専門学校MUSE音楽院のプレイヤーコースギター専攻に入学した萩原悠。

基礎練の授業や理論の授業がある中で、

一番役に立ったと思っているのが、

アンサンブルの授業です。

このページはそんなお話。


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アンサンプルの授業


プレイヤーコースギター専攻で入学したので、ギターを弾く授業が多いのは当たり前です。

一般的な大学よりも格段に授業の種類は少なく、

ギター専攻の生徒だけで集まってギターを弾く授業が多めです。

逆に言えば他の専攻の生徒、

ベースの子やボーカルの子とはあまり合わないという仕組みになっていました。

なので、アンサンブルの時間だけは新鮮でした。

ドラムの奴もベースの奴もいるという空気もですがなにより、

バンドが出来る!


アンサンブルの基礎



一応僕はギター専攻の中で一番上のクラスになったので、

ベースやドラムの奴らもそこそこ弾けるメンバーと一緒に組むことになります。

が、やることはめちゃくちゃ基本の話だったんですよ。

もっと難しい曲とか速い曲とかやろうよ、

正直僕はそう思っていました。

ビートルズ


1年生の前半では、”ビートルズの曲の中からなにかやる“というのが課題でした。

え〜!!

ビートルズなんて正直そんなに興味なかったんです。

だって、古いし、全然歪んでないし、音質もよくないし。

その上僕は歌詞が聴き取れる、言葉の裏にある意図も読み取れるという理由から邦楽の方が好きだったのです。

つまりビートルズなんて全然楽しくない。

なのにやらせるんですね。

そしてこれがめちゃめちゃ勉強になったのです。

これがアンサンブルか!


正直それまでの自分が恥ずかしい。

人と合わせる“ってのはどういうことなのか、

全く理解していませんでした。

わかってるつもりだったけど、わかってない、いや、わかろうとしなかったのかな。

このアンサンブルの授業では、

僕が今まで合ってると思ってた縦の軸を、

全然合ってないんだ、もっと奥が深いんだ、

と思わせてくれました。

そして気付きました。

自分はめっちゃ前ノリで弾いてるんだと。

前ノリ


前ノリとは、ジャストのタイミングよりちょっと速いタイミングで音を出しているという状態のことです。

いや、正確にはそうではないですね、

正しくは

“ジャストのタイミングよりちょっと速いタイミングで音を狙って出しているという状態”のことです。

普通に弾いても前ノリになってしまう人は、それは前ノリを生み出しているわけでも個性でもなく、

ただハシっちゃってるだけ、

そう、下手なだけなんです。

これには苦しめられました。

だって自分の中では合ってると思って弾いてたんだから。

これを矯正するというのがここから数年の僕の旅になります。


先生ありがとう


これだけのことを教えてくれた1年生のときのアンサンブルの先生には今でもめちゃめちゃ感謝しています。

初回授業で自己紹介がてら好きなバンドとか言うって流れのときに、

GLAYとかJUDY AND MARYとかゴリゴリの国内ポップスが好きだとは言えずに、

脳内の数少ないちゃんとロックっぽい洋楽の中からひねり出したバンド

「QUEENが好きです」

と言ったことから、ちょっと先生に気に入ってもらえました。

というのも、先生は日本国内で一番QUEENに詳しいギタリストだったのです!!

GUEENって名前の完コピバンドまでやってますwww




これ今年の映像……え、ギターのSHINYAさん、全くお変わりなさすぎて驚き。

そしてこの完コピクオリティはさすがすぎるなwww

そんな先生の元、この1年でかなり”バンド力“を鍛えて頂きました。

この数年後には合唱の指揮をするようになったり、ミュージカルの指導をするようになったり、自分で書いた曲のディレクションをしたりするとき、

常にここで培った”バンド力“が元になっている気がします。

当時からコミュ障だったからバンドメンバーと仲良くとかそういうのはなかったけれど、

今こんなにも役に立ってるんだから本当に感謝です。

てことで今回はこのへんで。