– 前回までのあらすじ –
ときは僕が中学生だった2000年頃、
MDというメディアの存在のおかげで、音楽を仕入れるコストが下がっていきました。
もちろん今みたいにYouTubeとかダウンロードとかなにもなかったけれども。
そうしてJ-POPを聴きあさる傍ら、ギターも弾いてロックも好きだった僕は、もうちょっと過激な音楽にもハマっていうことになるのです。
今日はそんなお話。
SEX MACHINEGUS
ビジュアル系バンドを聴き始めたころの話で紹介したSEX MACHINEGUNS。
彼らのコンセプトはまさにヘビィメタル。
“音楽的なことを言えばヘビメタになります”
的な感じではなく、
“僕らはヘビメタやってます”
を全面的に押し出していたマシンガンズ。
わかりやすいコンセプト設定のおかげで僕は彼らからメタルというのがどんなジャンルなのか学ぶことになります。
そして、僕がこの当時愛読していた音楽雑誌GIGS(→月刊GIGSから僕が学んだこと)に、Anchangが影響を受けたアルバム25選!!みたいのが載ってて、
とりあえずそのページをカラーコピー。
新品で買うにはやっぱり高いけど、10年以上前の作品ばかりだったからブックオフを何件かハシゴすれば手に入って、この25枚はコンプリートした覚えがあります。
そこから気に入ったバンドは他のアルバムも買っていくし、似たようなジャンルっぽければそれも買ってということをしていきました。
こうして、当時中学生の僕の中に、
ギターは深く歪んでいるのがカッコイイ!
曲は激しい方がカッコイイ!
という概念が植え付けられたわけです。
かわいそうですねwwwwww
ハマったアーティスト、アルバム
ではここで、全部は紹介しないけれど、今の僕に影響を与えているなぁと思うアーティスト様を少しだけ紹介します。
METALLICA
一番ハマったのはやっぱりメタリカです。
メガデスよりも重く、スレイヤーよりも縦がキッチリしていて気持ちいい、ドラマチックな展開と強引なリフとでメタルのバイブル。
世界的超大ヒットのMaster of Puppets、日本では”メタルマスター”という邦題がつけられたアルバムからの曲を挙げてしまって申し訳ないけれど、僕このアルバムと同い年なんですよww
1986年生まれのアルバムです。
アルバムを再生したら最初はなんかおとなしかったから退屈だなぁ〜と思ったらこのギターリフですよ。
前半に一瞬、3小節だけはいるギターソロもだし、間奏明け直前の縦振り全ユニゾンパートのかっこよさよ。
この曲を初めて聴いたあの夏の日、僕はMDコンポの前でマジで呼吸を忘れて死ぬかと思いました。
(自分の汗が滴り落ちたところで意識が戻ってきた)
後に行われたシンフォニー&メタリカ、通称SMライブ。
そこでの意味のわからないオーケストラの絡みも衝撃的でした。
もっとリフや和声に寄り添う感じになると思ってたのに、これじゃシンフォニーVSメタリカやん。最高です。
ANTHRAX
メタリカ、メガデス、スレイヤー、とこのアンスラックスを合わせてメタル四天王と呼ばれてるようですね。
アンスラックス大好き!
なんか他のメタルバンドより明るくて可愛いんですよね。楽しい!
なんかメタルって怒りや憤りを爆発させてくれる音楽な気がするけど、アンスラックスはどのアルバム聴いても楽しいww
アイドルソング聴いてるときと同じ感覚。
パワーメタルとは言えペンタトニックスケールだけだと飽きてしまう僕には、アンスラックスのようなアウトフレーズを挟んでハっとさせてくれるのも楽しい要素のひとつです。
HELLOWEEN
僕の中でのジャーマンメタル、メロディックメタルブームの火付け役、ハロウィンです!
クラシックピアノを習っていた影響なのかそれとももともとメロディアスなものが好きだったからかはわからないけれど、めちゃめちゃ好き。
ハロウィンと出会って以降、ジャーマンメタルとか北欧メタルとかシンフォニーメタルとかいう括りに入ってるアーティストは割と沢山聴いたかな。
ただこのページでArch EnemyとかチルボトとかStratovariusとかSonata Arcticaとか片っ端から紹介してるとページが重くなるので割愛。
YNGWIE MALMSTEEN
クラシカル系で割愛できないのはこのおじさん、イングウェイさん。
数多くのアルバムを色んなメンバーとリリースしていて、
超名盤というトリロジーとか、
ジャケットが面白すぎて今なおネタにされ続けるFire and Iceとかも聴いたけど、
僕が大好きなのはオーケストラと一緒に作ったアルバムからのこの動画の曲。
ただただ美しすぎる。
むしろこの人の作品はボーカルいらないな、もう好き勝手弾いてくれって感じww
とても好き。
blind guardian
メタルバンドで一番好きな曲が多分これ。ブラインドガーディアンのミラーミラー。
もしくはこのアルバムに入ってるナイトフォール。
音質も声質も展開も含めて、僕の中では完璧な気がしている。
夜中に一人で聴きながら叫びたいメタル曲ランキング第一位(当社比)のナイトフォールも聴いてね。
メタル魂は今も僕の中に
ぶっちゃけ、いまはそんなにメタル漬けなわけではありません。
10代のうちに”速い曲、重い曲の方がカッコイイんだ”っていう意識はなくなってしまったので。
しかもあれなんですよ、僕はやっぱり歌モノの音楽では歌詞を聴きたいタイプで、洋楽だとその部分になにも感じれないんですね。
英語は苦手ではなかったのでちょっと歌詞が聞き取れるとか、歌詞カードを見ればわかるとかそういう話じゃなくて、どの言葉をどのような気持ちでどう発音するかってのが歌の面白いところだと思っているので、
これを普段から使ってない言語で行われているのをどうにか感じ取ろうとしても僕にはちょっと無理な話で。
そうするともうサウンドの心地よさかテクニカルな部分で音楽を聴くしかないんですよね。
ヘビメタはもうなに言ってるかわからなくても楽しいので好きでしたww
ただ、つまりは聴いて心地いいから聴いてただけで、あまり掘り下げて知ろうと思わなかったんですね。
なのであまり歴代のギターヒーローみたいな、ヴァンヘイレンとかスティーブヴァイとか、そういうところを全く知らずにここまできてしまいました。
つまり結局はニワカと言われてもおかしくないし、メタル好きの人と話が出来るほどの詳しくなく、
せいぜい過去にメタルアルバム100枚聴きました程度なので、
メタルが好きという人の話には加わらないようにしてます。
でも音楽でこういう叫び方をするっていう表現方法というか、ギターの音で心を切り裂く意識というか、
そういうところで自分はメタルに育てられたところあるなぁって思います。
三十路も過ぎたいまではこんなにひとつのジャンルにどっぷりハマることもないと思うので、
これはこれでとてもいい経験、貴重な時期だったなと思ってこれからも大事にしたいと思います。
て感じで、次のページではMTR、マルチトラックレコーダーとのふれあいです。
どんどん友達がいなくなるね!
→カセットMTRを手に入れ多重録音に没頭する