どうも、DD歴の長い萩原悠です!

BOSSのコンパクトディレイシリーズの最新作、

DD-8が発表になりました!

これまでのDD-7だって驚異的な機能と音質だったのに!

ってことで、DD-8の機能の紹介と、

DD-7とどこが違うのかのまとめです!

5秒で説明すると…

・これまでの超ロングタイムディレイを生贄に、多機能と高音質を召喚!ワープやグリットが熱い!



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BOSSのDDシリーズ


1983年、BOSSがリリースしたDD-2というモデルが世界初のコンパクトデジタルディレイでした。

当時はデジタル基板をこんなにも小型化したということがもう大ニュースで、

次第に他社からもストンプ型のデジタルディレイがリリースされるようになり、

今日では当たり前になっています。

DD-2はリリースから2年後、DD-3という名前に変更になり、

1995年、DD-3とは別に多機能モデルとしてDD-5を発表。

DD-5DD-6に進化しやがてDD-7へと進化しました。

コンパクトで多機能高音質の決定版として親しまれていたDD-7ですが、

この度DD-8へとさらなる進化をしました!


DD-8






それがこちら!

– 多彩なサウンドと、かつてない表現力 –

なんか新しいiPhoneみたいなキャッチコピーついてますねw

まぁ見た目はこれまでのDD-7とかとほぼ変わらない。

敢えて言うのであれば、BOSSのコンパクトシリーズで後ろの数字が“-8”になったモデルが初めてかも?

8 の文字が見慣れないですねww


BOSS DD-8の特徴





それでは、早速DD-8の特徴を順番に紹介していきましょう。

こちらのBOSS公式動画を観てもらえればなんとなくわかると思いますが、

いや〜ほんと、てんこ盛りですよ!



11種類のモード


DD 8 12
DD-8はついにこの小さな筐体に11種類のモードを搭載しました!

  • STANDARD : 普通のデジタルディレイ
  • ANALOG : マイルドなアナログ風
  • TAPE : テープ特有の揺らぎ
  • WARM : デジタルだけどマイルド
  • REVERSE : 逆再生
  • +RV : ディレイ+リバーブ
  • SHIM : 倍音が響くシマーディレイ
  • MOD : モジュレーション付きデジタルディレイ
  • WARP : DD-6の目玉機能
  • GLT : 機関銃のようなグリット刻みディレイ
  • LOOP : 最大40秒のフレーズルーパー


こんな感じで、赤文字が新搭載モードです。

超高音質なデジタルディレイモード、

高性能DSPを積んでるからこそ出来るリバースディレイやシマー、

アナログっぽいサウンドのアナログモード、テープモード、モジュレーションモード。

そんな感じでオールマイティーに使えるBOSSのデジタルディレイですが、

コンパクトではDD-6にだけ入ってたWARPモードが帰って来た!

これは嬉しい!

ワープが使いたくてDD-6を手放せない人も多かったですからね!

(大型のDD、DD-20やDD-500には入ってたけども!!)

また、コンパクトリバーブRV-6についてる“+DELAY”と同じ考え方の、

“+RV”というモードが入ったのも嬉しいです!




最大40秒のルーパー


ディレイの応用的使い方とも言えるルーパーが入ってます!

DD-7ではHOLDって名前でしたね。

ガチで買うほどじゃないけれどちょっとした練習のときとかにあったら楽しいなというルーパー機能。

専用機に比べたら40秒(ステレオで使う場合は半分の20秒)というのは決して長くないですが、

そもそもルーパーってほんの1小節とか、まぁせいぜい8小節くらいまでをループして使うことがいちばん多いので、

40秒もあれば十分です!

現にわたしはBOSSのルーパーRC-3を使ってますが、

多分5秒以上のループはほとんど作ったことないwww







キャリーオーバースイッチ


DD 8 6
DD-8をオフにしたときに、その瞬間に響いているディレイ音もその瞬間にパッと切るか、

それとも踏んだ瞬間までに弾いたフレーズの残響は残すかが簡単に選べるようになりました!

BOSSのコンパクトって今までこれ選べなかったんですよね。

ぶっちゃけ他社製品に比べて遅れているところでした。

しかし今回DD-8でついに対応しました!

切り替えも超簡単、ボディ上についてるスイッチをカチっと切り替えるだけ!



多彩なアウトプットモード


DD 8 8
これはDD-7からの引き継ぎ機能で、

2つのアウトプット端子AとB、これを使い方によって色々な出力が出来ます。

例えばいちばん普通なのがステレオアウト

と、DD-3まではそうだった、ディレイ音とエフェクト音を分けた出力。

つまり、それを逆手にとって原音を出さない、キルドライモードとしても使えるというわけ!

また、INPUT Aに入力、OUTPUT Bから出力、という変則的な使い方をすると、

ステレオ分のディレイタイムをモノラルで使うことになり、実質2倍のディレイタイムに伸びます!


これはスイッチでの切り替えじゃないのでパッチごとに変えるとかは出来ませんが、

いろんな使い方が出来るのは嬉しいですね!


エクスプレッションペダルも対応


DD 8 9
外部端子にフットスイッチを接続してタップテンポを送ることが出来ますが、

この端子にエクスプレッションペダルを繋いで各パラメーターを操作することも出来ます!

エフェクトレベルを操作してディレイ音の出力量を変える?

フィードバックを操作して発振させ具合をいじる?

タイムを操作してディレイ音の音程をぎゅわんぎゅわんさせる?

こちらもアイディア次第で色んな、主に変態系のサウンドを出すことが出来ます!


DD-7との違い






これまでの最新コンパクトデジタルディレイだったDD-7との違いをまとめてみようと思います!


本体タップテンポ、外部タップテンポ、外部エクスプレッションペダル、

ステレオ入出力などは同じなので、

それ以外のどこかに違いがあるはず!


モードの数が段違い


DD 8 16
まずDD-8の最大のウリであるモード数の違いですね。

DD-8では11種類になったというモード、

DD-7では8種類でした。

しかもその8種類ってのも、ただのディレイタイム違いをモードとうたってただけなので、

実質DD-7にあったモードは5個ってところです。

WARP、+REV、WARM、SHIM、TAPE、GLTなど、

大幅に機能が増えています!

ディレイタイムが短くなった


DD-8では、これまでデジタルディレイ業界での

【ディレイタイムは長いほどいいんだ競争】

から逸脱しました。

一応”最大10秒のディレイタイム”と言ってはいますが、

これは

・INPUT AとOUTPUT Bを使ったロングディレイ出力繋ぎで
・リバースモードで
・ディレイタイムを最大にした状態

のみです。

普通に使うとディレイタイムは最大800ms、つまり0.8秒です。

もはや1983年にリリースされたDD-2と同じ長さ!!

結局はね、これくらいしか使わないんですよ!

ディレイタイムが2秒だとか6秒だとかが当たり前になってましたが、

いやいや、曲中でそんなん使えないから!

で、これまでのDDシリーズはモードで大体のディレイタイムを選んで、そこからTIMEのノブで調整するスタイルでしたが、

今回ディレイタイムを選ぶためのモードがなくなっちゃったので、

そのために長さをも犠牲にしたんじゃないかなと思います。


ディレイタイムが設定しにくくなった


ディレイタイムが20〜800とせまくなったとは言え、

それでもノブひとつでぴったりに調整するのは至難の技です。

だって、DD-3だと12.5ms〜800msで3つのモードに分けてたわけですから、


純粋に同じだけ動かしたときに3倍ディレイタイムが変わってしまうと。

なので、曲のテンポに合わせたディレイタイムをノブだけで操作するのはほぼ無理でしょうね。

本体ペダルを長踏み(2秒)するとタップテンポ入力モードになるので、

そこで実際に踏んでテンポを入力しましょう!


まとめ:DD-8はより多彩になった印象


BOSSでは現行のリバーブRV-6DD-7に比べてかなり多機能で、

他社ではTC ElectronicFLASH BACK2がかなり多機能で、

ちょっとDDシリーズは出遅れていた感じでした。

ついにBOSSのコンパクトディレイがおいつくぞ!

正直これまでのコンパクトDDシリーズは偶数が短命だったイメージですが、

このDD-8で払拭してくれるんじゃないかと思ってます!

特にこれまでグリット刻めるコンパクトディレイってかなり少なくて、

それ故にいきなり高額になってしまってたんですね。

そんなグリットが遂にBOSSコンに!

ありがとうございます!!!

2020年代のニュースタンダードデジタルディレイDD-8を是非お試しくださいませ!


最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!