どうも、ギター割と沢山持ってます、萩原悠です!
今日は手持ちの中でもあまり使ってない1本、MUSICMANのAXIS EXのお話です!
MUSICMAN EVH
そもそもこの形のギターを見て、
「これEVHじゃん!!」
と言う方も多いでしょう。
そうね、これ、EVHの後継機種みたいなもんです。
EVHというのはEdward Van Halenの頭文字で、
彼のために作ったモデルがこのギターの始まりです。
(ヴァンヘイレンと言えばこれですよね!)
エディとのエンドース契約が切れてしまってEVHというロゴが使えなくなってからはAXISという名前でその後も販売されることになったという経緯。
日本国内でAXISはB’zの松本孝弘さんが使ってることで有名かもしれませんね!
AXIS EX(日本製)
![AXIS_16.jpg AXIS 16](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
わたしが持ってるのはAXIS EXという、ちょっと安いモデルです。
元々のAXISがUSA製なのに対して、廉価版のAXIS EXは日本製です。
このAXIS EXを元に、AXISシリーズの特徴を軽く説明していきますね!
左右非対称ネック
AXISシリーズの最たる特徴と言ってもいいかもしれません。
ネックが絶妙に握りやすいんです。
それは人の手の形、握り方をしっかり研究して生み出された結果で、
実際めちゃめちゃ弾きやすいです!
ナット幅が41.3mmという若干細く作られていて、弦ごとの間隔が狭いということもあり、
手の小さい日本人にこそ使ってほしいと思う、そんな至高のネックです。
もしわたしが完全オーダーメイドでギターを作るならこのネックがいいなぁ。
フロイドローズ
![AXIS_17.jpg AXIS 17](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ロック式ブリッジの雄、フロイドローズ製のブリッジユニット搭載です。
エディヴァンヘイレンのアーミングプレイを支えたこのフロイドローズ。
なんならわたしの持ってる13本のギターの中で唯一のロック式です。
弦交換がめんどくさいけれど、ライブでアーミングをしたいならやっぱり欲しいですよね〜。
Dirmazioピックアップ
![AXIS_30.jpg AXIS 30](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
AXIS EXにはDirmazioのピックアップが標準装備です!
中音域が強調されたクリーミーなサウンドで、
特に歪ませたときのゾグゾグ(こういう感じなのよ!)としたバッキング、
伸びやかなリードはめちゃめちゃ気持ちいいです!
バーズアイメイプルネック……汚れるorz
![AXIS_22.jpg AXIS 22](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ネック、指板は薄いオイルフィニッシュだけの”the木材!!”と言ったところで、
美しく木目の出たメイプル材を使われます。
ただ、汚れるんですよね〜塗装が薄い分。
ポリ塗装してない分ポリッシュを使った掃除とかも出来ないし、
手垢と汗でひたすらに汚れていく、
それがAXISの宿命なのです。
TONE?
AXISシリーズのコントローラーは超シンプル。
ピックアップセレクターに1ボリューム……ん?
![AXIS_9.jpg AXIS 9](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
トーン!!!????
ボリュームじゃなくてトーンなの?
いえ、実はこれ、ボリュームなんです。
エディヴァンヘイレンの茶目っ気というか、彼がボリュームポッドにトーンハットをつけてたようで、
製品版AXISにもトーンハットがつけられています。
(販売時期によってはVOLUMEになっているらしい)
USAとの違い
AXIS EXは廉価版だと伝えましたが、
じゃあ逆に本家AXIS(USA製)となにが違うんでしょう。
実はあまり詳しく知らなかったので、この機に調べてみました。
本家のパーツを、組み込みが日本国内
このAXIS EX、実はパーツは本家AXISと全く同じものが使われていて、
組み込み(と塗装)が日本国内の工場で行われているとのこと!
それってむしろ結構良くないですか?
本家のパーツと、そして日本人の作業の細やかさ。
現に日本製は個体差が少ないという意見も散見されることから、
AXIS EXは結構狙い目なのではないかと思ってます。
ピックアップセレクターの位置の違い
AXIS EXとアメリカ製AXISではピックアップセレクターの位置が違います。
本家のはボリュームノブ付近に、
![AXIS_42.png AXIS 42](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そして日本製のはフロントピックアップ付近に。
![AXIS_8.jpg AXIS 8](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
なんでだろう、フロント付近の方が回線的に遠くてコストかかりそうなもんだけど……。
メイプル指板の違い
両者ともにメイプルネックにメイプル指板の作りですが、
USAのAXISは1本のメイプルでネックから指板まで作っており、
日本製AXIS EXはネックとは別のメイプルを指板として使っているようです。
![AXIS_34 2.jpg AXIS 34 2](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
逆になんでこんな面倒なことをと思うかもしれませんが、
ギターのネックにはトラスロッドというネック調整用の金属棒が入ってるのでね、
ネックと指板を同じ材でやろうとすると、一度ロッドを入れるために切って、
それをまた丁寧に戻すという作業になるのでその方がコストがかかるんだと思います。
バックコンターの違い
![AXIS_26.jpg AXIS 26](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
AXIS EXにはバックコンターはありませんが、
本家AXISにはバックコンターがあります。
コンターがあった方がちょっとだけ持ちやすいようですが、
元々AXISのボディは小ぶりで持ちやすいので、別にコンターなくてもいいや!
ラッカーフィニッシュとポリフィニッシュの違い
![AXIS_27.jpg AXIS 27](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
USA製のAXISは薄さがウリのラッカーフィニッシュ。
そして国産AXIS EXは汚れや環境変化に強いポリフィニッシュです。
高級ギターはラッカーフィニッシュですよね。
薄い塗装はギターの鳴りを殺さずに活かしてくれるので抜けのいいサウンドになります。
しかし気軽にポリッシュを使ったメンテナンスが出来ないだとか、
ギタースタンドにそのままかけるとくっついちゃうだとか、色々気を使う部分も出てくるので一概にラッカー最強とも言い切れない……
Sterling AX40、AX40Dとの違い
一応ですが、このシェイプのギターの中にはAX40という製品もあります。
こちらはSterlingというMUSICMANの廉価版製品を扱うブランドからの販売で、
使っている素材やパーツ、ピックアップも異なり、工場もインドネシアです。
つまりこのあたりから明らかな廉価版製品だということになりますね。
ちなみに、AX40にディマジオピックアップを載せたAX40Dというモデルもあるので、
恐らくこっちの方が圧倒的にお買い得です。
Sterling SUB AX4との違い
![AXIS_41.jpg AXIS 41](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
実は更に安価なAX4というモデルもありますが、これはもう完全に別物!
STERLINGの中でもSUBシリーズという廉価版に位置づけされ、
ボディにはジャボン材という安価な木材を、
ピックアップも違うしトップもキルトのプリントでフロイドローズでもない。
一応左右非対称ネックであるなど、AXISらしさも少し残ってるし、
冷静に考えて実売価格が4万円を切るくらいになった今、この価格と考えるとかなりお買い得ではあります。
まとめ:AXIS EXを是非!
さて、そんな感じで、割とAXIS EXがコスパの面で一番いいんじゃないかとさえ思ってます。
本家のAXIS買うほどでもないけれど……というわたしみたいな方は是非!
もうAXIS EXは生産終了しているので中古を探すしかありませんが、
そこそこ出回っているようです!
もし楽器屋等で見かけたら一度試奏してみてください!
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう。
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!