どうも、ギター放置系ギタリスト萩原悠です!笑
いよいよ夏本番でございます、この夏休みからギターを始めてみようかなという方も多いのではないでしょうか??
誰だって最初のギター選びは本当にドキドキするものです。
右も左もわからない、楽器屋さんでキョロキョロしてるとうっかりウン十万円のギターを見つけちゃったりしてハラハラヒヤヒヤ。
店員さんの話を聞けば大体高いやつを薦めてくる。
そんな中!
巷には一万円以下のギターなんてのもあるのです。
9,800円とか、初心者セット込みで12,800円とか。
初心者だから音の違いなんてわかりません。
でも出来るだけ”いい音”のギターの方がいいし……
そもそも1万円でギターって作れるもんなの?
果たしてそんなギターは大丈夫なのでしょうか!
今日はそんなお話ですよろしくどーぞー!
一万円以下のギター
今回1万円以下の激安ギターについてお話するにあたり、
チェックしたのは以下の4機種についてです!
- PLAYTECH ST250II
- PHOTOGENIC ST-180
- Legend LST-Z
- Maestro LP
はっきり言って、だいたい同じような感想を持ちました。
なので、今回はとりあえず最初に4機種紹介して、実際どうだったかってのをまとめて書かせてもらおうと思います!
PLAYTECH(プレイテック) ST250II
激安の極みギター!
通販専門の楽器屋、サウンドハウスさんの自社ブランドであるPLAYTECH、
初心者層にがっつりアピールしてるのがこのST250というシリーズです。
王道のストラトシェイプ、豊富なカラバリ、結構いいかも??
5,980円の旧モデルが少し残っているみたいだけれど、
今はほとんどが新モデルになっていて6,980円のようです。(2016年5月現在)
→サンバースト
→ブラック(メイプルネック)
→ホワイト
→メタリックブルー
→ピンクローズ
PHOTOGENIC(フォトジェニック) ST180
フォトジェニック Photogenic ST180/3点セット ストラトタイプ(ST-180) |
PHOTOGENICはキョーリツコーポレーションさんが手がけるブランドで、激安ギターを数多く作ってます。
PHOTOGENICギターの一番すごいところは、いろんなモデルがあるところ!
ストラトシェイプはもちろん、変形ギターもあれば子供用ギターもある!
実際この価格帯だとそんなにメーカーによって差があるわけじゃないから、
だとしたらPHOTOGENICのシリーズの中から自分が一番かっこいいと思うギターを選んじゃうってのもアリ!
個人的には、ボディ材とかがなに使ってるのかよくわからなくて不安てのはちょっとありますww
Legend(レジェンド)by ARIA Pro2
荒井貿易監修のエントリーブランド、安いギターとして長きに渡り人気を誇る伝説的な(?)ギター。
ARIA PRO2はこのLegendのほかにBlitzというブランドを展開していたり、ARIA PRO2の名で出してるギターもあり、なかなか幅広いです。
ちなみに、Legendがフェンダー系のラインナップ、Blitzがギブソン系のラインナップっぽいです。
Blitzになると急に2万円代中盤に。
BLITZ by Aria ProII
Maestro(マエストロ) LP
“1万円くらいで買えるギター”的な縛りでやるとどうしてもストラト系が多くなってしまうので、
今回はあえてレスポールをひとつ。
写真もドドーンと載せてみたww
Maestroというのは、イシバシ楽器店さんとGibsonのコラボによって作られてるブランドです。
ヘッドにギブソンと書いてあるところ、ヘッドの形がGibsonと同じであることなどなど、正式にコラボしてるからこそ出来る”本物感”。
レスポールが欲しい場合は他のブランドよりおすすめ!
一万円で買える激安ギターは使えるのか
さてさて、それでは、ここからが本題です。
PLAYTECHもPHOTOGENICもLegendもMaestroも、それぞれの理念の元に頑張って作られています。
どこのメーカーもそれなりのコストでそれなりのギターを作るノウハウを持ち合わせているのですが、
今回紹介してるギターはその”それなりのコスト”もかけられないようなギターたちです。
となるとどこを削るのか……正直、大体同じようなもんでした。
果たして実際どうだったのか、それぞれの要素に分けて感想をば。
しかし最初に言っておきます。
1万円でギターが販売出来るなんてありえないんです。
材料費も作業費も運送費も販売店への利益もってのがのっかってて1万円て……
ホントどうなんてるんだよ!
音質
なにはともあれ、やっぱりギターはいい音がいいですよね。
音質は……
やっぱりそれなりです。
一番よかったのはMaestroかなぁ。
でもこれだけレスポールタイプのギターで試したので、ちょっと一概には言えません。
次がPHOTOGENICとLegend。
どちらもFenderにそっくりな見た目だけどもちろんもっとスカスカでペラペラ。
でもシングルコイル系の音なので、そんなに気にならないかもでした。
若干Legendの方がジャリっとしてた気がするけど……個体差程度かも。
最下位はPLAYTECH……
もうこれダンボールかよってレベルww
ご覧くださいこの公式の動画!
サウンドハウスさんが公式で出してるやつですからね、一番いい音を紹介してくれてるはずです。
なのになんなのこの音www
僕の一番のおすすめは0:22の最後のアップピッキングの音。
ボオオオオオオってwwww
作りの良さ
Legendが一番かな!
割としっかりしていると思いました。
次がPHOTOGENIC、次いでMaestro。
いやLegendが一番いいって言ってもあれよ?“一万円ギターの中では”だからね。
そんなわけでLegendもね、ピックアップセレクターとかが頼りない。
カコンカコンって動かしながら横にもちょっとブレるみたいなw
Maestroはセレクターとかは大丈夫なんだけど、弦を巻くペグが弱い。
なんか謎の遊びがあるwww
ペグがしっかり止まらないってのはチューニングが不安定になるってことなので、これは楽器としてはツラいorz
あと、ノブがボディに対して平行についてないことが多く、回すとフラフラと傾きます。
PLAYTECHはもはやそのノブさえもちょっと遊びがありましたw
しっかりナットが締められてないんだろうなぁという印象。
また、どのモデルもフレット打ち、フレット削りは甘く、ものによってはちょっと痛かったです。
湿気大国JAPANで数年使ってるとフレットが浮いてきてライブ中に流血騒ぎになるかもしれません。
(わたし、過去に経験あり)
カラーバリエーション
先日ブログにも書いたように、初心者さんが最初のギターを選ぶとき、僕は見た目を一番に重視していいと思ってるのです。
ってなると重要なのは色ですよ。
各ブランドもやっぱりそこは力を入れているようで、ユニクロかよ!ってくらいのカラーバリエーションを有しています。
もちろん木の個体差とかもありますが、そんなのは二の次だぜっ!
重量
これは良し悪しに直結する要素ではないのだけれど一応。
一番重いのはMaestro。
しかしこれは当たり前です、レスポールタイプだから!
レスポールタイプはストラトタイプより重い木材で出来ているので総重量が重くなるのは当然なんです。
で、ストラトタイプ3機種を比べると……
PLAYTECHのダントツの軽さ!!!
これは本当に驚きました。さすがダンボーr……おっと。
LegendとPHOTOGENICはほぼ同じです。
例えば全く同じギターでも重さに個体差があるので、その差でレベルですね。
ちょっとLegendの方が軽いかなぁ……わからない!
付属ケース
ギターはよくアンプとかストラップとかシールドとかのセット販売もしているけれど、
単品でそのものだけ購入したら、なにかついて来るのかな??
PHOTOGENICはうっすいうっすいケースがついてきます。
ケースって言うよりあれはもはやカバーと言った方がいいんじゃないかなw
一応持ち運べますが、保護とかそういう部分はまるで考えられないですね。
Maestroも同じ感じです。
むしろこちらに関してはポケットすらついてないので、ちょっとシールドを入れておくとかも出来ません。
そう考えるとLegendは少しマシです!
むしろケースに1500円くらいかかってる感じです。(PHOTOGENICとかは300円くらいに見えるw)
ちなみに、PLAYTECHはギターケースついてきません!
通販だから気づきにくいですが、届いて箱あけたらギターが入ってて、それでおしまいです。どこかに持って行こうと思ったらトートバッグでも用意してくださいwww
保証
購入後の保証も大事なところですね。
初心者さんだからこそ販売店でのサポートが必要だと思います。
PHOTOGENICは基本メーカー保証1年がつきます。間に変に代理店を挟んだりせずに、日本のキョーリツコーポレーションさんが対応してくれるので、多分スムーズに色々やってもらえそうですね。
PLAYTECHも1年、サウンドハウスのページを見ると、
「保証期間後も専属のリペアスタッフが様々なご質問、ご相談に丁寧に対応!」
って書いてあります。
なるほど、丁寧にしてくれるのは”質問”や”相談”だけで、”修理”は保証してくれないんですね。
サウンドハウスさんはメール対応して下さる方は割と丁寧だし迅速に返事をくれます。
が、返品や返金に関してはあまりいい思いをしたことがないので、保証期間の1年も果たしてどうだか……
Legendも1年ですが、販売店によっては独自の保証もつけて3年とかになってるとこがあるみたいです。Legendを展開している荒井貿易さんも国内では大きめの会社なので、対応はいいと思います。
Maestroは全国20店くらいあるイシバシ楽器さんのブランドで、保証期間は驚異の5年!
ただね、このクラスのギターって5年も使い続けるのは色んな意味でキツいっすよ。
パーツとかもヘタって来るので5年も正常な状態で使い続けるのは無理ってのと、
5年も使ってたら絶対もっといいギターが欲しくなるからw
イシバシ楽器さん側もそれをわかってて5年保証ってのつけてるんだろうなぁ。
わたしも大事な女性が出来たら
「君のことを100年守るよ!」
とか言おっかな。
あと100年なんて絶対生きないけど。
まとめ1. どれも同じ?ww
さて、ここまで色んな観点から1万円ギターの紹介をしてきました。
一応音質はこっちの方がいいとかこっちの方が作りが丁寧だとか優劣もつけましたが、
正直ほとんど一緒ですww
なんも変わりませんww
わたしもまだまだ若輩だけども、おそらくこのページを見てくれてる人よりかはちょっと長くギターをやってます。
そんなわたしが言うわけだから、むしろこれからギターを始めようって方に音質の優劣なんてわかりません!
というかなんだろう、もしかしてPHOTOGENICとLegendって同じところで作ってるのかな?
一応ヘッドの形が違ったり付属のケースが違ったり、別モノ感は出てるんだけど……なんか似てるんだよなぁ。
ボディの材質がなにか(音や重さを決めるめちゃくちゃ大事な要素)ってのを曖昧にしてるとことか。
Legendは「アルダー材です、でも時期によっては工場が違うのでバスウッド材である個体もあります」という、フレキシブルすぎる回答、
PHOTOGENICに至っては「アルダー材orバスウッド材です」というわけわからん回答ww
このあたりがそろっちゃうあたりなんか同じところで作ってるんじゃないかなぁと予想。
まぁ、この違いがわかるくらいまでギターが弾けるようになったらその頃には買い換えてるだろうし!問題ないね!
そう、そんな細かいところはどうだっていいのよ!
じゃあなにを基準に選べばいいのか。
見た目ですよ。
まとめ2. 安いギターを買うのに一番大事なこと
先日こちら(最初のギターを見た目で選ぶべきである2つの理由)でも書きましたが、本当に見た目で選ぶのが一番大事だと思うのです!
そのギターのルックスが気に入ってればどんどん練習したくなります。
ケースに入れておくだけじゃなくて、スタンドに置いて飾っておきたくなります。
飾ってるだけじゃなくて触ってみたくなります。弾けもしないのに!
ギターって意外と難しいからね、最初は全然楽しくないよ?
弦押さえる指も痛いし、手首にも変な力がかかるからいつの間にすごく痛いし。
それを共に乗り越えてくれるのが、見た目気に入ったギターなんすよ。
だってこの時点で音質とかどうだっていいじゃんww
そうやって毎日触っていると、少しずつコードが押さえられるようになるのです。
そして数週間で簡単な曲なら弾けるようになるのです。
そうなったらもうやめられないとまらない!
色んな曲を聴いて、色んな曲を弾いて、色んな雑誌やネットを読み漁って、
だんだん自分のギターが全体から見てどういうものなのかがわかってきます。
・ハムバッカーだとあの音は出ないんだぁ。
・自分のギターって22フレットまでないじゃん!
そのときですよ、真に自分で選ぶ「一本目のギター」を買うときなのは。
最初はそんなことより、見た目気に入ったのを手に入れましょう!
ちなみにわたくし萩原悠(→twitter)は、初心者さんのためのギター講座ページを作りました!
予算に合ったギター選び、チューニングの仕方、コードを押さえるコツ、おすすめのクロスやカポ、その他色んなお役立ち記事をまとめましたので、
よかったら参考にしてください!
もし3万円台まで出せるとあれば、迷わずYAMAHA PACIFICAを買いましょう!
→PACIFICA112vは初心者ギターの最高峰!