どうも、THR10を初めて知ったときに結構衝撃を受けたギタリスト、萩原悠です!
YAMAHA(ヤマハ)THR10は本当にすごいと思います!
自宅用ギターアンプとしては3万円と少し高価だけれど、それに見合うだけの、いやそれ以上の価値があると感じました。
でもよく見たらTHR5ってのもあるらしい。
どこが違うの?
なにが違うの?
ちょっとわかりにくい両者の違いを徹底比較!
【関連】
→THR10,THR10C,THR10Xの違い
→THR10,THR10C,THR10X,THR5,THR5Aのまとめ
→アコギ用はTHR5A
THR10とは
細かいことは既に先日書かせてもらいましたが、THR10とはYAMAHAの家庭用ギターアンプの革命機種です。
横幅36cmという小さな筐体からは考えられないくらいリアルにシュミレートした真空管サウンドは、
今自宅練習用のアンプ界隈で他の追随を許さない存在です。
よかったらこっちを先に読んでね!
→YAMAHA THR10は最強の自宅練習用アンプ!!
THR5とは
で、そのTHR10を一回り小さくしたTHR5という機種です。
THR10のウリでもある暖かい音色はそのままに、ちょっと機能を少なくしたモデルなのですが、
一体どの辺が変わったのでしょう?
出力サイズはどうなった?
結構色々細かいことになってるので気をつけてね!
THR10とTHR5 比較表
型番 | THR10 | THR5 |
---|---|---|
サイズ(W×H×D) | 360 x 183.5 x 140 mm | 271 x 167 x 120 mm |
重量 | 2.8kg | 2.0kg |
アンプタイプ |
計8種 |
|
出力 | 10ワット(5w+5w) | 10ワット(5w+5w) |
イコライザー | TREBELE,MIDDLE,BASS 3バンドイコライザー |
1ノブトーン (PCのEditorからなら3バンド操作可能) |
Vol.コントロール |
|
|
USERメモリー機能 | 5つのボタンに保存 | PCのEditorからのみ操作可能 |
金額(変動するのでざっくり) | 3万円くらい | 2万円くらい | サウンドハウスページへ |
THR10 |
THR5 |
さあ、とってもわかりやすいでしょ!
この表を見ながら、気になる点、わかりにくい点をひとつずつ説明しますね!
THR10とTHR5の違い
出力サイズ……同じ!!!?
THR10は10ワットのギターアンプということになりますが、
THR5はその名前と、ワンサイズ小さい見た目から言って……
え!!!?
10ワットなの??
ここは5ワットだと思うじゃーん!
そうなんです、どちらも同じ10ワットなんです。
ただ、やっぱりスピーカー自体のサイズがちょっと違うので、同じ10ワットとは言え若干THR5よりTHR10の方がいい音がしますね。
“大型アンプ感”というか、よりワクワクする音で鳴ってくれます。
アンプタイプ、THR5にはACOやBASS,FLATがない
どちらもエレキギターアンプとしての
- CLEAN
- CRUNCH
- LEAD
- BRIT HI
- MODERN
エレアコ用にもなるアコースティックモード、
ベースアンプとしても使えるベースモード、
そしてアンプとしての色付けを全く行わないフラットモード。
上記3種類のモードはTHR10にしか入ってません。
アコギやベースを持っててそれらのために使う機会もありそう、
そんな方は他のどんな機能比較も見ずにTHR10に決定です。
では、普通にエレキギターを弾くだけならTHR5でも全く同じなのでしょうか。
違います!!
なぜなら!!
↓
イコライザーに大きな違いが!!
THR10はギターアンプに標準的に装備されている3バンドのイコライザーです。
TREBLE(高音)、MIDDLE(中音)、BASS(低音)をそれぞれの帯域ごとにブーストしたりカットしたりします。
それに対してTHR5は、なんとこれらの3つのノブがなく、“TONE”というひとつのノブだけになっています。
ひとつのノブでどうやって3バンドの代わりが出来るんだ……
いや、代わりにはなりません!!orz
これはギターのトーンと同じで、右に回していけば明るく、左に回していくことにより徐々に暗くなります。
もうそれだけです!
低音だけ調節するとか中音域を削るとかそういうことはできない!!
……いや、出来なくはない!!
それはPCと繋いでTHR Editorってのを経由して操作する必要があります。
う〜ん、これにより一応”理論上出来る”ってことにはなるのだけれど、
恐らくほとんどのギタリストがワンノブトーンだけで済ませてしまうんだろうなぁ。
イコライザーのためだけにPCつないでソフトを立ち上げるなんて非現実的だものね。
イコライザーのため”だけ”でもないか。
THR5だと、こんなことも PCに繋がないと出来ません。
THR5にはユーザーメモリーボタンがない
THR10の便利機能のひとつ、デジタルアンプならではの機能、ユーザーメモリーボタン。
これは作ったセッティングとかをこのボタンに登録しておけば、瞬時にその音が呼び出せるというわけ。
1番にはクリーン
2番には歪み
3番にはギターソロ用(ディレイたっぷり)
4番には歪み+フランジャーのジェットサウンド
5番はベース用セッティング
みたいなのを登録しておけば、このボタンを押すだけですぐにアンプのセッティング全体を切り替えられます。
アラ便利!
このユーザーメモリーボタンが、THR5には付いてません。
一応パソコンに繋いでEditor経由で音を読み出すことは出来ます。
もしこのTHRを使ってレコーディングをするとなれば、
是非ともこのユーザーメモリー機能は使ってください!
その細い理由とかは→THR10の紹介ページに書きましたので読んでね!
AUX/USBのボリュームコントロールがない
これはTHRをパソコンに繋いでパソコンからの音を流す、もしくはミニステ端子にスマホやなにか別のプレイヤーからの音源を入力する場合のことです。
THR10には専用のボリュームノブを経由してからのマスターボリュームに流れますが、
THR5ではこの専用ボリュームがないので、本体側で調整する必要があります。
う〜んこれはちょっと不便。
スマホでYouTubeとか流して一緒にギター弾く方とか、
ギター録音用オーディオインターフェイスとして使う人にとってはこの機能は必須度80%OVERだし、
それがないとなると……う〜ん、1万円の差がこのあたりにのしかかってきてるなぁ。
サイズや重さの違い
これは機能ではなく外側の話。
大きさは
THR10が 横幅36センチ 高さ18センチ 奥行き14センチ
THR5 が 横幅27センチ 高さ18センチ 奥行き12センチ
(参考 iPhone6or7 Plusが縦16センチ,iPhone6or7が縦14センチ,
そしてよくある2リットルのペットボトル。あれが大体31センチx11センチx9センチ)
(これを横にして考えるのがよいかなと。)
なるほど。
THR10とTHR5の高さはほとんど一緒、横幅に約10センチの違いがありますね。
奥行きも2センチ違う……これはむしろ気づきませんでした。
で、なんかTHR10に比べてTHR5は妙にかわいいですね。
取っ手とのバランスかな、すごくこう……なんか可愛い!
重さもTHR10が2.8kg、THR5が2.0kg
2/3くらいになってる!
THR5はまさに2リットルのペットボトルと同じ重さ、そしてサイズもまぁ似たり寄ったりって感じですね。
サイズの参考にしてみてください!
THR10,THR5のそれぞれの価格
ここまで色々比較してきましたが、どうですか?
差は大きいと感じたでしょうか。それとも小さいと感じたでしょうか。
それらを踏まえて再度紹介したいのがお値段です。
THR10
→サウンドハウス ¥28,380-
→サウンドハウス ¥28,380-
普通に考えて、自宅練習用のアンプに2万円以上は高い!
だけどそれは、今までの
「自宅でそんないい音出すってのは無理だよね。そんなに大きな音出せないしね」
っていう考えの元にうまれる心理かなと思います。
しかし、時代は変わりました。
自宅でこんなにいい音が出せる時代なんです!
大きな音を出さなくたって、いい音が出せる時代なんです!
ギターが好きな人ほど、自宅でギターを弾く機会は多いと思います。
むしろバンドを組んで頻繁にライブをやってるとかでなければ、
あなたのステージはライブハウスではなく自室です。
そんなライブハウス”あなたの部屋”にはやっぱりいい音のアンプが欲しいですね。
しっかり音作りをしていきたいならTHR10を。
さすがに2万円超えはためらうという方は是非THR5を。
他のアンプには戻れない暖かい歪みが生まれます。
最高です。
YAMAHA THR10
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YAMAHA THR5
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THR5 V.2 との違い
THR10やTHR5の商品情報を見てみると、
V.2という記載を目にすることがあると思います。
これはそのまんま、Version 2という意味です。
THR10もTHR5も、2011年11月に発売されて以来の大ヒット。
その間にYAMAHAさんがちょっとだけ改良してくれたようです。
その違いはズバリ、スピーカーシミュレーションの改良。
こちらの公式動画にて解説がされています。
なんともアメリカンなテンションでww
この動画で言ってることを要約すると、
初代THR10は一本のマイクで集音していた。
しかしよりリアルなアンプシミュレーションを実現するために複数本のマイクを立てて再収録。
クリーンはよりクリーンなサウンドへ。
ドライブサウンドはより深みのあるサウンドへ。
全体的にさらに真空管らしいサウンドへ。
ということみたいです。
わたし自身が音を出し比べたわけではないので実はわからないのですが。。。
ちなみに、V2以前のモデルを買った方もV2へのアップデートは簡単にでき、
最近出荷された分は既にV2モデルとなっているようです。
アップデート方法はこちらの公式動画でご確認ください。
THR5は若干低音がビリつく
THR5の方で音量を最大近くまで上げていくと、おそらくスピーカーが耐えられなくなってるのでしょう、若干低音がビリビリ言います。
部屋でちょっと弾く程度の音量なら全然大丈夫なのですが、それ以上の音量、
例えば小さなカフェとかでの演奏を想定してるとかだとTHR5は少し頼りないかなと。
あくまで THR5はTHR10を更に小さくしたものである ということをお忘れずに!
まとめ:どっちのサイズにする?
さて、いかがだったでしょうか。
今回はYAMAHAの大ヒットアンプTHR10とTHR5の比較をしてきました。
どちらも本当にすごいアンプだと思います。
できればやっぱりTHR10の方が音もいいし使いやすいけれど、
THR5なら1万円も安いし、サイズも小さくなっている。
これはこれでアリだぞ!
こだわりのサウンドを追求したいならTHR10を、
とにかく手軽にいい音を出したいならTHR5をおすすめします!
あなたの使い道に合わせて、選んでみてください。
どちらも絶対後悔しない、一生使えるギターアンプです!
ってことで今日はここでおしまい!
最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
次のページはTHR10,THR10C,THR10Xの違いです!
YAMAHA THR10
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YAMAHA THR5
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