どうも、萩原悠です!
毎週おすすめの機材をレビューしていくことを決めたのですが、
その中でも、今月はボーカル用ダイナミックマイク特集と題しまして、
ライブハウスに持ち込むためのマイマイクをお探しの方のために色々紹介していきます。
今日はですね、スタイリッシュさと広がる高域に定評のあるゼンハイザーのe835についてです!
→マイク特集はコチラ!
ゼンハイザー e835
ゼンハイザーのダイナミックマイクのエントリーモデルとして発売されているe835、
定価はちょっと高めだけど今(2016年2月)市場価格は結構安くなってるので、
とりあえず最初の一本とかではおすすめかも!
ちなみに、本当のおすすめはこの1つ上位の機種、e935だよってことも覚えておいてください!
→e935のついてはこちらに詳しく書きました!
(わたしのサイト内のマイク比較は、但し書きのない限り”SM58と比べて___”というのを前提に書いております。ご了承ください)
e835 音質 いいところ
ではさっそくe835の音質的な特徴についてお話していきましょう!
高音の自然な伸びが気持ちいい!
このe835ですが、とにかく高域のヌケ感が素晴らしい!
これは同じゼンハイザーのダイナミックマイク、e935とかのシリーズにも言えることなのだけれど、
青空に突き抜けていくようなさわやかな高域です。
そんなに声を張る感じでない女性ボーカルさんとかにはいいですね。
BETA58ほどキンキンしない自然な伸び。
アコースティック系にも最適です!
カッコイイ
ゼンハイザーのマイクって、なんかスタイリッシュですよね。
SM58やBeta58の重たい印象のグリルと違って、全体的にシュッとしたフォルム。
かっこいいじゃないですか!
せっかくのマイマイクなら、こういう部分でも気に入ったモデルを使いたいものです。
……あ、そういえば音質のレビューでしたね、さーせん。
出力もそこそこデカい
数値上は全然そんなことないっぽいんだけども、
やっぱり高音が突き抜けてくるでしょうね、すごく抜ける音がします。
スコーンってな感じで。
女性ボーカルにとって一番いい部分をふわっとEQで上げてるような感じなので、それで音量自体が大きく聴こえるのかな。
音量が大きくないのにしっかり聴こえるって、これ実は一番大事なことです。
ミックスもしやすい、他のパートも邪魔しない。
This is 最高かよ。
中低域はちょっと寂しい。
このe835の高域は本当に気持ちがいい!
This is 最高かよ。
だけど、ちょっと中域以下がスカスカです。
男性ボーカルさんだとオイシイ部分を拾いきれずって感じになります。
もちろんSM58と比べたらほぼ全てのマイクは中域不足ってことになるのだけれど、
それにしても中域が残念。
低域に関してはもうあるのかないのかわからんwww
ただ、女性の声でしたらそんなに下まで使わないので全然ありなんです!
男性は多分このマイクは合わない……でもゼンハイザーのマイクはかっこいいから!
そんなイケメンになりたいあなたには!マジでe935をお勧めすんぜ!
密度が薄い
これは上位機種のe935と比較してってことになるのですが、
中域あたりの音の”密度”が薄いように思います。
“密度”とか割と抽象的な話でうまく説明出来ないなぁ、
音の輪郭や手触りはe935と同じだけどその内側の質感が違うというか、色気に欠けるというか。
男性の声の場合この部分がすごく大事になるので、メインボーカルに使うのはおすすめしません。
あ、コーラスに使うとかなら結構アリ!
中域の密度の薄さは自然な感じで一歩後ろに引っ込んでくれるため、
EQで調整するよりも馴染みがいいですね!
それと、いわゆるコーラスグループ系でもいいかなぁとも思います。
ひとつずつの音がほどよく薄いので合わせたときにちょうどいいくらいになると。
QUEENのギターオーケストラがこういう手法だと、昔日本でQUEENの完コピをしているバンドGUEENのギタリストであるシンヤさんが教えて下さったテクです。
e845との違い
ゼンハイザーの800シリーズと呼ばれる中には、
今紹介しているe835のほかに、e845というモデルもあります。
こちらは見た目では違いがまったくわかりませんが、指向性というものが違います。
先週Beta58とSM58の違いのときにも説明しましたね。
図の左側のがSM58とe835のマイク特性、カーディオイドです。
右側のがBeta58とe845のマイク特性、スーパーカーディオイドです。
スーパーカーディオイドの方が音を拾う角度が狭いので、ステージ上などでいらない音を拾いにくくなります。
ボーカルのすぐ後ろでなってるシンバル、結構爆音なギターアンプ、それらの音がマイクに入ると音が濁ったりハウリングしたりの原因になります。
その点スーパーカーディオイドの方が優秀なんだけども、
歌っててマイクと口との位置関係がすごくシビアになります。
パフォーマンスでマイクの位置がすごく変わるとか、ギターボーカルとかでちょいちょいネックの方を見なきゃいけないとかだと、
その度に音量が激落ちくんですよ。
なので、スーパーカーディオイドは扱いが難しいと言えます。
ゆえに、僕のおすすめはe835です。
e935との違い
ゼンハイザーの800シリーズの上位モデルとして、900シリーズというものもあります。
僕の真のお勧めはこっちです!(やっと本題w)
e835やe845でめっちゃ気持ちいい高音の伸びを手にいれることができます。
でもその分中低音がちょっと寂しいなぁ……
そんなあなたにはマジでこれ!
e935です!
のe935はe835の高音の明るさはそのまま、中低域の密度の濃さを足したスーパー万能マイクです!
端的に説明するなら、
e835 + SM58 = e935
これくらい気持ちいいです。
詳細は別ページに書きますが、とにかくゼンハイザーのマイクは最近市場価格結構安くなってるので、
特に男性の方、余裕があれば是非e935にすることをおすすめします!!
→e935のついてはこちらに詳しく書きました!
まとめ e835は青空の下で歌う可愛いアコギ女子にプレゼントしたい
さて!
今日はここまでゼンハイザーのe835についてまとめてきました。
はっきり言ってメンズにはおすすめしません。
あなたの声がw-indsの慶太さん(例えが古いw)バリに高いならアリですが、
そうでもない場合は是非ともe935のご購入をおすすめする!
うっかり買っちゃった場合は代々木公園でRoland CUBE streetとか持って歌ってるかわいいアコギ女子にプレゼントして来い!
「俺、君の声にすっかりメロメロさ。でもね、君の声をもっと活かすにはそのSM58じゃダメなんだ、さぁ君と僕とこのマイクとで、もっとこの青空が似合う歌を歌っていこうじゃないか!」
みたいな感じにすればもうそっから先はトレンディよ。
(ちなみに、Cube streetってのはこれ。スピーカーのことね。弾き語りアーティストの強い味方)
そんな感じで、女性にはおすすめ!
ただ、声高めの人限定ね!そんでもって、あまりパワフル方面ではない人限定。
実際にこのe835は今市場でめちゃくちゃ安くなってるのでおすすめですが、
女性でもやっぱりもうちょい出せたらやっぱりe935をおすすめします。
あなたの運命の一本が見つかりますように!
ってことで今日はおしまい!
最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
今回も最安値のサウンドハウスさん
→SENNHEISER (ゼンハイザー)E835
→SENNHEISER (ゼンハイザー)E835Sスイッチ付き
→SENNHEISER (ゼンハイザー)E845
→SENNHEISER (ゼンハイザー)E935
→e935のついてはこちらに詳しく書きました!
→マイク特集はコチラ!