どうも、パワーコードデビューの遅かった萩原悠です!

今ほど色んな情報が得られなかったからね、パワーコードってのを知ったのが大分後になってからだった気がする。

だからこそ皆さんには!

早い段階でパワーコードってのを覚えて欲しいんです!


このページを見てくれているビギナーギタリストのあなた!

今日中にパワーコードを覚えてもらうぜ!!!


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パワーコードとは


そもそも、パワーコードってなんだ?

力づくで弾くコード?

ってことで、まずはパワーコードとはなにかって話からしたいと思います。


言葉にすると一応こんな感じになる


コードの構成音の中でも取り分け重要な“長調か短調か”という概念、

それらを完全に排除し、

とにかく力強い響きになる1度と5度だけで構成されたコードシリーズのことです。


(´・ω・`)


わかんないですよねww

いやもうそんなんいいです!

とにかくとても簡単で単純なコードたちのことだと思ってください。

さっきから“コードシリーズ”とか“コードたち”とか、あえて複数ありそうなことを匂わせていますが、

そう、“パワーコード”っていうひとつのコードがあるわけではないのです!


12のパワーコード


パワーコードは全部で12個あります。

今、多いと思いましたか?

いえいえ少ないんですよ。

まずはどんな12個なのかを紹介します。
  • C
  • C#(=Db)
  • D
  • D#(=Eb)
  • E
  • F
  • F#(=Gb)
  • G
  • G#(=Ab)
  • A
  • A#(=Bb)
  • B

この12個!

そう、オクターブの分です!

そしてこれだけ覚えればほぼ全てのコードの代用が出来るのです。

コードにはFとかFmとかFmaj7とかFsus4とかFm7(b11)とか色々ありますが、

それらは全てFのパワーコードでOK!

なにそれ超わかりやすい!

しかも押さえ方も簡単だし、Fのパワーコードが押さえられたらF#もGもBbも全部出来ることになるから!

そしたらギター弾くのがとっても楽しくなります!

ほらね、今すぐ弾けるようになりたいでしょ?

では早速押さえていきましょう!

パワーコードの押さえ方


難関F



Fというコードを知っていますか?

初心者ギタリストにとっての最大の難関、

多くの“ギター買ったけど全然弾けるようにならなかった人”を生んだゲートキーパー。

別ページで詳しく紹介しますが、とにかく指4本で弦6本を押さえなければいけないという無理難題。

これができるようにならないとほとんどの曲は弾けないのです。

でもパワーコードならこの通り!

PowerChord 10
今押さえてるのは、人差し指と薬指の2本だけです。

これで5弦と6弦だけ弾けばOK!!

もうホントこれだけなんです!

楽譜とかコード譜を見てFって書いてあったら、これだけ押さえればいいんです!

かーーーーーーんたん!!!

Gのパワーコード


次です!

Gのパワーコードを押さえてみましょう!

ちなみに普通のGコードでは1弦と6弦で同じフレットって……こんなスプリットはボウリングと同じくらい難しい!

ですが、パワーコードならこれです。

PowerChord 13
こんだけーーーーーーーーーーーーー!!

どんだけーーーーーーーーーーーーー!!

いかほどーーーーーーーーーーーーー!!


本当にこれだけ。

それで5弦と6弦だけを弾く。

簡単でしょ?

全てのパワーコードがこんな感じ


いかがでした?

簡単にFのパワーコードとGのパワーコードが弾けちゃったでしょ?

しかも、気付いてますか?

この2つのパワーコード、指の形が全く同じなんです!

ただの平行移動!

これが”パワーコードは簡単”と言わせているもうひとつの理由で、

12個全てのパワーコードが同じ形で弾けるんです!

FのパワーコードなのかGのパワーコードなのか、BbのパワーコードなのかC#のパワーコードなのか、

全部位置を変えるだけ!!

人差し指で押さえて、薬指はフレットひとつ挟んだその隣の、1本細い弦を押さえるだけ!

つまり、もうあなたは全てのパワーコードが押さえられるってことなんです!


パワーコードの位置表


P chord
では、覚えていただきましょう、この図を見てください。

これはギターのフレットの図ですが、この音名が書いてあるところに人差し指を置いてください。

そしてさっき言ったとおり薬指はフレットひとつ挟んだその隣の、1本細い弦を押さえるだけです。

ね?

簡単でしょ?

Fは6弦1フレットに人差し指で薬指が5弦3フレット。

Gは平行移動して人差し指が6弦3フレットで薬指が5弦5フレット。

さっき紹介したFGも、忘れそうになったらこの表を見れば一発でわかります!


二箇所あるコード


この表をよく見てくれた方は気づくかなと思います。

FとかCって2箇所ありますよね?


Cが2箇所ある


まずはCコード、まぁBとかBbとかも2箇所ありますね。

ここではCを例にとって説明します。

まずはここ、大分上のフレットになりますが、こんな感じです!

PowerChord 20
人差し指が8フレットで薬指が10フレット。

で、Cはもう一箇所、5弦の3フレットにありますね。

5弦にある場合はどうするのか。

こうするんです!

PowerChord 15
今まで6弦に置いていた人差し指を、5弦に移動させます!

そして薬指は1本細い弦、つまり4弦に移動させるってわけです!

つまり、パワーコードは6弦人差し指のときと5弦人差し指のときがあるのです。

でも薬指との位置関係は一緒、とにかくこの形のまま移動すればいいのです!

音は全く一緒です!

Fが2箇所ある


次にFですが、

最初に押さえてもらったFと、あとは5弦を人差し指にする形とで二種類あります。

PowerChord 22
これは音を出してもらうのがわかりやすいかな。

オクターブ違いなんです!

どっちを使うは曲の前後の流れにお任せって感じ!

わかってくると響きが全然違うので使い分けますが、初めはどっちでもいいので、

近い方を使ってくださいww

EやAのパワーコードは?


この表が段々見れるようになったときに疑問に思ってもらえるかなと思ってました、

図の左端に書いてあるEAはどうすんだいと。

Eを例に挙げて紹介しましょう。

これだけです。

PowerChord 2
これで6弦と5弦を弾くだけ!

なんでEのときだけ人差し指を使わなくていいかわかりますか?

それは、開放弦が人差し指の役割を果たしてくれてるからです!

つまり他のパワーコードと同じように説明するとすると、こういうことです。

PowerChord 5
Fでは3フレットを押さえていた薬指がEでは2フレットを押さえる、
そしてFでは1フレットを押さえていた人差し指が、Eでは0フレットを押さえる
、そういう感覚です。

0フレットだから押さえなくていいってことなんですね。

となるとAのパワーコードもわかるでしょ?

こうなります。

PowerChord 16
これも原理としては5弦の0フレットを人差し指が押さえてるのと同じことになるので、

つまりこうなってます。

PowerChord 17
わかってしまえば簡単ですね!



パワーコードの押さえ方のバリエーション


バリエーションってほどのことでもないんだけれど、とにかく押さえる箇所が少ないので色んな押さえ方ができます。



薬指じゃなくて小指でもいいよ


実は、薬指じゃなくて小指でもいいんです。

これは本当にどっちでもよい。

なので、例えば5弦に人差し指のCはこうなります。

PowerChord 1
薬指でも小指でもいいんだけど、わたしの場合人差し指が6弦のときは薬指、

人差し指が5弦のときは小指を使うこともが多いかな。

その方が弦移動がしやすいので!

PowerChord 26  
↓   ↓

PowerChord 27
スムーズ!!




指3本のパワーコード


これまで本当に2本指だけでパワーコードを押さえてきましたが、

3本指使うフォームもあるのです。

Fのパワーコードを例に挙げてみてみましょう。

PowerChord 14
ん?

どこが変わった?

小指です!!

人差し指薬指に加えて、小指がしれっと薬指の隣で仕事してます。

このフォームのパワーコードも、コードの響きや機能は全く変わりません。

比べるとちょっとこっちの方が明るいサウンドになりますが、どっちを使わないといけないということもあまりありません。

そして察しのいい方はもう気付いているかもしれませんね。

3本指フォームでAのパワーコードを押さえるとどうなるか。

こうです。

指2本だとこうですね。

PowerChord 18
で、指3本だとこうなります!

PowerChord 19
写真わかりにくいなーorz

小指も追加されてるってところを見て!

そういうこと!

これも全部平行移動だから!

つまりCのパワーコードはこうなりますね。

PowerChord 15
そういうこと!

人差し指が5弦になったら、薬指が4弦、そして小指は3弦になります!


3本指パワーコードを2本指でやる


なにを言っているかわからないと思うが、こういうのもあるのさ!

それがこのフォームです。

PowerChord 27 2


PowerChord 26 2
薬指を寝かして、さっき小指で押さえてたところも一緒に押さえちゃおうという作戦。

パンク系とかメロスピ系の人とかこのフォームが多い気がする。

親指の到来


もうなんでもありだな。

こんなフォームです。

PowerChord 30
上から!!!

シェイクハンドスタイルってやつです。

ギターを下げめに構える人はこれができるようになるとまぁラクでラクで!

ただ、自分はそこまで手が大きいわけではないので、6弦ルートでは親指、5弦ルートでは人差し指と、あっちこっちいかなきゃいけないちょっと面倒なスタイルで弾いてます。

まぁ今となっては慣れちゃったから全然面倒だって思ってないけれど!

初心者の方はまずは親指を使わないフォームがおすすめ。

その方が他のコードを押さえる練習にもなるから!


パワーコードを押さえるときのコツ


パワーコードマスターへの道は、あとはどこがどの音なのか覚えるだけ!

でも一応ちょっと覚えておいて欲しいことがあるので書いておきます。

引っ張らない


PowerChord 4 2
主に人差し指かな、力んで下に引っ張ってしまう方がいます。

これではちょっと音程がズレてしまうので注意!


隣にちょっと触っておく


今までいろんなページで

「指を寝かすな!隣の弦にぶつかっちゃだめ!立てるべし!」

と言ってきましたが、パワーコードに関してはちょっとだけ寝かすのが良いです。

そして、この部分でちょっとだけ隣の弦に触っておきましょう。

PowerChord 27 4
こうすることによって、右手が隣の弦までピッキングしてしまったときに不要な音が鳴るのを防げます。

また、5弦がルート(人差し指)のときは、人差し指の先でちょっとだけ6弦に触れておくというのもポイントです!

PowerChord 27 3
パワーコードなんてなにもかんがえないでガシガシ弾いてるときに使うものなので、

こうやってミュートしておくことによって細かいこと気にせず弾けます。

楽しい!!

パワーコードのデメリット


最後に一応パワーコードのデメリットも書いておきましょう。

コードに彩りがない


コードってのは本来12種類どころじゃなくてめちゃくちゃいっぱいあります。

メジャーなのかマイナーなのか、
セブンスなのかメジャーセブンスなのか、
ナインスなのかアドナインスなのか、

そういう彩りの部分を全て排除して硬いサウンドを出すためのコードです。

オシャレさや優しさを出すのには全く向いていません。

なので、本当は色んなコードをひとつずつ覚えるのがよいのです。

そうするべきなのです。

aug,dimなどのコードのときは使ってはいけない


ほとんどのコードをパワーコードでまかなえるのですが、オーギュメントやディミニッシュと呼ばれるコードのときだけはこれが適用されません。

Caugとか、Fdimとか、そういうときはまたちょっと押さえるところを変える必要があるのですが……今はまぁいっかw


まとめ:パワーコードが弾けると楽しい!


いかがだったでしょうか。

パワーコード、簡単でしょ?
  • メジャーもマイナーもセブンスもサスフォーも関係ない
  • 指2本で弾ける
  • ミュートしておけば右手もわりと適当でよい

めちゃめちゃお得じゃないですか!

これでほとんど全ての曲が弾けるんです!

最優先で覚えない手はないね!

最後にちらっと言ったように、本当はやっぱり色んなコードを覚えるべきです。

パワーコードしか弾けないギタリストはギタリストとして使い物になりません。

でもいいの、最初は。

これで楽しいから!

これで曲が弾けるんだから。

そうやって好きな曲に合わせてパワーコードだけで演奏を合わせる喜びを覚えたら、

それと同時に少しずつ難しいコードも覚えていきましょうね!

頑張れ!

ってことで今日はここでおしまい。

わたくし萩原悠(→twitter)は、初心者さんのためのギター講座ページを作りました!

予算に合ったギター選び、チューニングの仕方、コードを押さえるコツ、おすすめのクロスやカポ、その他色んなお役立ち記事をまとめましたので、
よかったら参考にしてください!