ども、台湾でDTM講師してます萩原悠です。

こっちでの生徒さんは皆クラシックは学んでいるので、
音楽を1から説明する必要がないのでラクです。

結構DTMerってピアノ弾けないし楽譜も読めないけど曲作りたいみたいな方いますからね〜。

そういう生徒さんより遥かに有利な立ち位置からスタートしてます。

で、今日は逆に!

逆にクラシックを勉強してるみんなにとっての鬼門についてです!



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演奏表現記号 フォルテの意味


皆さん、フォルテという言葉をご存知でしょうか。

音楽用語の中でもかなり有名な方だと思います。

こいつです。


フォルテ せっかくなんでドデカく載せてみましたw


このフォルテ、意味はもちろん大きい音で演奏すること……

ですか?

困ったらwikipedia

調べてみたところ

……

「強く」

と出ています。


たしかにそうだね![大きく]じゃない、[強く]だ!

でもこの[大きく][強く]って何が違うの?


強く演奏すれば大きな音が出る




ピアノ ピアノを思い浮かべて下さい。

そしてそのピアノで大きい音を出して下さい。


どうです?自然と強い音にもなりましたよね?


 


では次にリコーダーを思い浮かべて下さい。

そして今度は強い音を出してみて下さい。


ほれ、大きい音にもなりましたよね?


そうなんです、
楽器というのは強い音を出すためには大きい音になるのは必然なのです。


これは太鼓やマリンバとかの打楽器でも、
ヴァイオリンやギターとかの弦楽器でも同じことです。



はい、解決〜。



??


電子楽器はその限りではない



危うく早々に記事が終わるところでした。

上記で挙げたのはアコースティック楽器にのみあてはまることでした。


電子楽器はそうはいきません。


なんせ楽器の演奏に独立して、音量の増幅具合を決めれるんですから!

100年前には考えられなかったことですね。


強く弾いてボリュームを絞ったり、弱く弾いて音量を上げたり、簡単に出来てしまいます。

これはスピーカーというものが出来て、それをアンプリファーで増幅するするという概念が出来てからのことなので、
もはや楽器が楽器から離れて行った先に起こったことですよね。

今まで別々に考えることが不可能だった
強さと大きさを別々に操作出来るようになってしまった。

フォルテという単語はその事変よりも前からある言葉なので、
そこの表現を突き詰めることが出来ないんです。

電子楽器を使う人は楽器と電気信号の両方を扱っているということを再認識したいのと同時に、

電子楽器相手にフォルテだとかピアノだとか言うのはナンセンスだということも覚えておきましょう!


ボリューム

ではDTMでは…


本当に忘れるところでした。

この話、もともとDTMが始まりでした。

DTMではもっと自由に調整が出来ます。

音量も音色も自由自在です。

そんな中で、クラシックの楽譜をDTMに打ち込むときにフォルテと書いてあったらどうしたらいいのでしょう!


 




強さと大きさ、両方上げればいいのです。


思ったより当たり前の答えを書いてしまいましたが、
これがDTM初心者はなかなかベロシティの重要さに気付けないのでボリュームだけ一生懸命打ち込んじゃうんですね〜。

マジで、ベロシティめっちゃ大事!


ベロシティ

まぁもちろんベロシティだけでもだめで、
ボリュームも同時にあれこれと調整しないといけないんですけどね。


アナログ楽器の演奏が、自然な演奏をデジタルで表現しようとするとなんて大変なことか…

気持ち的には只今、
軽い気持ちでボーカロイドに手を出して挫折した人たちの屍の上からお送りしています♪


まとめ、フォルテは[強く]なのか[大きく]なのか


結論です、フォルテは強くなのか大きくなのか。



 



…………


 




……





両方でしょ。




ってことで今日はおしまい!


ぶっちゃけ真面目に言うと、
フォルテとかピアノは表情のための記号なので、

どちらかというとデシベル的な大きさではなくて、音の強さのことでしょうね。

激しい、熱い表情を出せってことです。


おしまい!

最後まで読んでくれてありがとう!


萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!