先日SONIC ARTSのPAをしたという記事(←クリックで飛べます)に対してコメントを頂きました。
頂いたコメントが若干その方のプライバシー的に危うかったので非公開のままとしますが、
コメントの中でこんな質問がありました。
“萩原悠的PAの心構えってなによ”
そうですね、先日の記事では
「バンドモノとか舞台音響では自分の中に理念がある」
とだけ言って、中身がなにかは言ってませんね。
僕はそんなえらそうに語れるほどPAが出来るわけではありません。
“ホンのちょっとしたトラックのさばき”を”素人よりは出来るかな程度”です。
なのでこれからその心構えについて書かせてもらいますが、
あくまでこれは個人的理念やこだわりなだけであって、
決してHOW TOの記事ではありませんのでそのへんの微妙な違いを念頭に置いて読んでくれたら嬉しいです。
さてでは始めます。
なかなか言葉で書き表しきるものでもないですが、まぁ一言で言うと……
一緒に歌う!
ということですね。
もうこれはホントに。
しかも僕は全パート歌います。
歌だけでなくピアノもギターもベースもドラムもストリングスもラッパも。
一緒に歌って曲の表現を手助けしています。
そのため、ぶっちゃけEQやリバーブ量がそのときによって違うw
とは言えロック系のオケ+ロック系の歌だったらそんなにやることはないんです。
ロックって他のジャンルに比べてそんなに抑揚ないから。
もちろんロック系でもバンドモノとなると、やっぱり楽器感のバランスとかあるからちょいちょいいじりますね。
それこそギターなんて役割があれこれ変わるし音もコロコロ変わる。
僕がPAさせて頂くような公演ではちょうどいいバランスの音量に調整してあるときばかりではないので、セクションが変わる度にギターのフェーダー上げ下げしたりEQかけたりってこともあります。
しかしやっぱり一番忙しいのはミュージカルですね。
ミュージカルは会話や気持ちが歌になっているという性質上、
音量の変化が激しいのです。
人それぞれの癖も出るし。
なので、ある人ある曲は音量の上げ下げを手助けして(なんならビブラートかけてやるときさえありますww)、ある曲では逆に音量差をなくすためにフェーダーをいじってます。
そして会場の響きとオケの周波数帯によっては曲毎にEQも変えるし、曲中でマイクのEQ変えたりリバーブの種類、リバーブタイム、センド量も変えます。
生演奏入ってる舞台だと彼らもまた役者と同じくそのときの気分で大分音変わるしね。
つまりすごくライブなわけだな。
そしてめっちゃ忙しいwww
ぶっちゃけ必要以上のことをやってる自覚はあるし、うっかりミスることもありますが、
それでもこのやり方を気に入ってくれてる人もいるので、
今後も一緒に歌いながら卓につこうと思います。
以上、萩原悠的PAの心構えでした!
コメントの回答になっただろうか!
他の皆さんもなにかありましたらどーぞー!