どうも、2018年は沢山映画観ようと思ってる萩原悠です!
今日は超有名ミュージカル映画”Les Misérables(レ・ミゼラブル)”を観ました!
今までレミゼは映画も舞台も小説も読んだことなかったのよ。
初レミゼ!
面白かったので感想書きます!
あらすじ的なのは書かないけれど、ネタバレはたっぷり含みますので、これから初見を楽しもうという方はお帰りいただくのがよろしいだよ!
Les Misérables(レ・ミゼラブル)
レ・ミゼラブルとは、元はヴィクトルユーゴー著の小説です。
様々なタイミングで様々な国で翻訳された作品、舞台やドラマなどが作られましたが、
今回わたしが観たのは2012年、トムフーパー監督による映画です。
一応”小説を基にして作ったミュージカルを基にして作った映画”のようで、細かい設定がちょこちょこ違うらしい。
今回が初レミゼのわたしにはどこが違うのかわからないけれど、
恐らく時間の関係で端折った部分、わかりやすくした部分とかなんだろうな。
小説は何時間かけて読んでもらってもいいけれど、舞台や映画は3時間超えるわけにもいかないからね。
ちなみに、“Les Misérables”とはフランス語、“惨めな人たち”的な意味で、
日本語訳される際は大体“ああ無情”となります。
主人公ジャンバルジャンの壮絶な人生をまとめた一言のようです。
映画レ・ミゼラブルの感想
では、映画を見た感想書いていきます!
ひたすら歌う!
流石ミュージカル映画です!
本当にひたすら歌ってます!
2時間半ある長い映画ですが、それにしても歌ってますwww
すげー争っててもすげー謝ってても、寝言でも。
“間に歌が入る”ではなくて、”セリフが全て歌、間にちょっとセリフもある”くらいのバランスですね。
ってなったときに思うのはなんと言ってもコレ↓
ジャベールの声がめっちゃいい!!
もうホントこれ!!
すげーいいのよ。
ラッセルクロウという、恐らく有名な俳優さんですが、歌こんなにうまいもんなの?
とても素晴らしい。
“いい作品には魅力的なライバルが必要不可欠”とBAKUMAN(ジャンプ漫画)に書いてありましたが、まさにそうね、
このジャベールの良さが映画レ・ミゼラブルを名作にしてるなぁと思いました。
(マリウスが歌あまりうまくないことは黙っておくことにします。)
舞台では出来ない規模のオーケストラ伴奏
やっぱり映画音楽ですね、とてもじゃないけどオケピに入らないフルオーケストラの伴奏。
映画館のスクリーンとスピーカーを意識したアレンジでした。
チェロとコントラバス何人いるんだよっていうwww
2ndヴァイオリンが1stヴァイオリンの隣じゃなくて反対側にいるスタイルの配置だったため、対旋律もハーモニーも広がりがあってめっちゃよかった!
(レコーディング風景見つけた)
コルネットっていいね
この映画、金管楽器の音がめっちゃいいんだよなぁ。
特に、まぁ個人的に好きなんだけど、コルネットね。
トランペットでもホルンでも出ないあの絶妙なまろやさかはとてもよき。
この映画でも随分美味しいパートをもらってました。
SEが少なめ
音楽を聴かせて歌とセリフを聴かせてってことで、雑音系のSEが少なめです。
それでちょっと冷たい印象になってるかなと思ったけれど、
1時間も見てたら全く気にならなくなっていました。
セクションの飛び方がかっこいい
この映画は、大きくわけると
- 主人公出所編(プロローグ)
- その8年後 主人公市長になる〜コゼットを引き取る編inモントルイユ
- その9年後 革命編inパリ
の3つに分かれると思うのだけれど、それぞれのつなぎ方がまぁかっこいい。
特にコゼット引き取る編→革命編の飛び方、
歌と楽器編成と曲調と画面の明るさと場面とカメラパンが順々にクロスフェードしていくのは鳥肌すぎて嫉妬。
暗転とテロップだけで場転する普通の映画には戻れないワクワク感。
普通舞台ではここで休憩挟むんだろうけれど、繋げたことによって休憩はもうちょい後にズレているらしい。
うん、素晴らしいよ。
絶対この手法はなにかで真似したい。
超神曲On my own
この曲は以前ライブでピアノ伴奏したので知っていたけれども、
作品を知らないでこの曲だけやったんですよw
だからなんのことかさっぱりわからなかったけれど、作品の中で聴くとめっちゃいいね!!
作中で何度もこの曲のメロの変奏が流れる(プロローグ部分、出所してすぐ使われるところが神アレンジ)ことからもイチオシなんだろうけれど、それにしてもキラーチューンだった。
夜道に独りで歌ってるんだから大好きな彼のことを”you”で表現してもなんの差し支えもないのに、
一度たりとも二人称では呼ばず”him”と指すあたりに彼との距離を感じて素敵ね。
まるで一青窈のよう
序盤のいいシーンだったんですけどね、もう”ハナミズキ”のPVにしか見えなくてwww
こっち向いて歌わないで!!!
もう君と好きな人が100年続けばいいのにwww
クリスマス前の一人ぼっちのよう
頑張れw
パンを振らない歌声でone day moreは大混戦
音響面で気になったのが、メインキャストの声を全くパン振らないという点です。
全員の声がドセンターからのみ聴こえてくるのが聴き取りにくくてもうもうorz
この曲は全員が自分の境遇を歌って全員が主旋律なので全パート聴きたいのに、AKBバリのセンター争いww
(動画内2:30〜)
こういう風にして欲しかったのに
こうなってしまっている……
全員が別々の場所で別々の想いで歌ってるからこそパンも振った方が面白いと思ったんだけど……そういうもんでもないのかな。
ちなみに、アンサンブル系、学生諸君だとか娼婦諸君だとかは左右に広がりがあったので、多分あれはマイク2本立てて一斉にレコーディングしたんだろうな。
(追記:日本語版のサントラを聴いたら左右に振ってあった!でもその後に英語版を聴いたらやっぱり全員センターだったwww)
日本Ver.では囚人番号が違う
中盤に
「Who am I……two-four-six-o-ONEEEEEEE!!!!!!(私こそが……囚人番号24601だ!!!!)」
ていうシーンめちゃめちゃかっこいい歌のところがあります。
(これはどこぞのコンサート動画)
この
「とぅーふぉーしっーksおーわあああああああああああああああああん!!!」
が歌わせたくてこの囚人番号になったんだろうなと思ったんだけど、
ここは日本語版だとどうなるのかな、24601ばぁああああん!!とか言うのかなと予想は立つじゃないですか。
こうでした。↓
「俺はぁあああ…にーよーんろーkごおおさあああああああああん!!!」
……番号変わってるwwwwww
賢明な判断でした。
たしかに細かい番号の設定よりも歌ったときの母音を重視するのはミュージカルでは当然やな。
でも笑っちゃうのは許してwwww
やっぱり時間を急いでる感
先に書いた通り、やはりかなり駆け足展開だなと思いました。
何故冒頭で旗持って来させたのか、そもそもあれはなにをやってたとこなのか、何故そんなに脱獄したのか、
こんな疑問が100個くらい出て来ます。
コゼットの母がいつのまに死んじゃうし……
ジャベールが唐突に学生運動に参加するし……(One day moreでちょーっとだけ歌ってたようだ)
初見時にはなにがストーリーのメインストリートなのかわからないからどれが重要なのかなにが伏線なのかわからなくて全部覚えておこうとすると頭がパンクしそうw
メロに属性とかないの?
ちょっと気になったんですけど……いや、どの曲もすごく素晴らしいからこそ!
でもあんまりリプライズに”意味”がなかったように思います。
これは一応作曲をやってる自分の得意分野であるからこそかもしれませんが、メロがリプライズで出てきたときに
“何故そのメロが出てきたか”
の理由付けが薄いかなと思いました。
このメロディはこのキャラのテーマですとか、このメロディはこういう気持ちを表してますみたいのがあまり感じられなくて。
雑に言うと
「いいメロディだからバンバン使おう!」
みたいな感じで
「なんでアンタがそのメロ歌うの?」
みたいな箇所、ちょっと不思議な気持ちでした。
まとめ:レミゼ面白かった!!
思えばわたし、こういう革命戦争系の作品全く見たことなかったわ。
色々見てみたくなるくらいには面白かったです。
てかあれだなー、悔しいな〜いい曲書きたくなるね!
和声楽も改めて勉強したくなったし。
とてもいい刺激をもらえました。
皆さんも……わたしと同じ種類の刺激ではないかもしれないけれど、
それぞれの感じ方で楽しめると思います!
よかったら観てみて、そして感想を聞かせてください!
そいでは!
who am I……はああああぎいいいいわああああらああああゆうううううううううううう!!!
(萩原悠→@hagiwarau)
最後まで読んでくれてありがとう。