どうも、本当は変態になりたいと思っている凡人、萩原悠です。
先日、SYSTEM Y展に行ってきました!
会場は米本電音研究所……
そう、SYSTEM Yonemotoの米本実さんのご自宅に遊びに行ってきました!!
はしゃぎすぎてて持ってったカメラもレコーダーもほとんど出番がなくですが、少しレポートしたいと思います!
米本電音研究所とは
Webサイトよりフルコピペで失礼します!
米本電音研究所は、電気音楽家”米本実“の個人事務所です
●さわって遊ぶ!自作電気楽器でのワークショップ
●これからやってみたい方のためのシンセサイザーや電子楽器作りの教室
●楽しく学べる!音と電気の基本についての講義
●不思議マシンでインパクト!撮影、録音への自作電気楽器の貸し出し
●楽曲提供、効果音のデザイン
●一緒に演奏!自作電気楽器による演奏活動、セッションへの参加
などを行っています。
SYSTEM Yとは
SYSTEM Yとは
アルミの箱に組み込んだ電気回路を、ケーブルでつなぐことで、音作りはもちろん、様々な実験も楽しめるシンセサイザーです。
そう、つまりはモジュールシンセサイザー……のようなものなんです。
全部米本さんの自作、手作り。
そして、全然音楽的でないのも多数ありますww
信号が来たらプロペラを回すとか、ゲームを攻略したら信号が出るなんてのはまだよくて、
ただのクリップ、そう、物を挟むためのね。
あれとかもあるからww
ところで米本実さんて誰?
いきなりSYSTEM Yとか電音研究所とか言われてもわからないですよね!
サーセン!
詳しいプロフィールはサイトに掲載してありますが、
米本実さんは音楽家兼電気工学氏兼永遠の少年です。
自作の電子楽器をライブ演奏したりワークショップを行ったりする、
ハンダ付けのうまい音楽家です。
SYSTEM Y展に行ってきました!
まぁあれだ、結局は色々説明してもわかってもらうのは難しいと思う。
ってことで、SYSTEM Y展に行ってきました!
SYSTEM Yってのは米本さんの自作おもちゃ……あ違う、自作シンセね。
そんで会場は米本電音研究所。
つまりご自宅。
これのなにが面白いって、
僕がお知り合いだからお宅に遊びに行かせてもらったとかじゃなくて、
本当に自宅で展示会を開催してるってとこなんです!
「数も多くて持ってけないし……」
という本人談。
いくつあると思います?
10個?
30個?
いいえ、
162個ですwwww
(画像は本人様ブログより拝借)
そりゃこんなの持ち運べないよ……
そして、自宅展でなければ成し得ない、
これが全部一気に見れるなんてめちゃくちゃ贅沢な展示会じゃないですか!!
ということで、どうにかスケジュールを調整して強行的にお邪魔することにしたのです。
SYSTEM Y展の感想
前置きが長いのが私のブログの悪い癖です。
治したいけど、みんなに伝えたいこといっぱいあるんだもんなぁ。
はい、えっと、SYSTEM Y展の感想です。
とにかく楽しかった!
はしゃぎっぱなしです。
SYSTEM Yの魅力
一つ一つは本当に小さい役割しか果たさない小箱です。
どいつもこいつもほんとに不器用。
信号を出すだけとか、
信号を受けたら光るだけとか、
8ステップの単純すぎるシーケンサーとか、
周波数が変わるだけの単純すぎるオシレーターとか。
でもこのSYSTEM Y、つなぎ合わせたときに真価を発揮します。
こっちのパラメーターをあっちから操作して、そのオーディオ信号をこれでパラってこっちにだけこれを繋いでからここでミックスしてここから出す、そのときにテンポに合わせてプロペラが回ったりブザーが鳴ったり……
もう無限に考えられるんですよ!
その拡張性の高さが素晴らしい!
しかも長年作り続けてきて現在162個もあるわけですから、素人の僕が
「このパラメーターを外部から制御出来たらもっと楽しくないですか?」
とか言うと
「なんのためにここに端子があると思ってるんですか!(ニヤニヤ) 」
「ま!!まさかーー!!!!」
みたいなことが起こりまくりました。
コンパクトエフェクターのつなぎ方だけでニヤニヤしてるそこのあなた、
SYSTEM Yの自由さはその256倍(概算)だかんな!
SYSTEM Yの楽しみ方の個人差
僕がにやにやと楽しんでるとき、どうやら動画に撮られていたようですw
以下は米本さんのFacebookより。
#SY展 の7日目、作編曲家の萩原悠さんが遊びに来てくれました。溢れんばかりの創造力でSYSTEM Yを接続して音楽を作っていく悠さん。2人とも子供に戻って遊んだ楽しいひとときでした。関係者へ: 悠さんはHIDE&SEEKの通信がMIDI…
Posted by 米本 実 on 2016年1月15日
こんな感じで僕がきゃーきゃーはしゃいでるときに米本さんが話してくれたのですが、
「あ〜やっぱ悠さんは生粋のミュージシャンですね!
最近思うんですけどSYSTEM Yを使いこなしてくれる人は大きく2つの楽しみ方に分かれるんです。」
と。
もちろん使う人の数だけ使い方があるとは思うのですが、
どうやら、工学系の方が手に取ると、情報の伝わり方やらエネルギーの仕組みやらを自分なりにアレンジして楽しむらしいんです。
きっとラジコンっぽい遊び方をするってことでしょうかね。
そして、音楽家系がいじくり倒すとなんでも音楽になるって言ってました。
僕が
「これってこういう風に持ったらギターっぽく演奏できますね。あ、こっち軸だとリズムがよりソリッドになりますね!でこっちでオシレーターが鳴りっぱなしになるからこっちのシーケンサーには……」
とかやってるのを見て米本さんは
「改めて思うけど、SYSTEM Yって楽器だったんですねぇ。」
とつぶやいてました。
僕はそのとき
「当たり前じゃないですかww製作者がなに言ってんスか!!ww」
ってツッコミ入れておきましたが、
そうか、
これを「当たり前」と思うのがミュージシャン側の人の楽しみ方なんですね。
ちなみに、このSYSTEM Yはお子さんにも大人気だそうです。
そうだよね、こんだけカラフルにボタンが並んでて、押したらビービーなったり光ったりってなったらそりゃ面白いわ。
もっとも純粋な楽しみ方ですな。
米本さんの魅力
そんなSYSTEM Y。
その魅力の源はやっぱり米本さんの魅力に他ならないと思うんです。
音楽家を楽しませ、工学家(←そんな言葉ある?w)を楽しませ、お子様も楽しませちゃう。
そう。
それは音楽家兼電気工学氏兼永遠の少年である米本さんだからこそ作れたシステムです。
機械オタクでハンダ付け大好きというヤバそうな道を歩いておきながら、
きっと人と関わるのが好きなんですかね。
本当に話し方がうまい。
それがありありとわかる動画を発見しましたのでみなさんにも見てもらいましょう。
SYSTEM Y No.76のマルチキャンドルスタンド。
まぁ簡単に言うと、ただの皿です。
それをいかに面白く伝えるかってことに命かけてますねwww
途中、あまりに聴衆が真面目に聞いてるもんだから
「今ここボケですよ?」
的なことまで言いだすっていうww
そんな方です。
ほかにも、
20近く歳の離れたぼくにもいちいち気を使って下さったり楽しみを分けて下さったり、
10年前に「不特定多数」の中にいたぼくの発言を覚えててくれて、
5年前に一度だけ再会したときのことも0秒思考ですぐ思い出してくれて、
いつまでも話してたくなる魅力でいっぱいです。
米本実と萩原悠
その10年前がどうのこうのってのは、
実は米本実さんはぼくが大学1年だったときの先生なのです。
4年間いた大学では当然たくさんの先生にお世話になりましたが、
ぼくのことを 萩ちゃん と呼んでくれたのはもちろん米本先生だけ。
今ではすっかり 悠さん なんて呼んでいただいてますが、
ぼくは 萩ちゃん もとても嬉しかったんですよ?
ちなみに、某同人系のイベントでうっかり出会ったときも
「萩ちゃーん!」
って手を振ってくれました。
しばらくぶりに会った先生が自作の電子楽器を販売してて、
しかも本まで出版してるなんて!
もちろん本買っちゃったよねwww
いくつか付箋ついてますねw
とってもくだらない本です(褒めてる!)
しかもさっき知った、なんとKindle版もでてたwwww
楽天でも売ってるwwww
ぜひみなさんも読んでみてください!
まとめ SYSTEM Yは米本さんそのものである
音楽だけでもない、でもただの機械いじりでもない。
すごいことをやってるのかくだらないことをやってるのかの区別がつかない。
マニアックでありエンターテイメントでもある。
さぁ、今日はそんな感じで、
ぼくがめっちゃはしゃいだっていうレポートと、
ぼくの尊敬する恩師のお話でした!
よかったらみなさん、
もう一度米本実さんのプロフィールを見てもらえたりしたらいいなと思います。
彼のプロフィールページにはSide-AとSide-Bがあって、
これはまさに今ぼくが一生懸命作ってるプロフィールブログと同じというか、
ぼくのやりたいことはまさにこれなんです。
自分がどういう道を通ってきて今の自分があるのか、
それを見てもらうとともに共感してくれる人を求めている、
このプロフィールは音楽も機械いじりもやってなくても楽しいはずです。
自分も頑張らなきゃ!
ってことで、結果的にぼくがやる気をもらったSYSTEM Y展、
とっても楽しかったです!
またどこかでやらないかなー……
あ!そのうち萩原悠Presents【アコ庭Cafe】に来ていただけないかなぁ。
なんて夢も膨らんだところで、今日はおしまいです!
最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
P.S.
この日、実は先日ブログに書いた地下鉄博物館に行った後だったのです。
いや、むしろ米本さんのところに行こうと思ったら葛西だった、そういえば葛西といえば!
ついでに地下鉄博物館に行こう!
そういう流れだったのです。
地下鉄博物館に行って楽しみ、SYSTEM Yと戯れ大いに楽しみ、
そして帰りに米本さんの家に何故か地下鉄博物館の半券を落としていくというオチが付きましたwww
@hagiwaraU 悠さんが本当に行った証拠は、なぜか私の家にあります。なぜ?(笑)。
— 米本 実 (@yonemotominoru) 2016, 1月 15