う層の中では一番ライトユーザーなのに(失礼だったらごめんなさい)……

一番したのモデルにもつけてやってくれよぅ。


電源の違い


意外と大事かもしれないのがこの電源の違い。

先日現物を見させて頂いたときに、

Rubix44にだけあるon-offスイッチを見て「う〜む」と唸っていたのですが、サイトを見て解決しました!

Rubix44
Rubix22とRubix24はUSB供給です。

でも別売りのアダプターを買えばDC供給も出来ます。

こっちの方が理論上は動作が若干安定するはずです。

で、Rubix44はというと……アダプターからの供給のみです!!

Rubix44は、USBケーブル繋ぐだけだと動きません!!

これ気をつけてくださいね、USB電源ってことは、パソコンから電源を取るのでコンセントがいらない。

それが出来ないってことはコンセント必須です。

屋外での使用はもちろん注意が必要だけど、

屋内でもコンセントが全くないこともないだろうけどそんな都合のいいところにコンセントがあるとは限りません。

お気をつけください!




(加筆)実際に見てきた!



(この項目は2月2日にRoland新商品発表会にお邪魔した後に書いています。)

実際に会場でRubixシリーズを手にとって見てきまして、いくつかその感想を!

堅牢ボディはマジだ!



小さめのオーディオインターフェイスってどうしても作りは軽くなっちゃうものが多いのだけれど、

このRubixシリーズはすごくしっかりしていて、頑丈ボディです。

写真で見てもらうとわかるかな、フロントパネルもすごくしっかりしたメタル仕様。

外からのノイズを遮断することにすごく気を使ったと言っていただけあって、

これはたしかに頼もしいなと思いました!

しかし……

重いorz


Rubixシリーズは頑丈ボディになったおかげで、やっぱり今までのUAシリーズよりかは重いです。

一番小さいRubix22で1kg。

今までのUAシリーズでRubixと同じ位置付けであるUA-25が446gだと思うと一気に倍に……

とここで、ライバル社製品で、小型インターフェイスで今一番人気であるSTEINBERGのUR-22がどれくらいの重さかと言うと……

998g。

え、ほとんど一緒やんwwww

あ、じゃあ……あんまり重くないですwwwwww

【関連】
UR-22がmkIIにバージョンアップして再登場!!

インプットインジゲーターが……ちょっとショボい。。



これに関しては完全に勘違い。そして期待をしすぎた!

わたしは勝手にレベルによって縦方向に光がビョーンって伸びていくのかと思ったんです。
光がどこまで光ってるかでインプットレベルがわかる的な。

違いました。

音が入力されたら光る(緑)、オーバーレベルになると赤く光る。

それだけでした!

いや、実際それだけでもめちゃめちゃわかりやすいですよ!

特にビギナーさんにとっては

「まずはサビを歌ってみて、この光が赤くならないくらいに音量を調節!」

だけ覚えればいいわけだから!

むしろこのクラスのインターフェイスにとってはこれでも十分革新的!

実際見てみたらわかったけど、これRubixの背面側に立ってても見えるんですよ。

もうそれはどこからでも入力音がクリップしてないか見れるということで、

全部自分でやらなきゃいけない宅録アーティストさんとかにとってはすごく便利で助かる機能です。


アウトプットインジゲーターはもはや電源パイロットランプ



アウトプットに関しては……もっとシンプルな作りでした。

PCと正しく繋がっていて認識もされている状態で点灯

PCと繋がっているけどデバイスの認識がされていない状態で点滅

それだけですww

これはアウトプットボリュームを調節しても光り方が変わることもなかったですし、

なにも音が出てない状態でも光りっぱなしになります。。

もっとすごい見やすく使いやすいのかなぁと思ってたのでちょっとがっかりもしましたが、これはこれで初心者さんにはとても便利ですね。

「ちゃんとUSB繋がってるのに音が出ません!」

って本当に多い相談なので。

だいたいのケースがデバイス設定をしてないとか、そんな感じです。

それが見た目でわかるというんだから、これはしっかり便利だ!

インプットのライトと同じデザインにしたために、

もっと色々出来るのかとこちらが期待しすぎてしまったのかもしれません!

十分便利です!!

発売されました!


(この項目は10月に追記しています)

Rubixシリーズ、当初の予定よりだいぶ遅くなりましたが、Rubix22から順次リリースされ、ついに3機種が揃いました!

まずはRubix22





最初の発表よりちょっとだけ安くなりましたね!

嬉しい!

そして次がわたしの一推しモデルであるRubix24





2万円で4パラアウト出来るってのはとても魅力!

そして最後に出たのが4in4outの1Uラックサイズ、Rubix44





ちょっといい作業環境に、ラックに納めておくと便利ですね!

まとめ Rubixは使いやすい!!


さて、いかがだったでしょうか、

10年来のUAユーザーとしては、ここでUAシリーズが終わってしまうということに寂しさを感じずにはいられません。

しかしこの進化はすごいと思う!

Rubixは使いやすさにすごく特化していると思う!!

ソフトもハードも全部一括で作っているSTEINBERGの安定性、

マイクプリが本職のFOCUSRITEの音質、

それらにはもしかしたら敵わないかもしれない。

けれど!!

この使いやすさは絶対全てのDTMerの活動をもっとストレスフリーにしてくれるはずです!

今ははっきり言ってUR-12(orUR-22)の一人勝ちみたいなところがあるので、その土壌を崩してくれるのはおそらくこのRubixです!

今からDTM始めようって皆さん、迷いどころですね!

ソフト(CUBASEのおまけ版)もついてくるという意味ではこちらで紹介しているSTEINBERG UR-22の方がお買い得だとは思う。

でももうちょっと予算がさけるなら、Cubaseの一番安い製品版とこのRubix22とかを買うってのも検討してみてください!

細かいところまで計算された使いやすさ、これは絶対日々の制作を快適にしてくれて、結果的に音源のクオリティ向上につながりますよ!

Rubixシリーズ内の比較はこちらでもっと細かくやってみました!

それでは今日はここまで、なにかわからないこととか相談とかあったら聞きますよー!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!