どうも、ピアノも弾きます萩原悠です!

小学生、中学生の頃にピアノを習ってたのが始まりで今や作曲のお仕事とかを頂いてますが、

最近でもピアノ伴奏をするライブを主催してたりします。

で、こういうときに使う“ピアノ”って、大抵は生のピアノじゃないんですよね。

シンセサイザーともちょっと違う……電子ピアノってのとは微妙に違う……

ということで、今日はライブで使えるピアノ、

ステージピアノのお話をしようと思います!

Stage Piano

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ステージピアノとは




まず、ピアノという楽器をご存知でしょうか。

あれは長短さまざまな弦がたくさん張ってあって、

鍵盤を押すとそれと連動しているハンマーが弦を叩いて音を出す仕組みです。

Pf
強い音(フォルテ)から弱い音(ピアノ)まで、かなり低い音からかなり高い音まで出せること(と、図体がデカいこと?笑)から、

楽器の王様との呼び声も高いです。

そんな超万能で大人気な楽器をステージで、バンドと一緒に演奏するとなったらいくつかの問題が出てきました。

  • デカい(運搬が大変,ステージのスペース問題)
  • 調律が面倒(運ぶたびに時間をかけて調律をしなおす)
  • エレキギターやドラムセットほどの音量がでない

これらを解消するために登場したのが、エレクトリックピアノ、そしてこれが後のステージピアノです。

現在ではエレクトリックピアノよりはるかにリアルなピアノサウンドが出せる電子ピアノ(デジタルピアノ)が主流なので、


「ステージピアノを貸してください」
とだけ言うとかなりの確率で電子ピアノスタイルのものが出てきますが、実は明確な基準はないように思います。

エレクトリックピアノ(エレピ)と電子ピアノの違いについては別ページをごらんください。

→電子ピアノ(デジタルピアノ)とエレピ(電気ピアノ)の違い


ん?結局電子ピアノとステージピアノの違いって?




今さら〜っと流しすぎてしまってよくわからなかったかもしれません。

整理しますね。
  • エレクトリックピアノと電子ピアノは別物です
  • 電子ピアノってのはデジタルピアノのことです
  • ステージピアノの始まりはエレクトリックピアノです。
  • 現代のステージピアノはほぼ全てがデジタルピアノです

これで大体の概念はわかりましたかね?

つまりはデジタルピアノ現代のステージピアノは、明確な違いがありません!!

ただ、だからと言って全てのデジタルピアノがステージピアノであるかと言われたら決してそうではありません。

そこには緩〜くですが、なんとなくの定義があります。


ステージピアノ,現在での定義



そんなわけで改めてステージピアノの定義をまとめます。

  • 電子ピアノである
  • 省スペース,主に鍵盤部分だけであることが多く、足がついてない
  • 持ち運べる(20kg以内的な意味で)
  • ピアノの音色を演奏することに長けている
  • スピーカーに繋いで大音量で鳴らせる
  • 生ピアノと同じく88鍵盤あることが多い
  • 鍵盤のタッチがシンセ的ではなくピアノっぽい
  • スピーカーを内蔵してないものが多い
  • (音色を切り替えれる)

こんなところです。

少し詳しくお話しましょう。

電子ピアノである


しつこいですがもう一度だけ言わせてください。

現代のステージピアノの定義としてのひとつに、電子ピアノ、すなわちデジタルピアノであるということがあげられます。

生楽器ではない、そしてそれはつまり、アコースティックピアノほど大きい必要がないのです。

これがほぼ全ての定義に結びついているとても大きなことです。

デジタル化の最大の恩恵は小型化ですからね。

足がついてない


ピアノってのは本来自立型の楽器であり、

ギターやトランペットのような手持ち楽器ではありません。

ただ、それがあるから場所を取るのだ!

ってことで、ステージピアノには足がありません。

つまり演奏する際にはなにかスタンドに乗せないと弾けないので、その点は注意です。

ライブハウスやスタジオには大抵あります!(必ず確認!!)

自宅では……安くていいのでキーボードスタンドを買いましょう!

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / KST40
→サウンドハウス ¥3,780-





ちなみに、X型ってやつは座って使おうとすると膝が当たります。

自宅で座って弾くなら迷わずこちらのコの字型を!

持ち運べる重量


デジタル化により、ピアノを持ち運べるようになりました!

重くてもたった20kgです!

5kgのお米4つ分です!


……重いと思った?

持ち運べないと思った?

文句を言うんじゃない!

グランドピアノは250〜400kgくらいあるんやで!

それを考えたら20kg……持ち運べますね?



外部スピーカーに繋いで使う


家庭用電子ピアノは電源を入れたら本体から音が出ます。

つまりは本体にスピーカーが組み込まれています。

しかしステージピアノにスピーカーは内蔵されていません。

ステージで弾くときは本体についてる小さいjスピーカーじゃ全然足りないからです。

外部のスピーカーに繋いで使うことが出来るという前向きな特徴と、

本体だけでは音がでないという後ろ向きな特徴があります。

しかしご安心ください。

ほぼ全てのステージピアノにはヘッドフォン端子がついてますから!

自宅で練習するときはそれを使いましょう!

SONYのモニター用スピーカーとかを使えば、ステージピアノの音源をそのまま着色なく聴けますよ!

詳しくはコチラ!
→モニター用ヘッドフォンの決定版/SONY MDR-900STのレビュー


ちなみに、ステージピアノでスピーカーを内蔵しているのはnuma compact2くらいでしょう。



むしろYAMAHAのCPシリーズやRolandのRDシリーズに内蔵スピーカーなんかついちゃったら更に重くなってつらいから、まぁいいとするか!

シンセサイザーとステージピアノの違い






せっかくなのでこの辺も気になる方いるかなと思って!

パッと見シンセサイザーとステージピアノって違いわからなくないですか?

例えば今上げた写真の製品、これはシンセサイザーです。



どちらもデジタルで、足がついてなくて、持ち運べて、外部スピーカーに繋ぐ必要あり。

当然ピアノの音も入ってる……

あれ?

シンセサイザーとステージピアノってなにが違うの?

それは、ピアノとしての演奏をどれだけ重視しているかです。


ステージピアノはタッチがピアノっぽい



ステージピアノはやっぱりピアノとして弾くために作られているので、鍵盤のタッチがピアノっぽいです。

ピアノっぽいってなんやねん!見た目一緒やないかい!

はい、見た目は全く同じです。

同じようにドレミが並んでいて、同じ位置に黒鍵があって、ほぼ同じサイズです(サイズは厳密には製品によってちょっと違う)。

ただ、重要なのはタッチ、主に重さです。

ピアノの方が打鍵したときの感触が重たいんです。

ハンマーが繋がっててそれが弦を叩く構造上、どうしてもそこそこの抵抗が生まれるからです。

この点が、演奏性のためにピアノ鍵盤型にスイッチを並べたのが始まりのシンセサイザーとは大きく違います。

生ピアノに近い重めの鍵盤は、コストも高く物理的重量も増えるため可搬性の点でもデメリットです。(速弾きも軽い鍵盤の方がやりやすい)

そのため、よっぽど生ピアノの弾き心地を重視したモデルでもなければ軽めの鍵盤が採用されます。

ピアニストにとっては軽い鍵盤は弾きにくく、

キーボーディストにとって重い鍵盤は弾きにくい。

そんな見えない隔たりがあるため、ピアノとしての演奏を重視したステージピアノでは生産コストが上がってしまっても重いタッチの鍵盤が使われるのです。


ピアノのリアルな音色が収録されている

CP 5
当たり前かもしれませんが、ピアニストは本当は生のピアノが弾きたいんです。

でも現実的にほぼ不可能なわけで、しかたなくステージピアノを使うと言ってもよいでしょう。

ってなったらやっぱり出来るだけいい音、リアルな音で鳴らしたいですよね!

ステージピアノは基本的に、高価なものほどリアルなピアノサウンドが収録されています。

正直このご時世そんなにメモリ容量的にも圧迫してないから安いステージピアノに高い音源内蔵してくれてもいいのに……

そこはね、各社高いの買わせたいから敢えて制限してるんでしょうねww

また、ステージピアノもピアノ以外にエレピ、オルガン、ストリングス、シンセ等、その他諸々のサウンドも同時に収録されているものがほとんどです。

そしてデジタルシンセサイザーにもいまどきはピアノの音やエレピの音が入ってないものなんてほぼないです(PCM音源方式の場合)。

しかし、ステージピアノと名乗る製品ではかなりピアノサウンドに力を入れた収録具合、

そして上位機種では超リアル超高音質でピアノサウンドが入っていることが多いです。

ステージピアノでシンセサウンドが出せなくはない。

シンセサイザーでピアノサウンドは出せないくない。

ですがどちらを重視しているのか、それが選ぶ決めてになります!


ステージピアノは88鍵ある






これは結構曖昧な点ですが一応。

ステージピアノは曲がりなりにもピアノの代わりなので、

ピアノと同じ鍵盤数、つまり88鍵あるのがデフォルトとなっています。

対してキーボードシンセサイザーは、88鍵のモノもありますが、必ずしも88鍵必要というわけではありません。

持ち運びを重視して61鍵(ピアノより2オクターブ少ない)サイズのもあるし、

片手でリードパートやパッド、アルペジエーターの演奏という用途なら更に小さい49鍵サイズ、25鍵サイズもあります。






ステージピアノはスタジオで借りれることも多い


絶対ではないのですが、ステージピアノは結構な確率でバンド練習スタジオにあります。

機種が豊富ではなかったり、借りれる部屋が限られてたりしますが、

まぁ借りれることが多いです。

ただ、必ず確認してください!

数に限りがあるので同じ時間に他の人が借りてたりするし、

ウェブサイトに載ってるスタジオの機材リストってあまり役に立ちませんww

機種が変わっててたり、修理中で使えないのにその旨が掲載されてなかったり、よくあること!

必ず確認を!


ステージピアノはライブハウスに常設の場合もある


これこそ要確認ですが、ライブハウスにはドラムセットと同じく貸し出し用がある場合がそこそこあります。

ライブハウスがステージピアノを所有している数は、0台か1台です。

あるかないか、あったとしても絶対に機種は選べませんのでご注意を!

そして本番で使う機種、初めて使う場合は必ずどこかのスタジオかなんかで一度使ってみましょう!

使い方がわからなくてリハーサルの時間を押すミュージシャンは万死に値するなりよ!


まとめ:ステージピアノ 自分で買うかあるのを借りるか


なんか”下から見るか横から見るか”みたいになったww

そんなわけでステージピアノって割と借りれます。

キーボーディストを名乗っていても自分のキーボード、ステージピアノを持ってない方はホンの少数ですがいらっしゃいます。

うん、買った方がいいよ!

そりゃお金もかかるし、運ぶのは重い。

でも、楽器をやる、ライブをやるって、そういうもんです。

甘えちゃいけません。

自分のタッチや使い方に合った製品を、自分にあったセッティングにして保存しておくのです。

そしてライブでは機材のせいにせず自分の100%の演奏をしましょう!

持ち運べるサイズとなったピアノ、是非自分の一台を持ちたいものですね!

数日以内に、おすすめのステージピアノをまとめようと思います!

そちらも仕上がったら是非読んでね!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!