どうも、GTにはお世話になりました、萩原悠です!

2018年、NAMMショーで発表されたBOSSの新しいGT!

その名もGT-1000!!


えええええ!!!


いきなり1000かよ!!!

果たしてこれは1000を名乗るにふさわしいエフェクターなのでしょうか!

そして、これまでのKemper/HELIX2強時代に終止符を打つ製品になるのでしょうか!


(この記事は発売前に書いたものですが、現在では既にリリース済みです)


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BOSSのGTシリーズ


まず、GT-1000を語る前にBOSSのGTとはなにか、そんなお話をしたいと思います。

ROLANDのグループ会社で、主にギター、ベース用エフェクターを開発しているのがBOSS。

(リズムマシーンもやってるよ)

そんなBOSSはコンパクトエフェクターの分野で信頼と実績とリーズナブルさでとんでもないシェアを持っていてプロアマ問わずに大人気ですが、

マルチエフェクターも負けじと広く使われています。

軽量小型マルチのMEシリーズもありますが、

やはりBOSSのマルチエフェクターといえばGTシリーズでしょう!

これまでのGTは……


GTシリーズは1996年、GT-5という機種が出てから

GT-3(なんで数字減ったの!?)
GT-6(わたし今でも使ってます)
GT-8(ぶっちゃけマイナーチェンジ)
GT-10(当時のモンスター機)
GT-100(桁が上がった!!)
GT-001(宅録用簡易GT)
GT-1(MEの筐体を使った軽量GT)

と進化を遂げて来ましたが、

え、まさかの1000?


そんなに自信あるの!!?

GT-1000


GT 1000 7
コチラです!!

GT-1000!!

先日のRoland新製品発表会にて見てきました!!

その際、PERSONZの本田毅さんがデモ演奏してくださいましたよ!

GT 1000 1
動画はデジマートさんのをお借りしましょう。




前半は適当にお話しながら色んな音色を聴かせてくれていて、

後半がデモ演奏です。

まず曲のセンスですよねwww

Aパートがリードではなくカッティングメインってのがおしゃれ。


GT-1000の特徴


それでは、GT-1000の特徴をいくつか順に紹介していきましょう。


最新DSPエンジン&96kHz/32bit float


IMG 9889
なんと言ってもこれでしょう。

これまでのエフェクターに比べて内部処理能力が桁違いに上がっています!!

デジタルエフェクターなので、計算が速ければ速い程高音質高解像度になります。

そのためにBOSSが新開発したDSPは今までの3倍以上の性能だそうです!

これによりBOSSはDD-500やMD-500、RV-500などの超ハイクラスのエフェクト同時使用可能になりました!

AIRD


GT 1000 12
これまでBOSSはCOSMという独自技術でアンプモデリングの質の高さを見せつけてきましたが、

この度、GT-1000では更に新しい最先端技術AIRD(Augmented Impulse Response Dynamics,エアード)を発表しました。

IMG 9890
Blues Cube、WAZA、KATANAなどのアンプ設計のベースとなっているTube Logicコンセプトをアンプモデリングにも応用し、

今までより更に高い再現性を可能にしたとのことです。

COSMが随分長く使われていたので、満を辞して新しいプロセッサーの登場です!

と言われてもよくわかんねぇぞと。

BOSSの社員さんに直接文句を言ってみたところ、

AIRDのすごいところをもっと詳しく教えてくれました。

そもそも本来ギターからアンプへの信号は、ただ単純な一方通行ではなく、

多少の電気信号が戻ってきている状態なのだそうです。

それらの反発する力もあっての自然なアンプサウンドなのだと。

今までのエフェクター、自社製品も競合他社製品も、そこまでのシュミレートは不可能だったのですが、

AIRDならそれが出来る!!

押し戻される逆行の力までもシュミレートして、更に自然なアンプサウンドが可能になったと!

しかもこれは接続するアンプやキャビネットを選択するとそのアンプにあった設定になるそうで、

これにより、接続するスピーカーがなにであっても、常に最適で自然なアンプサウンドを再現することができるということだそうです!

そして最後に言ってたのは

「もうこの域になると聴いてる人はわかんないっすw弾いてる人だけww」

とのこと。

なんかそんな気がしたwww

でも、それこそ大事ですよね!



膨大なエフェクトたち


内蔵エフェクターは116種類……すごい、むしろそんなに思いつかないっすww

歪みはもちろん、コーラスやディレイも複数の種類から選べて、それぞれのパラメーターもかなり作り込めます。

中でもここ数年でリリースされたDD-500、RV-500、MD-500、などの超音質500シリーズ、

アコースティックプリアンプAD-10の機能に加え、

しれっとルーパーも入ってるんですね。

38秒(モノラル換算)と、2018年のルーパー事情としてはそんなに長時間ではないけれど、

マルチに入ってる機能としては十分すぎる!


自由度の高いフットスイッチたち


GT 1000 11
パッと見で今までのGTとだいぶ違った印象になりましたよね。

いやもう正直HELIXとかに激似ですww

LINE6 / Helix Floor
→サウンドハウス ¥186,800-




しかしまぁこれが今のトレンドというわけなのでしょう。

実際使いやすいし。

GT-1000の場合パッチのセレクトが下段、上段はバンクセレクトとコントロールスイッチx3です。

コントロールが3つあるってのはめちゃめちゃ使い勝手がいいですね。

自由度が広がり放題!

これだけでGT-100よりも使いやすさにこだわったというのがわかりますね。


意外と小さい


GT 1000 4
別に全然小さくないですよ?

でも、現物は思ってたより小さかったんです。

これは嬉しいですね。

幅462mm x 奥行き248mm x 高さ70mm

重量は3.6kg……うん、軽くなった!!


ちなみにさっき一瞬紹介したLINE6/HELIXは

幅560mm x 奥行き300mm x 高さ90mm の 6.6kgです。

そして前身のGT-100は

幅543 x 奥行き271 x 高さ80mmの4.8kgです。

ほらね?

結構小さいじゃん!軽いじゃん!!

なのに大きなディスプレイ


IMG 9911
めちゃめちゃ見やすいww

しかもあれね、ディスプレイ内に視覚的にわかるメトロノームついてるでやんの。

GT 1000 10 2
これでタップディレイ系のフレーズも迷いなく弾けるし、

パッチにBPM入れておけばギター始まりのイントロとかでも安心ですね!

豊富な接続端子


IMG 9919
BOSSの総力を結したエフェクト群と使いやすいスイッチやペダルで固められたGT-1000ですが、

豊富な外部接続端子を使いこなすことによってさらに便利に使うことが出来ます。

それらをひとつずつ紹介しましょう。

センドリターンx2


やはりそれ以外のこだわりエフェクターも使いたいということはあるでしょう。

どうしてもBIG MUFFで歪ませたいとか、strymonのリバーブがいいとか。

そんなときはGT-1000からセンドリターンで外部エフェクターをつなぎましょう!

しかも2系統もあるから使い勝手良し!


コントロールイン,エクスプレッション


コントロールスイッチが3つもあったり、既にエクスプレッションペダルが1つ装備されてたりでGT-1000本体だけでもかなり使い勝手のよいエフェクターですが、

更に2つのコントロールインプットがあり、ワウ専用エクスプレッションを繋いだり、ブースターをアサインしておいたり、

更に色んな使い方が出来ますね!

こうやって自分のやりたいことに合わせて機能を拡張出来るって、実際使ってみるとかなり便利なんです。

アンプコントロール


アンプコントロール専用のアウト端子がついてますね!

これはアンプのチャンネル切り替えなどをGT-1000から行えるということです。

GT-1000に作ったパッチごとにアンプのチャンネルも切り替えたり出来たら、すごい便利ですよね!


MIDIインアウト


MIDI端子も装備しているので、

例えば外部のエフェクターのパッチ切り替えもGT-1000から制御したり、

逆に外部から店舗情報をインプットしてGT-1000内のディレイのテンポを合わせたりが出来ます。

これはGT-1000以外にも色んな機材を使うという方には便利ですね。

エフェクター同士が勝手に命令し合ってくれるなんて、足元のロマン!笑

XLRサブアウト


XLRアウトがあります!

つまり、このままPA送り出来るというわけですね。

一応小難しいことも書いておくと、+4dBuでの出力です。

ちなみに普通のシールドでの出力は-10dBuなので、XLRアウトはかなり高出力でノイズにも強いということです。

もしGT-1000内部のモデリングアンプだけを使ってライブハウスではアンプを使わずメインスピーカーからギター鳴らすと言った使い方の場合、

迷わずこちらのXLRアウトを使いましょう!

ヘッドフォンアウト


もちろんありますヘッドフォンアウト!

家でギターの練習をするときはむしろこれで十分だし、むしろライブハウスでPAに繋いで演奏する場合、ヘッドフォンで音作りをしておくと本番は事前に作った音と全く同じ音になるので、

そういう意味でもおすすめ!

BluetoothやUSBでパソコンやiOSから音色編集


最近流行りのPCとの接続!

そしてBluetooth!!

パッチ作りがiOS端末から出来るらしい!

へぇ、それ便利。

GT-1000はディスプレイがかなり大きくて見易いけれど、

やっぱりiPhoneやiPadのタッチディスプレイで操作出来た方が楽ですね。

それに、パッチをちょっといじるためにいちいちしゃがむのってダルくないですか?

え、それはわたしが年寄りなだけ??

GT-1000の発売日と値段……ちょっと高いか?


GT-1000は2018年4月の発売だそうです。

オープン価格ではあるものの、10万円くらいになるそうです。

なるほど……どうなんでしょう、KemperやHELIXと比べたら安いけれど……高くない?


いや、でもよく考えたらこんなもんだわ!

逆に今までのGTが圧倒的に安すぎた!

GT100にしろGT-1にしろ、明らかに安い。

GT-1000でようやく妥当な感じになってきた気がします。


追記:発売されました!!



→サウンドハウス ¥100,100-




ついに発売されたーー!!

ほんとに10万円だーーー!!www

どうなのよどうなのよ!

皆さん使ってみたら感想教えて!

まとめ:GT-1000をマスターエフェクターにしよう!


最近は”これだけあれば全部まかなえる!!“というラスボス級のエフェクターが他社からリリースされて猛威を奮ってましたね。

そんなKemper VS HELIXの時代にようやくBOSSが参入です!

BOSSの最強マルチは果たしてギタリストたちに受け入れられるのか。

発売が楽しみです!!


ってことで今日はおしまい。

最後まで読んでくれてありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!