どうも、いつの間に色んなDAWソフトを使えるようになってきた萩原悠です。
突然ですがなんと!
さきほどSTEINBERG社から公式の発表がありました!
最近メキメキとユーザー数が増えている有名DAWソフトCUBASEが
バージョン8.5になりました!
ちょっぴりアップデートされたようなので、どこが変わったのかをまとめてみたいと思います!
VST TRANSIT
今回のアップデートで一番の目玉はこのVST TRANSITです!!
どんな機能かというと、
Cubaseユーザー同士がクラウド上で楽曲データのやり取りが出来るようになります。
SNSのように自分のアカウントを作ってクラウド上で公開、他のクリエイターからも検索ができてお友達登録が出来たり、
その人と1つのセッションファイル(Cubaseのプロジェクトファイル)を共有して編集したりすることが出来ます。
…………
………………ん?
今、お友達増やすののおまけみたいな感じでサラッと書いたけど、
“セッションファイルを共有?”
それすごい便利じゃね?
つまりひとつのセッションファイルをみんなでクラウド上で扱うことが出来ると……
それってもうすごーーーく平たく言うと、
DROPBOXにCubaseのデータがあって複数人でそこにアクセス出来る的な感じなわけだ。
例えばバンドメンバーでみんなで1曲作るときとかいいよね。
とか、
「オケの音源は俺が作ったからあとはそっちで歌いれとけよー」
みたいなとき、今まではオケ作った人が
実際のミックスよりも歌が歌いやすそうなミックスして
↓
2chのWAVファイルに書き出して
↓
ガイドメロも別のWAVファイルで書き出して
↓
その2つをボーカルさんに送って、
↓
ボーカルさんの方でそれを自分のDAWソフトに並べて
↓
歌のREC
↓
歌い終わったらオケのパートをミュートしてエフェクトも全部バイパスして歌のデータだけモノラルで書き出して
↓
それを送り返して
↓
オケを作った人が本チャンミックスにその歌を乗せる
ってやってたでしょ?
それ、全部いらなくなります!!
あたかもずーっと自分のファイルかのような状態のままふたりともが作業出来るので、
めちゃめちゃ早いっす。
書き出しのサンプリングレートを設定し間違えちゃうことも、
オケのミュートを忘れて全パート入っちゃうことも、
送ってもらったファイルをダウンロードしそびれてアップロード期限が切れちゃうことも、
そんな全ての“あるある“が消滅します!
ちなみに、今までのCubaseにはVST CONNECTってのはあったけど、
あれはリアルタイムでクラウド経由で録音が出来るシステム。
VST TRANSITはそれぞれが好き勝手なタイミングでアクセスしてもファイルが常に最新になります。
しかし一応クラウドサービスなので、容量の制限があります
VST TRANSITに登録した時点でユーザー1人に500MBのストレージと、
一ヶ月に1GBの通信量が無料で与えられます。
ぶっちゃけ、
「とても便利ですよ!どんどん使ってください!」
というには少なすぎます。
例えば、僕がアニソンカバーやるときの鉄板曲、ルパンライトカーニバル(最後に動画貼るわw)ってのがありまして、
あれはLOGICで作ってるんだけど、セッションファイルのサイズが3.47GBでした。
(動画含まず、ライブでのバージョン違い含む)
ね、全然足りないでしょ?
なんだ500MBって。MIDIだけでやりとりし続けろってか?
足りない!もっと使いたいという方は!
そうです、
課金です。(麒麟です。のノリで。)
今のところ料金は未定のようですが、果たしてどれくらいになるやら……。
そんなVST TRANSITが今回のアップデートの最大の目玉でございます。
他にもアップデートされたのはあるよー紹介しましょ。
プロファイルマネージャー
次はあえて一番地味なアップデートにいってみましょう!
例えばCubaseを長く使ってると、自分だけのオリジナルショートカットキーとかを設定することになると思うの。
Steinbergがそんなに重要視してなかったけど自分はすごく使う機能だとか、
自分だけの覚えやすいキー配列だとか、
まぁつまり携帯のユーザー辞書登録みたいなもんだよね。
とか、画面のワークスペース設定、
これはフォトショのパレットはここに来ててほしいだとか、メニューにこれが開いてて欲しいだとか、
そういうのと同じ設定。
いつもミキサーを開いてたい人もいれば、選択トラックのインスペクタを見たい人もいる。
つまりCubaseユーザーが100人いれば100通りのCubaseになるわけよ。
その設定を!
丸ごと保存することが出来るようになりました!!!
つまり、スタジオや学校のパソコンに入ってるCUBASEだったりを使うときも自分のショートカットをフルに使えるということになります!
これ絶対便利です!
実はLOGICでは既にショートカット設定を保存出来るようになってたので、
僕は常にそのファイルをDROPBOXに入れてます。
Cubaseユーザーにも是非その快適さを味わって欲しいですな!
Retrologueが進化!
わかりやすいインターフェイスで基本の音から過激な音までなんでも作れた付属シンセサイザー、
Retrologue
がCUBASE 8.5になったことにより
Retrologue2に進化しました!!
今まで2機だったオシレーターが3機に!
1機だったLFOも3機に!!
もうそれだけで分厚いサウンドになるってのがわかりますね。
Retrologue2になってプリセットの音色も増えましたが、
Retrologue(無印)の音色も全て網羅してるため、
安心してアップデートしてください!
3機めのオシレーターとか3機めのLFOなんて使わなければ使わないでもいいのですが、
音作りにこだわってくるとこのへんの絡ませ方がカギになるので、
慣れてきたら絶対3機ずつ使っちゃうとおもいますよ!
ほか、ちょろっと機能追加
あとはぶっちゃけマイナーアップデートっぽいです。
いくつか追加された機能をみていきましょう。
アルペジエーターの種類が増えた
ほぉほぉ、なるほど。
むしろ今までそこって不満あったっけなぁ……
まぁ多いにこしたことはないので、喜びましょう!
キーエディターでベロシティの入力が爆速に!
ベロシティってのは、MIDIノートひとつひとつの”強さ”のこと。
つまり生演奏をシュミレートした打ち込みではめちゃめちゃ大事なパラメーターなわけだ。
これをね、ノートの入力をしながら簡単に調整出来るようになりました。
具体的には、
まずダブルクリックでノートを入力。
横にドラッグで長さが変わる。
そして、縦にドラッグするとベロシティが変わる!!!
これはべんり!!
今までいちいちモードを変えてたけど、それがいらなくなる。
ノートひとつにつき0.02〜0.2秒くらい短縮されんぞ!
1曲まるまると考えると大きな差になりますね。ありがたい!!
パンチイン/パンチアウトがもっと自由に!
今まではロケーターをその部分に持って行って範囲選択してたけれど、
Cubase 8.5からはロケーターとは独立して範囲設定が出来るようになったそうです!
地味〜www
だけど多分便利!
……ごめん、僕ギタリストだけどパンチインってほとんどしないんだよねwww
アップデートは税込5,400円!
STEINBERG CUBASE ARTIST 8
STEINBERG CUBASE PRO 8
から
STEINBERG CUBASE ARTIST 8.5
STEINBERG CUBASE PRO 8.5
へのアップデートは税込5,400円です。
2015年10月15日以降にVer.8を購入(正確にはアクティベート、つまりユーザー登録)した人は無料で8.5にアップデート出来ます!
ちなみに、CUBASE6以降からのアップデートはもうちょっと高いみたい。
だけどまだ公式サイトにも値段が出てないね。
ちなみに、CUBASEってPROとARTIST以外にもバージョンあるよね?
それはどうなるのよ。
CUBASE8.5になるのはARTISTSとPROだけ
今更ですが!
今回のアップデートで8.5になるのはCUBASE ARTISTSとCUBASE PROだけです。
その二つだけが8から8.5に進化します。
従って、
エントリークラスであるCUBASE ELEMENTS、
インターフェイスなどに付属するCUBASE AI、CUBASE SEには今のところ全く関係のないお話になります。
ご注意ください。
まとめ
- VST TRANSITでクラウド作曲!
- Retrologue2のパワフルシンセ!
- プロファイルマネージャーでいつでも自分のCUBASE
- あとはちょこちょこ。
- CUBASE ARTISTとPROだけが8.5になる
- バージョンアップは¥5,400-
こんな感じです!
是非新しくなったCUBASEでさらに新しい音楽ライフを!
それでは、最後まで読んでくれてありがとございます。
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
あ、最後に、プロジェクトファイル3.47GBの
ルパンライトカーニバルを動画でお届けしますwww