どうも、今年は映画とか色々観るのが目標の萩原悠です!

今日はアマゾンプライムで観た人狼マッドランドの感想を、さらーっと書こうと思います。

ネタバレ結末までを含みますので、読み進めるのは自己責任でお願いします。

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人狼 マッドランド


検索すれば山ほど出てくる人狼系映画のうちのひとつで、アマゾンプライムにも色々出て来たうちのひとつ。

アイドルグループ「SUPER☆GiRLS」内の人気メンバーである浅川梨奈さん(“1000年に1人の童顔巨乳”だそうです……そうか?)の映画初主演作ということで少し話題になったようです。

後から調べたら、2017年夏に公開になった映画…ということは、

人狼映画の中では随分新しい方なのかな?

新しいということは、もう割と色んなパターンが出尽くされたあとの作品で、

既出の作品と散々比べられたり、

あれと同じだとかあれの方がよかったとも散々言われるんだろうなぁと予想。

しかしわたしはそんなの全く知らないので、

なんとなくこれから観てみました!

そもそも人狼映画を観たきっかけは…


先月末、ちょうど一ヶ月前くらいに、

友人らで集まって夜中にUNOをやる、通称UNO会が開催されまして、

朝になって何故か

「人狼やろうぜ!」

って話になりました。

お恥ずかしながら人狼を全くやったことのない萩原悠。

ちょうど数日前に乃木坂46時間TVでアイドルたちが人狼ゲームやってるのを初めてみたという、

その程度の知識でした。

でもやってみたらこれがなかなか面白くて。

ゲームとして面白いというか、

複数人での団体行動とか相談とかって実際こうだよなぁ。

自分のことしか考えてないやつがいると全体が自滅するし、

いくら考えがまとまらないからって結論を出すのを先延ばしにするのはナシだよなぁってとことか、

とても考えさせられる一件でした。

よく「人生はゲームだ」というようなフレーズがありますが、

「逆なんだ、ゲームは人生を模しているんだ」そう気付かされた朝の1時間でした。

で、それからどことなく人狼が気になっていて、

恐らくそれの影響。

なんとなくプライムで映画観ようかなと思ったときに人狼の文字が見えて、

あ、もうこれにしよ。

ってなったというわけです。


人狼マッドランド あらすじ





さてお待たせしました。

今作のお話です。

人狼の映画ってのも初めてみたのですが、

いわゆるカードゲームの人狼での”死”は映画では本当に死ぬみたいですね。

しかも、選ぶだけでゲームマスターが殺してくれるとかじゃなくて、

実際自分たちで殺さなきゃいけない。

いやいやそんなことすぐできますかね?

登場人物たちはどこからともなく拉致されて連れてこられた高校生たち。

お互いの面識がないのは当たり前として、

当然人を殺したこともないし、人が死ぬところを見たこともない。

そんな高校生たちのリアルな話し合いと殺し合いの映画です。


で、サブタイトルの意味とか全く考えませんでしたが、

(バイオハザードとかサブタイトルほぼ意味を成してないしw)

マッドランド

狂った島?

語呂の悪さが良いね、歪み系エフェクターみたいw





今作の最大の特徴はこのタイトル通りでした。

人狼というゲームにおける役割、狂人が多いという設定で行われる人狼ゲームだそうです。

なるほど!

用心棒1人、予言者1人、人狼1人、狂人7人。

うん、狂人多い!

で……

狂人ってなに?w

わたしが人狼やったときには村人と人狼しかいなかったからわからん!

どうやら、村人としてカウントされるけれど、人狼が勝利したときに自分も勝利することになる、

つまり、村人なのに人狼の味方、という特殊な役割の人です。

ということは、村人は用心棒と預言者のふたりだけ。

あとは8人が敵。

人狼ゲームは自分がなにになりたいかではなくゲームマスターによって(もしくはランダムによって)強制的に役割を割り振られるので、なにになりたいかではなく、

与えられた役割をこなすしかありません。

そして主人公の女の子は、

用心棒。

つまり、誰だかわからない預言者とふたりだけで戦わないといけない。

たったひとりの人狼を投票で殺せばいいだけだけど、狂人たちは人狼を殺したくはないから投票しないし、

投票で殺されたくないから自分が人狼だと嘘をつく人も出てくるし……。

さ〜て主人公の女の子は果たして生き残れるのでしょうか。


このルールにおける村人側(用心棒&予言者)の必勝法として、

1.予言者と用心棒は他にひとにそうだと思われないようにする、

2.人狼の襲撃に合わないこと

のふたつが重要になります。

つまり、あたかも自分が狂人や人狼だと思わせること、

普通の人狼ゲームの真逆ですね。

これがおそらくマッドランドの面白いところなのではないかと。(自分は人狼ゲーム詳しくないからそこにワクワクはしなかったけれど)


人狼マッドランドの感想


ここからは、

重大なネタバレは書かないようにしながら、感想を書き連ねてみようと思います。

軽度のネタバレにはなっちゃうと思うので、

そのあたり自己責任でお願いします!





たったひとりの人狼を見つければいいだけの話ですが、


お互い面識もなければ関係性も全くない、

その上こんな非日常にいきなり拉致られて冷静にひとりを見つけろと言われても難しい話です。

で、まぁ映画だからってのもありますが、案の定人狼探しは難航します。


でもそんなことより思ったのが……


みんなリアル人狼のある世界に順応しすぎ!!


どうやら、カードゲームの人狼ゲームってのがあることは複数人が知ってるみたいだったけど、

投票の仕方を知っている、投票されたら死ぬって理解してる、

そんなことより、ルールだから殺さなきゃいけないって言われて、すぐに人を殺せる高校生っている?

もっとなんか、殺し合わなきゃいけないような状況を先に見せつけられるというか、そういうのがあると思いました。


こういうのでよくあるのが

「くだらねぇ、こんなん誰かのいたずらだろ。俺はここから帰るぜ」

とか言ったやつがゲームマスターに見せしめ的に殺される的な。

もう抗えない、自分らの命なんて簡単に消されてしまう、だから他の人を殺すしかないんだ、

そういうのが欲しかったな〜。


主人公が結構強い


こういうのに巻き込まれる主人公の女子ってもっとこう……

か弱いのを想像してたんですよね。

純粋では生きていてない残酷さとか、

いきなり序盤でウッカリとか、ずる賢い奴にハメられて超不利になってしまって大ピンチとか、

そういうのなかったです。

なんなら、序盤からかなり攻めてました。

えっと……もうこういうの日常なんですかね?汗


ところどころ、構図とかが綺麗


物語の舞台は、市民センターみたいなところに監禁されているという設定なので、大きなフィールド移動はありません。

屋上も含めてできるだけいろんな部屋に移動して物語が進みましたが、それでもたかがしれています。

しかしそれでも結構見栄えのするいいシーンが多く、

部屋の形や窓からの採光も含めて、結構綺麗な構図が多かったです。

投票でみんなが一斉にひとりの人を指差すところも、まるで舞台演劇かのように鮮やかでかっこよかった。

別に殺したくて殺したんじゃねーよ!生きたかった……


ありがとうございます!

これを後半で叫んだ役者さんがすごくよかった!

そうなんです、こういう殺し合いの作品って、

どうしても“殺し合うこと”を作品の中心に書いてしまいがちですが、

その人物たちの願いはもっとシンプルで、

“生きていたい”という力です。

作品全体でこのメッセージを強く感じたとは言い難いですが、

数名がちょこちょこいろんな立場で感情を露わにしていたので、

そこはとても好みでした。


ちょうどいいグッドエンド具合


こういう作品ではもはさ最初からハッピーエンドなんてないようなものですが、

それでも、今作はすごくちょうどいいグッドエンドだったと思います。

むしろそこが一番よかった、気持ち良かった。

なので、人狼映画をいくつか見たことある人も、是非見てほしいなと思うのです。


人狼マッドランドのネタバレ,結末


ここから、本当にネタバレ書きます。

もしちょっとでも見てみようかなって方はここいらでおかえりくださいませ。










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ではネタバレを。

今作では全員にはあらかじめバカデカいナイフ(画像参照)が支給されていて、

投票のときにも持ってくること(そのあと殺すから)、夜の襲撃には是非ご自由にお使いください、

そんな感じでした。

主人公の女の子(用心棒,画像中央)は、

持ち前の頭の良さと思い切りの良さで、

ひとりの女の子(画像左)を予言者だと的中させます。

その子は序盤から「自分が人狼だ」と嘘をついていたので、みなにそれを信じこませ、

本当の人狼を偽物だと投票させることでゲームクリア、つまり生きてここから出れるということですね。

協力していく中でふたりの間にはちゃんと友情が芽生えますし、

主人公の案で、偽人狼の持ってるナイフには血をつけておいたり(既に死んだ人を刺して血まみれにしておいた)、

ナイフは撲殺にも使えるってことで柄の部分をボコボコにしておいたり。

そんな周到な用意も虚しく、

主人公の女の子、死にます。

後半で人狼の襲撃にあい、死にます。

刺された痕はなく、

頭部を何度も殴られたような傷があり、その後窓からの外へ落とされました。

最後の力を振り絞ってポケットから犯人、人狼につながる手がかりを出します。


という、これが全て主人公の策。

狂人たちはこれで完全に偽人狼を本物の人狼だと思い込みました。

だって、頭を何度も殴ったであろうナイフも持ってるし、

なにより主人公は偽人狼の制服スカーフ持ったまま死んでるし……。

ここまでの証拠があれば、誰が主人公を殺したかは明らか。

本物の人狼はただただ狼狽えながら

「違う……違う……」

というばかり。

うわーーー!気持ちいい!!!!!

最高に気持ちいい!


主人公の周到な準備と予言者の子への友情とで、無事に予言者の子はひとり生き残ります。

あ、人狼が死んだので残った狂人も全員死亡です。(ゲームマスターから手が降りました)


生き残ったら1億円くれると最初に言ってましたが、

果たして本当にもらえるのか、

むしろこのあと本当に元の世界に戻れるのか、

元の世界に戻れても元の生活には戻れないだろう、

そのあたりは全く描かれることなく映画は幕を閉じます。


まとめ:とにかく順応しすぎなメンバー。でもラストが気持ち良かったからよし


こんな感じで、

人狼ゲームというものへの知識、

リアル人狼ゲームへの躊躇のなさなどなど、

ちょっと現実離れしすぎてておいてけぼりをくらってしまったところはありますが、

とにかく最後の気持ち良さが半端なかったので、

見てよかったなと思いました!

主人公による自己犠牲系の結末のなかでもかなりいい質なんじゃないかなと。

是非お暇のある方は見てみてください!


ってことで今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてどうもありがとう。

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!