どうも、マキノ工房に驚きっぱなしの萩原悠です!
ギター用のヴィンテージエフェクターを製作している工房なのですが、
まぁ〜なんともマニアック!
ここではそんなマキノ工房さんのPREMIUM DRIVEというオーバードライブのレビューをします!
まぁ、生産台数が少なすぎてレビューしたところでもう皆さんは手に入れられないかもしれないけれど!笑
マキノ工房
そもそもマキノ工房ってのを皆さんあまりご存知ないですよね?(めっちゃ失礼ww)
でも知っておいた方がいい!
今じわじわ知名度出て来てるで!
日本国内で蒔野努さんがハンドメイドで作り上げているマキノ工房のエフェクターは、
パーツひとつひとつへのこだわりがものすごい!
ついにマキノ工房オリジナルFootswitchが完成しました!
— マキノ工房ーmakino koubou (@MakinoKoubou) March 3, 2018
市販されているFootswitchの2倍以上の価格がかかっておりますが、音質も納得いくものになっております。 pic.twitter.com/72CUnUdbb0
そんなわけで全然数を多く量産することは出来ないのですが、
音にうるさいこだわりギタリストたちをも唸らせる良質なヴィンテージトーンを目指し丁寧に作られています。
そうです、蒔野さんご本人が一番”音にうるさいこだわりギタリスト“なんですww
PREMIUM DRIVE
こちらが今回紹介したいPREMIUM DRIVEです。
え、どっち?
どっち?
と思いますよねww
一応どっちもなのですが……奥にある方が現行品です!
どちらもハンドメイド&ハンドペイントなもんだから見た目もバラバラなのよww
Premium Driveのサウンド
もうね、極上でした。
こういうのを鈴鳴りというのかもしれませんが、
なんだろ、フェザータッチ?みたいな気持ち良さがあります。
決して歪みの量としては大したことない、いや、もう全然なんですけど、
こいつで増幅させてクランチあたりにしたチューブアンプ(マーシャルとか)に突っ込むんです。
それがもう〜ヤバい!
ずっと弾いてられる気持ち良さ。
デトックス!
癒し!
OD-1のクアッドオペアンプ期を再現
こちらのPremium Driveは、BOSS伝説の名機OD-1のサウンドを目指して製作されました。
特に本機は、初期の、クアッドオペアンプを使われていた時期のOD-1のサウンドを再現しています。
(OD-1ではなくODー1、ハイフンまで全角の個体です)
OD-1ってのは時期によって大分サウンドが違うんですよね。
後期は割と同BOSSのSD-1みたいなサウンドですが、
BOSS SD-1 SUPER OverDrive
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初期のモデルはもっとTS系というか、カラッとしている感じです。
OD-1がリリースされた当時、歪みエフェクターと言えば過激で不器用なファズしかない時代だったため、
OD-1の音を聴いてみんなが口々に
「なんやねん、全然歪まないやないかい!」(何故に関西弁?)
と言ったそうですが、
いやいや、これは単体でヤベぇ音作るためのものではなく、
大型アンプを大音量で鳴らしてオーバーロードしてしまったかのような音を作れる超優秀なペダルなんだよということが説明されたあとにじわじわと人気になり後に大爆発したという経緯があります。
今でもそういった使い方をしたい人が必ず一度は候補に入れるのがBOSS/OD-1。
しかし、それは40年近く前に作られた個体を中古で探し回るという旅の始まりを意味し、
万全の状態の個体なんてそうそうないんです。
だからこそ「OD-1のサウンドを」というエフェクターが数多く存在するのですが、
このPremium Driveはエフェクターマニアの蒔野さんが自己満足クラスの(いい意味で!!)こだわりと愛情を持ってひとつひとつのパーツを厳選してようやく完成させた、
究極のOD-1系オーバードライブなのです。
TONEが搭載された V2
さっきからわたし、ちょいちょい「これがPremium Driveでーす!」とか言いながらエフェクター2つの写真を上げて来ました。
どっちがホントのPremium Driveやねん!
そういうの嫌いやねん!
FacebookとかTwitterとかのプロフィール画像に友達とのツーショット載せる奴!
どっちがお前かわからんがな!
可愛い方がお前だと思って連絡してたら逆の方かい!
そうと知ってたらこっちだって「美味しそうなスイーツだね!これを選ぶ◯◯ちゃんのセンスもいい感じ!😄」みたいなリプ送らなかったわ!
……すみません、話が逸れました。
そんなわけでこれまで紛らわしく2つ写真に写して来ましたが、これは片方がVersion2なんです。
それが奥にある方、ノブがひとつ増えたやつです。
シンプルぅぅぅぅうう!!!
ヤマシタさん(マキノ工房のイラスト、文字入れ担当さん)、なんでこれなにも描いてないのぉぉぉおお!!!?
(このモデル以降のはしっかりロゴも描かれているようです……じゃあ逆にレア個体か?)
まぁ見た目はさておき、ひとつ増えたのは、トーンノブです。
そう、初期型のPremium DriveはOD-1と同じくヴォリュームとゲインだけだったんです。
OD-1を完全再現とあればそうするのがひとつ正解なのですが、
やっぱりトーンはあった方が使い易い!
ってことで、現行のPremium Driveはトーンノブを含めた3ノブスタイルです。
このトーンが本当に絶妙で、鈴鳴り感と抜け具合の調整が出来てめちゃめちゃ気持ちいいんだわ!
電池駆動オンリーです
なんとなく予想はしているかもしれませんが、Premium Driveは電池駆動のみです。
アダプターが使えません。
まぁ、ここまでこだわりのパーツを使ってくれてるんだから、
適当な家庭用電源とかを使って台無しにするのもやめましょう。
電池入れよ!
(お借りした個体は保護のためプチプチ入れてましたが、別にこれをする必要はないです)
まとめ:OD-1を求めて
マキノ工房さんは、今ではなかなか手に入らないヴィンテージのエフェクターの再現に特化したハンドメイドエフェクターブランドです。
その並並ならぬこだわりのため、このモデルがあと何台作れるのかもさだかではありません。(パーツがないねん!マジで!)
そうまでしてもヴィンテージサウンドのエフェクターを作り続けるマキノ工房さん、
是非一度試してみるのをおすすめします。
ぶっちゃけ安くはないです。
それだけのパーツと時間を使っているのだから。
ただ、わかる人にはきっとわかるはず、
この1台が、ずっと求め続けて来た歪み方なんだと。
是非、出会っちゃってください!
ってことでこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
マキノ工房 / Premium Drive II
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