どうも、今ではDTMでお仕事してます、萩原悠です!
しかしDTMを始めたばかりの頃は、
はっきり言ってなにもわかりませんでした。
MIDIとかオーディオインターフェイスとかレイテンシーとかコンプレッサーとかサンプリングレートとか……
DTMはやるべきことが多すぎる!
どんなにすぐれた音楽家でも正しくパソコンの設定が出来なければ音すら鳴らない。
逆にプログラミングのプロフェッショナルであっても心を打つメロディは作れない。
そんなアナログとデジタル、
知識とセンス、
いろんなものが必要な中で、どうしても音楽用語とパソコン用語の両方が必要になりわけわからなくなってしまう!
というDTMerに、この本をオススメします!
藤本健 氏著作、DTM用語辞典です!
藤本健さん
あ! Twitterのフォロワーさんの数が20,000に!みなさま、ありがとうございます。 pic.twitter.com/7Q5AxUmWJU
— 藤本健 (@kenfujimoto) 2018年9月8日
本書の著者、藤本健さんと言えば、
国内のDTM界隈で知らない者はいないというくらいに有名なお方です。
有限会社フラクタルデザインという会社の代表取締役をされていますが、
そんなこと(失礼!)よりDTMステーションというサイトの方が一般的でしょう。
デジタルレコーディング、DTMやDAWについての最新情報を常に発信し続けているサイトで、
正直とってもわかりやすい!
太陽光発電が趣味という変わった面もあり、
最近では3つの発電所の所長もしてるそうですwww
DTM用語辞典
そんな藤本健さんが出版した本の中でも今回紹介するのはこちら、
DTM用語辞典です。
うぉお、ストレートすぎるタイトル……!!
全320ページ、約370単語を網羅したまさにDTM界の大辞典。
1冊手元に置いておくことで安心感がありますね。
初心者〜中級者におすすめ
あくまで用語辞典なので、
DTM上級者にとってはあまり恩恵はないかもしれません。
やはりDTMを始めたてでなにがなんだかわからない方、
もしくはとりあえずなんとなくDTMで曲作りは出来るようになったけど、
もっと深く知って色々な使い方をしてみたいという方にはオススメです!
ネットで見れるけども……
インピーダンスとはなにかという解説まとめ | 萩原悠.com
今となっては正直わからない単語などがあればインターネットいくらでも調べられてしまいます。
しかも無料で!
(うちのサイトももちろん無料です!笑)
となったらもうこんな本は時代遅れなのかなとも思いましたが、
これが意外と”本であること“に価値があって。
これはわたしだけかな、
ネットでなにかを調べようとするとどうしてもちょっと気が散っちゃったりしませんか?
他の情報もいっぱい入ってくるし、寄り道もし放題。
となるとどうしても、時間が大事なDTMerにとって無駄な時間となってしまいます。
しかし本ならその集中力が途切れないんですよね。
サっと単語の意味を調べてサッと作業に戻る。
不思議とそれが出来てしまうのが本のいいところです。
しかも、パソコンのディスプレイから目が離れることによってちょっと目も休まる気がしますしね!
2008年出版
このDTM用語辞典は2008年出版です。
ん〜ちょっと古い?
いやいや、そんなにそれ以降に新しい用語が生まれてたりもしないのであまり支障がないとも言えます。
ちゃんと初音ミクとかCubasisも入ってたし、
逆にMIDIの概念とかビットレートの意味とかがこの10年で変わるわけもないし。
ただ、技術の進歩のあるパソコン関係の用語、例えばThunderbolt接続とかはこのときまだないので載っておらず、
あとはこれ以降にネット配信系の人たちの間で何故か言われるようになった”ステミキ“などについてもまだ載ってませんでした。
図解……はそこそこ
公式の内容紹介には”図版を多く使い“や”ビジュアル多数、視覚的にも理解しやすい“など書いてありますが……
う〜んそこまででもないww
まぁそうですよね、全370語を320ページに納まってるんだから、
目次や前書きなどを入れたら全然1項目1ページもあるわけはなく、
そんなに視覚的に優れているという本でもないです。
ただまぁ用語辞典ですからね、最低限の単語の意味と、
製品とかに関してはその写真が載ってるって感じ。
それでも辞典として成り立ってるのはおそらく説明のテキストがうまいからでしょうね。
DTMの教則本ではない
あくまで用語辞典です!
教則本ではないので、
これを読んだら曲が作れる、DAWの操作が出来る、
そういう本ではありません!
なので、制作は自分で出来る、もしくは他の教則本を元にやっていく、
その傍らに常備しておくというのがこの本の役割です。
そこんとこ間違えて購入してしまうと絶望するのでご注意www
まとめ:DTMerの1部屋に1冊
さていかがだったでしょうか。
なかなかに便利な一冊ですよ!
大まかなカテゴリーが書いてあったり、
関連単語への誘導があったりと辞典として十分な作りです。
2008年10月の初版なので今わたしがこの記事を書いてる日からちょうど10年前。
その間新装版が出たり改訂版が出たりしないということが、
このDTM用語辞典がいかに優れているかの証明になるのではないかと思います。
インターネットで逐一調べればどこかの誰かが教えてくれるけれど、
信頼できる藤本健氏が全て書いているというのもひとつの安心事項です。
これからDTMをより頑張っていこうとなったら、是非一冊お手元にいかがでしょうか。
“家庭の医学“のような、”防災マニュアル“のような揺るぎない安心感を是非。
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
Amazonの評価は未だに高い!