どうも、フェイザー好きの萩原悠です!
最近はフェイザーについて色々調べてブログに書かせていただいていますが、
実際に普段使っているARIONのフェイザーについても紹介します!
ステレオフェイザーSPH-1、
最近は大人気邦ロックバンド”凛として時雨“のTKさんも使っているということで中古市場でも人気のエフェクターです!
フェイザーとは
そもそもフェイザーとは、揺れ系と言われるモジュレーションエフェクターのひとつで、
その中でも回転系とか言われたりします。
コーラスやフランジャーよりもすっきりとした音が人気で、
広がり感や奥行き感よりもこの独特の手触りが特徴です。
もともとレスリースピーカーのサウンドをどうにかコンパクトで出せないかということで開発が始まり、
実はフェイザーは元祖モジュレーションエフェクターなのです!
ARIONのエフェクター
ARIONとは、エフェクターやチューナーなどを開発している日本のメーカーです。
5000円程度で買えるという激安価格にも関わらず、
意外にも音の評価はとても高く、プロミュージシャンの使用も多いという信頼と実績のブランドです。
ステレオコーラスのSCH-ZやオクターバーのMOC-1などは特に人気が高いですね。
SPH-1
で、今回紹介するのはSTEREO PHASER、SPH-1です。
早速こいつの特徴をご紹介しましょう!
動画で確認
とってもわかりやすい動画を発見したので皆さんにも見ていただきましょう!
こうやって同じフレーズでパラメーターだけ変えてくれるのが一番わかりやすいですよね。
全体的にはこんな感じです!
で、せっかくなのでわたしからのうんちくも少しお話しておきましょう。
暖かい系サウンド
現代ではもっと高音質なフェイザーもたくさんリリースされていますが、
ARION SPH-1はなんとも言えない温かみのあるサウンドです。
具体的には、そんなにシャキッとしてない、高音域がこもる、
そんなネガティブな特性ですが、これこそがいいのよ!
この暖かい揺れが楽曲に加わる、それこそがSPH-1の美味しいところです。
Aメロや落ちサビでのアルペジオに是非!
ノブはRATE,DEPTH,RESONANCE
SPH-1でいじれるパラメーターは
- RATE(スピード)
- DEPTH(移動幅)
- RESONANCE(クセの強さ)
の3つです。
スピードは6sec(0.17Hz)から100ms(10Hz)までと、最高速は割と速め。
DEPTHはどれくらい低いところからどれくらい高いところまでを動くかの幅ですが、
これを左に回し切ってミニマムにすると、
位相がぶつかって確かにフェイザーがかかっているけれどフェイザー特有の”揺れ”が起こらないという面白いサウンドになります。
これ結構好きです。
RESONANCEはFEEDBACKと書いてあるモデルもありますがあれと全く同じです。
位相シフト回路に再度通す量を決める、つまりクセを強くするためのノブになります。
ガッツリかけたければ RESONANCEをあげていきましょう!
ピチャピチャ鳴るフェイザーの楽しさに酔いしれることになるでしょうw
4段シフト
フェイザーは、その効果を生み出す位相回路というものを内部に複数持っているのが一般的で、
その段数によって効果のかかり具合もかわるのですが、
SPH-1は割と一般的な4つ仕様、つまり4段フェイズというわけです。
フェイザーの有名どころであるMXR/Phase90やElectro Harmonix/Small Stoneなんかも同じ4段ですね。
皆が一般的にイメージするフェイザーは4段であることが多いのかもしれません。
ちなみにBOSSのコンパクトで12段フェイズが出せるPH-2やPH-3なんてのもありますし、
わたしは2段フェイズのMXR Phase45ってのも使ってます。
ステレオフェイザー
ARIONのコンパクトエフェクターシリーズって、
ステレオアウト出来る機種がめちゃめちゃ多いんです。
オーバードライブでさえステレオ出力ですからねww
そんなARIONあるあるの通り、このSPHー1もステレオアウト出来ます!
しかもこれはモード切り替えがついていて、
2つのアウトの使い道を、
・ステレオ出力として使う
・エフェクト音をOUT1から、ダイレクト音をOUT2から出す
という二種類から選ぶことが出来ます。
モード切り替えは本体左上のスイッチで!
電池はこんなところに
多くのコンパクトエフェクターと同じく、
SPH-1も9Vの電池で動作します。
各メーカーがいろんなアイディアで電池ボックスを取り付けていますが、
ARION製エフェクターはここです、ロゴの部分を開ける。
そこ開くのかぁ!
手でつまめば簡単に開けるので、電池交換が素早く出来て、
しかもうっかり開いちゃうってこともないので便利ですね!
いうなればBOSSのコンパクトと比べてオンオフのフットスイッチ部分が狭くなってるとも言えますが、別に踏みづらくはありません。
ちなみに、インプット端子にシールドを繋ぐことで動作が始まるので、
電池を入れっぱなしでもシールドさえささなければ電池が減ることはありません。
(厳密には劣化とかはするだろうけど!)
もちろん電源アダプターも使えます!
凛として時雨 TKさんのサウンド
今SPH-1を探している方って、割とTKさんのサウンドを欲してる方が多いのかな?
エフェクターにこだわりの強い彼が使うなら間違いないだろうと。
どうやらTKさんは
- RATE 9時
- DFEPTH 10時
- RESONANCE 11時
くらいのセッティングとのこと。
TKさんの個体はなにやらモディファイされているようですが、
これだけでもかなり似たサウンドになるので、是非試してみてください!
音痩せするのでループスイッチャー推奨
ネット上でも度々話題になっている、SPH-1音痩せ問題。
う〜ん、たしかに音痩せしますが、こんなもんじゃないかなという印象です。
あ、でも実際足元で直列に置いておくのは辛いかも。
オフ時にも音が痩せるというか角がはっきりしなくなる印象があるので、使うんだったらオンにしてるときだけがいいですね。
ってことで、ループスイッチャーとの併用をおすすめします!
わたしのような宅録重視なギタリストにはなんの問題もないと思う!
安っぽい筐体
どうしてもね、お値段からするとしょうがないのですが、筐体自体がとっても安っぽいです。
とは言え、壊れたとか割れたっていう声はあまり聞かないですよね。
うまく作られてるってことかな。
おかげさまで、重量も軽いです!
本体重量約280g。
BOSSコンが約400gなので、かなり軽いってことがわかるかなと思います。
わたしなりの使い方
DEPTHやRESONANCEの効き具合がいいことから、
いろんな音作りが出来ますが、
わたしが一番好きな使い方はコチラです。
DEPTHを上げずにRESONANCE全開!
DEPTHを上げないことでフェイザー特有の揺れが全く起きず、
しかしレゾナンスががっつり上がってることにより周波数バランスがガタガタに。
ワウの半止めにも似た不思議なフィルター感になります。
このとき、歪みの前に繋ぐのがお気に入り。
不自然な目立ち方するので、リードサウンドを浮かび上がらせるのに最適です。
是非真似してみてください!
まとめ:最強コスパ!
SPH-1は使い方が絞れちゃうようなフェイザーではありません。
結構いろんなサウンドが出ます。
なので、凛として時雨のTKさんをリスペクトして購入した人もきっと自分なりに色んなベストセッティングを編み出すでしょう。
そんなエフェクターが定価6300円、販売価格で4000円程度!
これは買いだ!
現在生産中止なのかな?
中古で見つけた方はとりあえず買っておきましょうww
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!