どうも、フェンダー系のサウンドが好きです、萩原悠です!
今日はフェンダーブランドの2台王道ギター、
ストラトキャスターとテレキャスターについてです!
この両者の違いを見ていきたいと思います。
最終的にはアレです、
“どっちもいいギターでした!“で終わりますww
フェンダー
アメリカはカリフォルニア州で音響機器やラジオの修理を行っていたレオフェンダーさんが1946年に立ち上げたギター&アンプのメーカーです。
1948年に世界で初めてフェンダー社がエレキギターの量産化に成功し、
エレキギター産業はここから始まりました。
そんなフェンダー社が1950年に、完全なるソリッド、内部に空洞のないエレキギターを開発。
そう、今思えばこれが革新的なんです。
これまでは電子の力を使わずにいかに大音量化出来るかが楽器界の課題でした。
だからこそボディは大きくなり内部に空洞がある、そう、アコースティックギターですね。
なのに、ピックアップが開発されてアンプに繋ぐようになったらもうそんな内部空洞はいらない。
ってことで、1950年に初めて空洞のないギター、ブロードキャスターが発表されました。
しかしブロードキャスターという名前は当時既にGRETSCH社が作っていたドラムの名前とダダ被り、
解明を余儀なくされ、そこで翌年1951年につけられた名前が、テレキャスターです。
そしてそのテレキャスターをもとに、さらなる改良がなされ、
色々試行錯誤した末に1954年に生まれたのがストラトキャスターです。
つまり、ストラトキャスターよりもテレキャスターの方が先輩なんです!!
1980年代からは日本の工場でのフェンダーラインナップも作られるようになり、
フェンダーのストラトキャスターやテレキャスターは更に人気を拡大、
今日まで愛され続けることになります。
ストラトキャスターとは
まずはストラトキャスターの紹介から。
Gibson社のレスポールと双璧を成すほどに人気でスタンダードなギター。
“エレキギターといえばこの形!!”
な印象も強いことでしょう。
レスポールよりも重量が軽い、
シングルコイルピックアップ3発による万能サウンド、
シンクロナイズドトレモロによるアーミング、
ボディ表裏に入った緩やかなコンターなどなど、
弾き手とシーンを選ばない超スタンダードなエレキギターです。
テレキャスターとは
フェンダー最初の量産エレキギターが70年近くも作られ続けていることがまずすごい!
多少の改良はあれど当時とほとんど変わらない作りでありながら、
ストラトキャスターよりも若干小さくスタイリッシュなボディ、
独特なアタッキーなサウンドなどにより、
今でも若い世代にも人気というのがテレキャスターの、フェンダーのすごいところです。
ストラトキャスターとテレキャスターの違い
それではここで、ストラトキャスターとテレキャスターの違いをわかりやすく並べて比較してみましょう。
ストラトキャスター | テレキャスター |
---|---|
トレモロブリッジ | ブリッジ直付け |
6連ブリッジ | 3連ブリッジ |
コンター加工あり | なし |
250KΩポッド | 1000KΩポッド |
こんな感じです、
ちょっと特筆すべきところをいくつか見ていきましょう。
ブリッジ
まず大きく違うのがブリッジです。
弦をどうやってボディ側で固定しているか、その方法が全然違います。
ストラトキャスターはシンクロナイズドトレモロという大発明機構が採用されていて、
ボディ内部に埋め込まれたバネで弦が浮いてる状態なんです。
これによりストラトキャスターはトレモロアームが使えて演奏性に広がりが出ましたが、
テレキャスターは至ってシンプル。
ボディ裏から弦を通して固定するだけです。
この両者の違いが音の違いにもなっていて、
ボディに直で弦振動が伝わるテレキャスターの方がドンと立ち上がりも早く減衰も速い、
それに対してストラトキャスターは音を切った後に若干のバネの残響があるように思う。
少し切り側がフワっと、ギャンっとするイメージ。
また、使い勝手の上で意外と大きな要素なのがこのブリッジ。
テレキャスターってよく見たらひとつのコマの上に2本ずつの弦が乗っかってるんですね。
このコマ、もちろん動かせます。
動かしてオクターブチューニングをするのです。
しかしテレキャスターは1つ動かすと2つの弦のオクターブチューニングが変わってしまう……
つまり、厳密に1本1本に合わせたチューニングが出来ないんです!!
なんじゃそりゃーーー !!
今思うとこんなんあり得ないです。
なので、テレキャスターの中には6本独立した、”6連ブリッジ“と呼ばれる機構を搭載したモデルも少なくありません。
ただ……なんだろう、テレキャスターの場合やっぱり3連ブリッジの方がかっこいいんですよねぇ。
そう、カッコいい。
チューニングってめっちゃ大事なのに、ブリッジの見た目のかっこよさを優先してしまう。
これがギタリストってもんです。
フェンダー側がそうしてるんじゃない、ユーザー側がそれを望んでるから今のモデルがあるんです。
ロマンやな。
ボディ構造
チラッとだけ話が出ましたが、
ストラトキャスターはボディ内部にバネが入っています。
しかしテレキャスターは完全にソリッド。
中身を何もくりぬいたりしない木の塊です。
テレキャスターの力強いサウンドはこういうところも関係してそうですね。
ポッド
ストラトキャスターとテレキャスターの、理論上の一番大きな違いはおそらくこれです。
(細かいことはここでは省略しますが)ボリュームポッドには可変抵抗という仕組みがあって、
ストラトキャスターは一般的に250kオーム、
テレキャスターの多くは1000kオームのパーツが使われるのです。
これによって高音域の出方が変わり、テレキャスターの方がより明るい成分が多くなるということです。
外から見ても全然わからないですけどね!
ピックアップマウント
ピックアップが違うのもさることながら、ピックアップをどこに固定しているか、
これもストラトキャスターとテレキャスターの大きな違いのひとつです。
ストラトキャスターは三つのピックアップをピックガードに取り付けていますが、
テレキャスターはリアがブリッジについてて、フロントはボディに直接ネジで固定されています(ピックガードについてるのもある)。
特にテレキャスターのリア、ブリッジと一体型というのは全てのモデルのギターの中でも珍しく、
この部分で少し金属的な硬い要素が含まれるそうです。
ピックアップ同士の距離
意外とそれぞれのギターが個性が出る点がこれです!
ストラトキャスターはピックアップが3つあって、
セレクターで
- フロント
- フロント+センター
- センター
- センター+リア
- リア
テレキャスターは2つのピックアップでセレクターは3点。
- フロント
- フロント+リア
- リア
です。
当たり前ですねww
で、個人的にテレキャスターのフロントとリアのハーフトーンが本当に好きで。
テレキャスターを使うなら是非ここの音を使いこなしてほしい!
やってることはストラトキャスターや他のギターのハーフトーンと全く同じなのですが、
テレキャスターのフロントとリアってかなり位置が遠いので、
集音したときの音色が全然違います。
そのふたつを掛け合わせたハーフトーンって、
音と音とのぶつかりが強いんです。
このアタック感こそテレキャスター!
最高にカッコいい!!
あ、もちろんストラトキャスターの隣合うピックアップ同士のハーフトーンも好きですよ。
シングルコイルのギターを使うならハーフトーンを使いこなしてこそです!
どちらもL字プラグは適さない
シールドの端子形状としてストレートサイプとL字タイプがあり、
割と好みでどっちか選んで使うわけですが……
ストラトキャスターとテレキャスターの場合、
どちらもストレートタイプをオススメします!!
というのも、ジャック周りの形状のお話なのですが、
まずはストラトキャスター。
一応L字でも挿せるけどなんかすごいダサいです。
に対してテレキャスター。
そもそも奥までちゃんと挿さらない!
これでま全く使い物にならないので、
ちゃんと間違えずにストレートタイプのシールドを買いましょう!
シールドは大体型番に長さとジャック形状が記載されてます。
SSとあればストレート-ストレート(両方ストレート)
SLとあれば片方がストレートで片方がL字です。
言うほどテレキャスターはキンキンじゃない
テレキャスターはストラトキャスターに比べてちょっとクセが強いので、
それを嫌う人というのは一定数います。
ただ、これはわたしの個人的な主観ですが、
テレキャスターを嫌ってる人ほどテレキャスターを知らないと思う。
ネットの情報などを読んだだけで自分の耳では全く確かめていないだとか。
今これを読んでくれてるってことはすなわち”ネットの情報“ですし、
わたしも適当なことを書いてるつもりは微塵もないのですが、
テレキャスターの音を説明するときに
「ストラトキャスターに比べて……」
という言い方しか出来ないんです。
なにかを形容説明するにはなにかを基準にしないといけません。
地球は大きいけれど、宇宙に比べたら全然小さいでしょ?
つまり、ストラトキャスターよりも少しでも高音域が出てればそれを文字に起こしたときに
「高音域が多いです」
と書かざるを得ないんです。
でも、だからって耳障りなほどであるかどうかはひとそれぞれ、セッティング次第使い方次第。
なのに「テレキャスはキンキンして使いにくい」って思ってる人、世界が狭い!!
しかもこういう人が厄介なのは、こういう聞きかじった情報を他人に偉そうにレクチャーしてあげちゃう優しさを持ってるってことですよね〜。
なので、大学のサークルの先輩(テレキャス使ったことない)あたりが一番
「最初はテレキャスやめた方がいいよ」
というありがたい無責任を発揮してくれます。
ありがたや!!
あとは、安いギター、安い木をが使われているギターだと音の芯が弱くて、特に低音域が貧弱です。
ただでさえ高音域が特徴のテレキャスターに更に低音域が少なくなれば……
これはちょっとペケペケになります。(ちょっとだけですけどね!)
なので、是非人様にアドバイスする側に回るころには一度でいいのでちゃんとしたテレキャスターを弾いてみてください。
音の太さにびっくりして虜になりますよ!
まとめ:結局甲乙つけがたい
まぁ大体の人はわかってると思うのですが、
結局テレキャスターとストラトキャスターの間に優劣の差というのはありません。
ストラトキャスターの方があとから開発されたとは言え、今となっては性能の良し悪しの話ではなくなっています。
結局は好みです!
あの音が好きだ、あの見た目が好きだ!
それだけで決めて後悔ないはずですよ!
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!