こんにちは、萩原悠です。
突然ですが、明日のナージャというアニメの一話目だけ見ました。
今日はその感想をば。
(元々BGMについて書こうと思ったけどそこまでいくのが長くなりすぎてBGMについては次回。)
何故今更 [明日のナージャ]なのか
本当に今更ですね〜2003年のアニメだそうですよ。
何故このタイミングでほじくりかえしたかと言うと……
去年の話ですね。
随分前から関わらせてもらってる学生ミュージカルサークルさんがこの作品のストーリーを拝借してミュージカルをやったんですね。
その際に音楽担当として全曲制作させて頂いたのです。
僕はぶっちゃけ[明日のナージャ]って作品知りもしなかったのですが、
まぁ担当するとなったら少し調べますよね。安定のwikipediaさんで。
(いつもお世話になってます♪)
おジャ魔女どれみとプリキュアの間にやってた
あ〜そうなんだぁ!
おジャ魔女をちょっと見ただけの僕にはもう全くわからんな〜。
そんなのあったのね!
他にはえっと…
視聴率も悪くてグッズも売れなくてスタッフ数名が降板になるくらい
そんなですか!
まぁたしかに、ステッキ持って可愛く変身する方が小さいお友達は楽しいよね〜。
そんでそんで?
海外での評判は良くて2008年にはBGMがJASRAC国際賞を取る
むしろそんなもんあるのか!
日本のアニメってホント海外でもバンバン放送されてんのな…
でBGM誰が作ってんのよ……
……
音楽:奥慶一
おぅ……
マジか…奥先生か……毎週お会いしてましたね。
当時僕は音楽大学で技術&事務スタッフとして働いてまして、
奥先生は…ってほらもう無意識に先生って言っちゃうもんねw
そうです、先生なのです。
僕は講義やレッスンを受けたことはないですが、
奥慶一さんと言えばクラシック音楽の神です。
そして、僕が人生初めて自分からハマったTVゲーム、
「ARK THE LAD(アークザラッド)」
シリーズの主題曲を手がけています。
アークのオープニングの壮大なオーケストラは
当時まだ音楽バカでなかった僕にも充分過ぎるほど衝撃的で、
僕の中では
オーケストラ作品を書く一番すごい人
となるともはや奥慶一先生なんですよ。
そうかぁ、奥先生がBGMやってるならそりゃさぞかし素敵なクラシックが作品を彩っていることでしょう。
JASRAC国際賞も納得だわ。
このとき僕は3つのことを決めたのです。
全曲作り終わるまでこのアニメは絶対観ないようにしよう
変に影響されて半端に似てしまうのはよくないから、
純粋に頂いた台本から受けた印象で自分の中から作り出そうと思いました。
あまりクラシックっぽすぎるのはやめよう
もちろんそこを決めるのはクライアントさんであるミュージカルサークルの学生さんたちですが、
クラシックで戦っても絶対に勝てない。
完全に劣化コピーになる。
それはサークルさんにとっても[オリジナル]と豪語させるのに恥ずかしい思いをさせる。
それならば萩原悠に依頼した彼らのためにも、萩原悠の得意なジャンルで作品を彩ろうと思いました。
全曲作り終わったら作品を観よう
だって奥慶一ファンだもんwww
アニメと舞台は全然違えど、
同じ本から自分と尊敬する大先生がそれぞれに曲を作るなんてめちゃくちゃ楽しい企画じゃないですか?
そんなわけで、制作が終わってからなんだかんだで半年くらい経ってますが、ようやく拝見しました。
明日のナージャ 1話の感想
マジで前置きが長いorz
ようやく感想についてです。
いくつか項目わけて書いていきます。
オープニング曲が恐ろしいほどいい曲だった
くっそ…まだ奥慶一さんの曲に行ってないのに……本田美奈子さんが歌うオープニング曲がよすぎた…
語りだすと長そうだから次回に持ち越しますが(←得意のやつw)、
僕の個人でやってるアニソンメドレー、萩原悠Presentsというライブシリーズに採用されるべき名曲だと思います!
ちなみにこの[明日のナージャ]の後番組の[2人はプリキュア]の曲は萩原悠Presents vol.1[君の知らない物語]にて披露。
前番組だった[おジャ魔女ドレミ]の曲は萩原悠Presents全体の中でも一番人気の曲となっております。
(隙あらば宣伝ww)
ナージャの声がキュアメロディだった
まぁすごくどうでもいいんだけどねww
小清水亜美さんでした。
僕はアニメとか声優さんとかあまり詳しくないのですが、その中でもたまたま見たことあったスイートプリキュアのキュアメロディの声と一緒でした。
左側のピンクい方。
さて、本当にどうでもいい話だったw
キャラ絵が古くてイイネ!……いいか?
話の内容は知ってたんですけど、ビジュアルはほとんど知らなかったためナージャとは初対面でした。
髪のボリュームとかいい感じに古いっぽい感じ出てて世界観の説明として手っ取り早かったですね。
しかしきっとこういうところも小さいお友達にウケなかった理由かもしれないけれども…
[古くていいね]と感じるのはつまり新しいものに少し慣れて来てる人が言う台詞ですよね。
子供には古いも新しいもわからないけれど、その当時の可愛いと少し方向性が違ったのかも知れません。
孤児院の院長先生が発揮するプロっぷり
死んだって言われてたあなたのお母さん、実は生きてるのよ。
13歳の誕生日を前にして衝撃的な事実でナージャは困惑します。
そんなときにショクパンマンみたいな顔の院長先生がまっすぐナージャを見据えながら
「素晴らしいわね、いつかお母さんに会えたら」
というシーン。
本当に心からそう思っているんだろうなってのが伝わると同時に、
だからって特になにかしてあげるわけでもないところ。
フィクションなわけだし、
「そんな夢見るのやめなさい!」
とか
「私もあちこち当たってみるわ。」
とかなんかあった方が話は膨らむのに、
アドバイスさえもなく「会えたらいいね」だけ言う。
達観した程よい距離感。
たしかに孤児院には沢山子供いるわけで、
あまり1人の子になんやかんやしてあげるのもアレだし、
むしろ孤児だからって可哀想可哀想するのはよくないってやつかな。
先日読んだブラックジャックによろしくの中で、精神科の先生が言ってました。
弱くてかわいそうな患者達を正義の味方の自分が守ってあげている
その感覚こそが差別と呼ばれているものなんですよ
ブラックジャックによろしく より
ブラックジャックの中ではこれに対する反論も出ていて、相変わらずの問題提起ばかりですが今はナージャの話。
この作品でそこまでのことを考えたかどうかは怪しい。
子供向けアニメとしての展開のスムーズさを重視した結果だと思う。
それでも2015年5月時点での萩原悠はそう思いましたよっていう感想をここに残しておきますね。
むしろナージャのような親→謎のXさん→孤児院って流れ着いた子の誕生日が割と正確に伝わっていたということにびっくり。
割とすごいフレームワーク
古いっぽい絵なのでどうしても昔のアニメと錯覚してしまいますが(12年前は充分昔か?)、
結構面白い画面の動き方します。
ダンデライオンの車が初登場してステージが出来てくところとか、3次元的に動く視点と反動の描写と光の反射加減はかなり見応えありますな。
てかダンデライオンの歌で1人女声が目立ってたから気付いたけど、
美しき歌姫、シルヴィ・アルテの声がスイートプリキュアのキュアリズムでした。
右の黄色い方。つまりナージャの中の人の相方ってわけですな。
奥慶一さんの曲について
もともとはここをメインに書こうと思ってたんだけど、
予想以上にその前が盛り上がってしまったので(←スイートプリキュアとか自分の動画とか貼ってるからだと思う。)、音楽については今はサラっと書いて、別の記事にまとめるわ!
ってことでサラッと。
一年前からわかってたことだけど、
やっぱさすがのオーケストレーションだわ。
ホントすごい、随所に出て来る音楽の多彩さね。
最近のアニメBGMは当然パソコンで、DAWで作るからオーケストラ系音源もテクノ系音源もバンド系音源も使い放題なわけだけど、このアニメは違います。
全編クラシカルな楽器のみ(1話しか見てないけどw)
(※wikipediaによるとスペイン編があるそうなので、スパニッシュギターくらいは出て来ると予想する)時代的にそんなにBGMが大きくないのでわかりかねますが、多分これ生演奏ですよね?打ち込みじゃないよね?
しかもこれアナログで録ったんだろうな…音がすごく暖かい。
ディズニーアニメでもそうなんだけど、
ロックやテクノ系のドラムを入れないことによって、目立ちすぎるリズムの打点がなくなるからすごくスムーズにバックに徹してるね。
音の丸さがすごくいい居場所を作ってるというか。
楽曲のクオリティ
もうそれは言わずもがななんだけど、これがきっと次回の記事のメインになると思うので、今は書きません!
別にどうでもいいこと書きすぎて(スイートプリキュアあたり)今日は疲れたとかそういうわけではないんだからね!
まとめ
うわ随分尻窄みな記事になったなww
恐らく2話以降を見進めることはなさそうなのですが、
もしなにかこの作品についての面白エピソードとか持ってる人はコメント(非公開設定です)に書いて教えて下さい!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!