どうも、宅録中心生活の萩原悠です!

作曲家として活動していますが、そんなにスタジオに行くようなお仕事は多くなく、

自宅で全パート仕上げてからクライアント様に入稿します。

ってことでエレキギターも何本か持っているのですが、

先日新しくギター書いました!

AriaPro2のストラトタイプ、STRIKIN’SOUND!!

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アリアプロとは


Aria Proとは、日本の荒井貿易さんが立ち上げたブランドです。

そう、日本のブランド!

正直ピークは1970〜1980年代あたりだったのかなとも思いますが、

今でも多くのプロがアリアプロのギターを使っています。

実は超初心者ラインナップを揃えるLegendBlitzもアリア系列のブランドです。

関連
→1万円で買える激安ギター


AriaProII STRIKIN’SOUND


STRIKIN SOUND 1
こちらがそのアリアプロの、先日わたしが購入したギターです!

たまたま御茶ノ水でみつけて、ジャンク扱いでめっちゃ安かったんです!

正直見てすぐに「こいつはヤベェやつだな……」っていう感じはしたのですが(詳しくは後述)、

試奏してみたらまぁ程よく枯れた良いトーンだこと!

ギターを何本か持ってるわたしですが、シングルコイルのギターはフェンダージャパンのストラトくらいしか持ってなくて、

ちょっと音が明るすぎて使えないことも多いなぁと思ってたところなんです。

なのでたまたまいいタイミングに出会った!

ただ、フレットがかなり減っていることと、ブリッジサドルが錆びちゃっててオクターブ調整が効かないこと、

この2点により、ぶっちゃけかなり弾きにくいです。

さすがジャンク品orz

ハイフレットなんて音程が不安定すぎてちょっと厳しいかなぁ。

7フレットくらいまででルーズで古臭いバッキングとかリフを弾くときにはめちゃくちゃいいんだけど!


1978年、マツモク工場製


STRIKIN SOUND 8
このギター、シリアルから見るに1978年製です!

マツモク工場という、当時は作りの良さから世界的に評判だった工場で作られたものです。

たしかに、フレットの減りやビスの錆びは消耗だけども、

ネックの状態とかは全然異常がないんです!

ネックの握りも気持ち良いし、コイツはすごくいいぞ!

1978年の日本製、いわゆるジャパンビンテージと呼ばれるギターなんて初めて買ったけど、

なんかすごく良くて、

ギターのロマンを改めて感じてしまいました。

ボディ材は栓(せん)


STRIKIN SOUND 18
この良い感じの木目、最初はアッシュ材かと思いました。

が、多分栓(セン)です。

日本国内に分布する(センノキってやつ)ことと採れることと成長速度が速いことから、

国内の工場では割とコスト抑え目で作れるようです。

個人的にはセン材のギターはこのアリアプロが初めてなのでなんとも言えませんが、

アッシュとアルダーの中間くらいの音がする気がします。

ちょっとマイナーな材で、それこそアッシュに似た木目が特徴のため、

「アッシュの仲間だ!」
「いや、似てるけど全然別の種だ!」


という討論がされていました。

わたし萩原悠の個人的見解では

“生物学的には遠い別モノ、ギター界では親戚”

でいいかなと思ってます。

だって、

アッシュはモクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹
センはウコギ科ハリギリ属の落葉広葉樹

アッシュは英語でもちろん Ash
センは英語でまさかの Japanese Ash

ね?

生物学的には遠い別モノ、ギター界では親戚でよくね?

ボディは贅沢にも2ピース


ギターのボディは木でできているけれど、1枚の木の板から削り出して1つのボディを作るなんて、そんな贅沢なことは稀です。

大体現代の貨幣価値だと30万円以上あたりからかな、それくらいのギターでないと1ピース木材のボディってありません。

ってことで、つまりギターのボディは貼り合わせでできてるんです。

ピースの数が少ない方が貼り合わせ箇所が少なくて音もいいけど、

大きな木材を使わなきゃいけないからコストがかかる。

そのバランス故に現代の10万円クラスのギターだと3〜5ピースくらいが当たり前なのですが、

これ真ん中一箇所のみの継ぎ目なので2ピース!

結構すごいじゃん!


塗装どうしたwww


STRIKIN SOUND 6
このギターがジャンクと言われる最大の所以は塗装だろうな。

遠くから見たら、暗いところで見たらわからないと思いますが、

これ表面のポリ塗装を一回剥がしてると思います。

そんで再度塗装を……自分でやりましたねこれ。

完全に素人の仕事ですwww

裏面なんて剥がしたままで塗装諦めてるしwww

STRIKIN SOUND 7
正直ひどすぎるwww

まぁ……許すけどさ、自分がライブミュージシャンじゃなくてよかった。

ちょっと恥ずかしすぎて人前には持って行きたくないですww

アームwww


ストラトタイプなのでアーミング出来るシンクロナイズドトレモロブリッジなのですが……

まぁ当然アームはないです。

でもこういうのは大体規格サイズがあるので、うちにあるアームで代用出来ます。

しかし、アームはしっかりはまっても、全くアームダウン出来ない!

いやこの流れは知ってますよ、わたしが初めて買ったエレキギター、Fernandesのストラトタイプがそうだったから。

あれでしょ、ブリッジユニットとボディの間になんか挟んで固定してるんでしょ。

人生初めて手にしたギターの内部からライターがでてきたときはびっくりしたなぁww

詳しくはコチラ!
→初めて買ったエレキギター,Fernandesのストラトタイプ


ってことで、裏パネルを開けてみよう。

ちなみこのビスもいくつか死んでて、ドライバーで回しても全然取れなかったので半分は力づくでした。

そして中を開けてみると……

STRIKIN SOUND 14
あれ、特になにもない。

普通や。

Fernandesのときはここになぞの不純物が入ってたのに!


ちなみに、このユニットにもちゃんとメイドインジャパンって書いてありますね。

STRIKIN SOUND 15
アーミングが出来ない理由、裏からの固定じゃないんだとすると……

あ、わかった。

錆びてますねwwww

ブリッジユニット、ビス、サドル、このあたりが錆びでくっついちゃってますね……

ん……もしや……塗装でくっついちゃったってこともあり得る?www

STRIKIN SOUND 16
う〜ん、この部分を直すとなるとかなり大きな出費になりそうだからやめておこうかなw

アームは諦めます!

ノブは……もうなんなんだよwww


STRIKIN SOUND 2
見ていただいてわかる通り、ノブおかしいです。

上から順にVOLUME,TONE,TONEが正しいのですが、

このギターはTONE,TONE,VOLUMEだそうな……

もうやばそうな感じしかしないですよねww

しかし実際はノブが間違ってついているだけでした。

つまりキャップ部分だけ。

つけ変えれば解決です。

でも風合いが変わっちゃうからちょっと躊躇してしまう……どうせだったら可愛いやつに付け替えようかなww


オクターブ調整が出来ない


STRIKIN SOUND 17
アーミングが出来ないのと同時に、オクターブ調整のビスも死んでました。

ネジが回るには回るんだけど、ブリッジのコマが動かないのでなんの意味もないwww

錆び取りとかでどうにかなるのかなぁ。

ちょっと知り合いのリペアマンに相談してみよう!


まとめ:それでもとても良い買い物だ


わたしがアリアプロ製のギターを買ったのは15年ぶりくらいです。

当時は15,000円くらいのやっすいエレアコを買ったのですが、それ以来です。

まさかその当時のエレアコよりも安く買うとは思わなかったぜwwww


使い方は限定されてしまうけれど、今後ちょこちょこ活躍してくれるでしょう!

楽しみです!

みなさんもジャパンビンテージギターが売りに出されていたら、

一度音を聴いてみてください。

最新のコンポーネントギターとはまた違った良さがありますよ!

ってことで今日はここまで。

最後まで読んでくれてありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!