どうも、萩原悠です!

最近は改めてシンセサイザーについての記事をたくさん書いてます。

とくに初心者さんに向けたページをたくさんアップしてますので色々見てね!

このページでは!

シンセサイザーの基本であるレイヤーという機能と、

その使い方と使い道をわかりやすく説明しようと思います!


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レイヤーとは


LayerSprit 1
レイヤーとは、複数の音色を重ねて1つの音色として使用することが出来る機能です!

簡単に説明すると上の図のようになってます。

普通は1つの音色選んだらその音が鳴るわけです、

ピアノのパッチを選べばピアノの音が、

ストリングスのパッチを選べばストリングスの音が出力されるのが当たり前。

しかしこのレイヤー機能を使えばピアノとストリングスが両方同時に鳴るのです!

これによって幅広いサウンドメイクが可能になり音色に太さや奥行きが加わるため、

今やシンセサイザーキーボーディストにとって必要不可欠な機能と言えるでしょう!


レイヤーの使い方,使いどき


では、レイヤー機能の具体的な効果と狙いを紹介します。

音色をレイヤーすることによって得られる効果、簡単にまとめるとこんな感じです。

  1. 多彩なアンサンブル
  2. 音を太くする
  3. 新しい音を作る

それぞれちょっと詳しく書きしょう。


多彩なアンサンブル


主にシンセサイザーで生楽器系の音色を演奏する際の考え方です。

たとえば最初に例として挙げた“ピアノとストリングスの同時発音”ですが、

これなんかはポップスでしょっちゅう使われるのでシンセに詳しくない人にもイメージしやすいかと思います。

わたしはこのレイヤーセットを“いきものがかり”と呼んでますw




この曲のイントロっぽいフレーズがピアノと弦楽器のユニゾンになってますよね?

いきものがかりさんはこういうアレンジめちゃめちゃ多いんです!

もちろん彼らくらいになるとピアノはピアニストが、弦楽器の方は実際に弦楽隊が弾いてますが、

こういうサウンドをキーボード1つで真似することが出来るよってことです!

また、グランドピアノの音とエレクトリックピアノの音をレイヤーさせるのも常套手段です。

生ピアノの深みや温かさと、エレピのきらびやかさのいいとこ取りサウンドの出来上がりです。


ちなみに、トランペットの音にオクターブ下でトロンボーンの音を鳴らすというのも立派なレイヤーですし、

トランペットとフルートのレイヤーだってうまく使えば面白い効果が得られます。

音を太くする


これは主にシンセサイザーらしいシンセサイザーの音色を使うときに頻出するテクニックです。

(そもそもシンセはそのためにオシレーターが複数あったりするのです。ちょとだけ難しい話だからここでは省きます。)

存在感のあるリードパートを弾きたいなら、音量を上げるのではなくレイヤーで音を太くしましょう!

また、2種類のシンセサウンドをレイヤーで混ぜてベースパートを弾くと、

うまくいけばかなり太いベースサウンドを作ることができます!

また、先に懲戒したトランペット&トロンボーンも、

アンサンブルのシュミレートをしながら、音も太くなっているということに気づくでしょう。


新しい音を作る


これはちょっと無理やりな言い方かもしれませんが、

レイヤーするということは2つの音を掛け合わせて1つの音として出力することになるので、

今まで誰も試したことのなかったサウンドをいくらでも作り出すことが出来るのです。

たとえば、アタックの速いパッドサウンドと、アタックが遅くで奥行きのあるパッドをレイヤーで重ねることによって、

コードの変わり目でもちゃんと発音されつつも広がりのある優しいサウンドが作れます。


レイヤーは自由


このように、過去に名演を生んだ“名レイヤー”というのはいくつかありますが、

レイヤーは自由なんです。

固定観念にとらわれず、自由な発想で音色をレイヤーしてみましょう!


そんなに難しいこと色々考えなくても、

たとえばピアノの音と三味線の音をレイヤーしてみたり、

ギターの音に風の音をレイヤーしてみたり、

もはやトライ&エラーで色々試してみるのもよし、

暇なときに適当に重ね合わせてみるもよし、

自由にやってみましょう!

また、片方の音色だけオクターブ変えるとか、そういったことも機種によってはかなり自由自在なので、

いじればいじるほど楽しく、そして終わりの見えない追求をしていくことになるでしょうw

レイヤーのやり方


サウンドレイヤーがシンセにとって重要で、そしてとても楽しいものだということはわかってもらえたでしょうか。

でもやり方がわからん!

レイヤーってどうやんの!

これはシンセサイザーの機能になるので、各製品によってやり方は違いますが、

最近の、ここ10年くらいのシンセ、特にライブ演奏を主な使い道として作られたシンセではワンタッチでレイヤー機能を立ち上げられるようになっている機種が多いです。

大体はフロントパネルにボタンがあって、それを押すだけで簡単にレイヤーモードになります。

あとはどの音を使うかを選んでいくだけです。

そして音が決まったら保存しておきましょう。

次回からは一発でそのレイヤーが読み出せることになります!

DTMにおけるレイヤー


このレイヤー機能は、主にキーボーディストがリアルタイムで複数のサウンドを鳴らすための機能です。

しかしレイヤーサウンドを使いこなせるようになると、作曲や宅録をしてるときにもどんどんレイヤーを組みたくなりますよね?

そんなときは、MIDIデータをコピーして違うトラックに貼り付けましょう。

そして別々の音色データを読み込めばそれで完成です!

ピアノにストリングスをレイヤーしたかったら、

まずはピアノサウンドでMIDIを打ち込んで、

そのMIDIデータをストリングスのMIDIトラックにもコピーすればよいのです!

こうやって別々に作っておくと、

「ピアノはもうちょっとリバーブをかけたいな」
「ストリングスだけもうちょっとスタッカート気味にしておこうかな」


ということが自由自在です!

是非とも、録音と生演奏との違いを理解してその場に応じた使い方をしましょう!


まとめ:レイヤーを使いこなして多彩な音作りを


レイヤーの使い所、便利さについてわかってもらえたでしょうか。

音を重ねることによってより太くて存在感のあるサウンドになりますし、

楽曲を彩るのに人数分以上のパートを奏でることが出来るので、

是非ともマスターして欲しい機能です。

楽しみながら使いこなしていってください!


ってことで今日はここまで。

最後まで読んでくれてありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!