どうも、最近作曲より録音の依頼が増えてきてる萩原悠です。
録音って奥が深いですよね。
今鳴ってる音、喋ってる声を保存しようだなんて!
そのときには大体マイクを使うことになりますが、今日はその中でも
コンデンサーマイク
に焦点を当てて、
コンデンサーマイクとはなにかを書いていきます。
初心者さん、これからコンデンサーマイクデビューしようと考えてる方に向けて、
できるだけわかりやすく頑張ります!
難しいことは省くぞぉ!
マイクとは
そもそも、マイクロフォンとはなにか。
wikipediaに聞いてみた。
マイクロフォンまたはマイクロホン(Microphone )は、音を電気信号に変換する機器である。略称マイク(Mic )。
なるほどなるほど、その通りですね。
現実世界に鳴ってる音は空気の振動、それをどうにか変換して電線を通して運ぶのがお仕事。
つまりケーブルの中を通ってるのは音ではなくて電気信号ですよね。
その電気信号はレコーダーに渡されたりスピーカーに渡されたりして使われます。
つまり大事なのは“どうやって音を電気信号に変換するか”ってこと。
これの方式がいくつかあって、そのうちのひとつがコンデンサを使用するタイプ、通称コンデンサーマイクです。
説明終わりっ!笑
コンデンサーマイクの特徴
それでは、早速具体的な話にいきましょう。
の前に、コンデンサーマイクの反対語とも言うべき、マイクの種類を言葉だけ紹介しておきます。
ダイナミックマイク
です。
こっちの方が身近に溢れています。
ライブハウスやスタジオにやたらと常設してある
SHUREのSM58やSM57もこのダイナミックタイプです。
SHURE SM58
SHURE SM57
で、今日はコンデンサーマイクの特徴を
「ダイナミックマイクと比べて○○」という形で紹介していこうと思います。
1. 高音質
いきなりですがこのざっくりとした感じです。
マイクにはそれぞれ特徴や用途があり、一概に高音質とは言い難いのですが、
それでも、コンデンサーマイクはダイナミックマイクに比べて高音質です。
微弱な音も拾う、つまり高感度なんですね。
音楽のレコーディングなど、出来るだけいい音で収録したい現場ではコンデンサーマイクを使われることが多いです。
なんども言いますが、一概に言えませんよ!
ギターアンプだったりドラムだったりはダイナミックマイクも多く使われます。
高感度というのはそのままデメリットにもなり、
音を拾いすぎちゃうので環境にやたらと気を使います。
例えば当然ライブではステージ上に色んな音が溢れてるので扱いが難しいし、
自宅録音の際は結構気をつけないと環境ノイズが沢山入ります。
エアコンは以ての外、パソコンの駆動音、隣の部屋のテレビ、家の前を歩く子供たちの声、
なんでもかんでも入っちゃいます。
恐ろしい!
2. 電源供給が必要
コンデンサーマイクってのはじつは、レコーダーやミキサーに繋いだだけでは使えません。
そっちから電源を送ってやらなきゃいけません。
ファンタム電源/PHANTOM/+48V
色んな呼ばれ方がありますがどれも一緒です。
コンデンサーマイクを使うときはマイクプリアンプやインターフェイスのスイッチを押してファンタム電源を付けましょう!
ちなみにこれ絶対に注意。
ファンタム電源入った状態でケーブルを抜くのは絶対にやめてください。
マジで壊れます!!
コンデンサーマイクを使う上で一番気をつけないといけないことと言っても過言ではありません。
幸い自分はそれでマイクを壊したことはないのですが、
先人たちが口をすっぱくして言ってます、本当に壊れると。
結線してからファンタム入れる。
ファンタム消してからケーブル外す。
これ絶対でヨロ!
3. キャノンケーブルしか使えない
ファンタム電源はどこからやってくるのでしょう。
その答えは、マイクケーブルです。
そのファンタム電源を送るために、両側がXLRキャノン端子になっているケーブルを使わなければなりません。
ギターシールドと同じフォン端子のケーブルではコンデンサーマイクは使えないということなので注意!
4. ポップガード必須
ポップガードとは、そもそもポップノイズから守るためのものです。
パピプペポなどの[P]の音、これって唇を破裂させて音だしてますよね?
気付いてないと思いますがこのときかなりの息が風となって出ていて、
こいつがマイクに入るとかなり大きなノイズになります。
試しに口の前に手を置いて「カスタードプリン」と言ってみてください。
「プ」のときにすごい風が来るでしょ?
ちなみ、[P]の他に[T]や[H]もなかなかの曲者。
そして母音が[O]のときはさらにマシマシです。
そんな風からマイクを守ってくれるのがポップガード。
録音データに不要なノイズが入らなくなりますよ!
それとこのポップガードのもう一つの役割。
ツバなどから守ること。
これは衛生面でもそうだけど、コンデンサーマイクってすごく湿気に弱いんです。
口の中の湿度に関しては今の季節「はぁぁ」って手を暖めるアレで証明済みでしょう。
すぐに壊れるというわけではないけれど、
コンデンサーマイクを使うならこういう細かいことも気にしないといけないのです。
STEDMAN / PROSCREEN101
→サウンドハウス ¥4,780-
→サウンドハウス ¥4,780-
↑これは僕が使ってるやつで、音質変わらないのに息が全部下に落ちるからマイクまで届かないという超優秀なやつ。
なんか安くなってるから今のうちにみんな買うといいよ!
5. 保管に気を使うべし!
大事な機材はどれも大事にして欲しいけれど、
その中でもこのコンデンサーマイクは本当に注意!
ちょうど今書いた通り湿気にも弱いし、もちろん外傷にも弱い。
本当にデリケートです。
ダイナミックマイクだったら少々落っことしても大丈夫だし、
口もベタ付けで歌ったりしますよね。
コンデンサーマイクではダメ、絶対!!
ってことで、保管時にもしっかりとしたクッション、除湿剤、などで快適空間にしてあげましょう!
6. 遮音頑張れ
最初の[高音質]の項目でも言いましたが、
コンデンサーマイクを初めて使うとびっくりしますよ、なんでこんなに色んな音を拾ってるんだと。
人の耳は”聴きたい音だけを聴く能力“があります。
(正確には耳と脳の連携。カクテルパーティー効果という。)
しかしコンデンサーマイクにはそんなヒューマナイズされた機能はありません。
ある音を正確に繊細に収音する。
ひたすらそれだけです。
もちろん指向性といって収音する方向を絞ることは出来るのですが、
音ってそんな単純でもないので、
どうしても周りの音が入ってしまいます。
そのため、出来るだけいい音で録音したくなったら遮音をしっかりしていかなければいけないですね。
わたしはこの吸音材を使って遮音と吸音、防音をしています。
洗えるようにカバーも作ってもらって、吊るせるように改造もしたのでかなり使いやすい!
7. 高価やで!
作りが繊細ということはね、やっぱりそうなりますわ。
ダイナミックマイクの相場を軽々と上回ります。
例えばレコーディングの大定番であるノイマンのU87とか、今や30万円近くしますからね。
NEUMANN / U87Ai
→サウンドハウス ¥274,800-
→サウンドハウス ¥274,800-
これがまたコンデンサーマイクを
「ダイナミックマイクより丁寧に扱わなければ!」
な理由でもあります。
まぁでも、最近は主にベリンガーから、めちゃくちゃ安いコンデンサーマイクも作られています。
BEHRINGER / C-3
→サウンドハウス ¥6,980-
→サウンドハウス ¥6,980-
これどうなんだろうなあ、レビュー見るかぎり、
初めて使うなら十分みたいです!
まとめ コンデンサーマイクはすごい!
- 高音質
- ファンタム電源
- XLRケーブル
- ポップガード必須
- スタンドも必須
- 保管も大変
- 遮音
- 高価
ざっくりと紹介してみました。
とにかく高音質だけど扱いが大変だってことがわかってもらえたのではないでしょうか。
録音をするだとか、そういう音楽の現場ではなににおいても音質を重視するって姿勢もあるけれども、
いやー難しいですね。
でも自宅で録音するためのマイクを手にいれようと思ってるなら是非挑戦してみてください!
音源作りがグンと楽しくなりますよ!
今日はそんな感じで!最後まで読んでくれてありがとうございました!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!