どうも、PAしてたときにワイヤレスの便利さと不便さを思い知りました萩原悠です!
そんなワイヤレスマイクにはざっくりとアナログ方式とデジタル方式ってのがありまして。
後発のデジタル式の方が完全な上位互換だと思われがちですが、
実はそれぞれにメリットがあります。
ここではそのアナログワイヤレスとデジタルワイヤレスの違い、それぞれの長所をまとめてみましょう!
アナログワイヤレスとデジタルワイヤレス
そもそも、ワイヤレスってすごいですよね。
電波に音を乗せて転送しています。
音自体を圧縮して音データとして送るのがアナログ方式。
対して、デジタル方式では一旦デジタルデータ(0と1)にしてから転送して受信機側でまた音に戻すという仕組みです。
まぁ細かい説明はやめておきますが、
この両者は現状まだまだ同じくらい使われているのです。
アナログとデジタルの違いをまとめた
型番 | アナログ | デジタル |
---|---|---|
音質 | こもりがち | クリア |
通信可能距離 | 長い | |
遮蔽物があった場合 | ノイズが増える | 音が途切れる |
混線 | あり | なし |
チャンネル数 | 少ない | 多い |
遅延 | なし | あり |
電池消費 | 少ない | 多い |
セキュリティ | ガバガバ | 安全 |
値段 | 安い | 高い |
ざっくりではありますが、出来るだけ簡潔に書いたらこうなりました。
それぞれについて少しずつ説明しますね!
音質
アナログワイヤレスとデジタルワイヤレス、
その場でパッと比べたときにすぐに感じるのはやはり音質の違いでしょう。
アナログワイヤレスの方は高域がちょっと弱い、
つまりハイ落ちという現象が起きます。
これはアナログの伝送方式が
“ノイズが増えないようにサウンド全体の美味しい部分だけを切り取って伝送”
しているためどうしてもローエンドとハイエンドは削られてしまうという現象です。
もうしょうがない、これをもっとレンジ広げようとすると必然的にノイズも増えます。
その点デジタルワイヤレスは音声をデータ化してから転送しているため、
削られて見捨てられた帯域がないんです。
そういった原理のため、ハイ落ちが解消されていてクリアな音質ですが、
逆に音がちょっと硬くなってしまうという欠点があります。
しかしこちらも最近のデジタルワイヤレスではかなり解消されてきていて、
自然なサウンドになっています。
ギターのワイヤレスに関しては”nメートルのケーブルを使ったのと同じくらいの音質変化を与える”なんて機能もあるくらいですから!
通信可能距離
一般的に同じB型帯のマイク同士だと、
アナログ方式よりデジタル方式のワイヤレスマイクの方が遠くまで飛ばせます。
アナログワイヤレスは遠くになるにつれて徐々にノイズが増えていきますが、
デジタルワイヤレスは繋がってるうちは音質にほぼ変化がありません。
しかし、デジタルワイヤレスは電波届かなくなった地点で急に音が出なくなるので、
これも限度がわからず怖いという意見もあります。
初めて使うところでは要注意ですね!
遮蔽物があったときも
これも距離が離れていったときと同じです。
アナログワイヤレスであればノイズが増えながらもどうにかこうにか繋がりますが、
デジタルワイヤレスの場合は遮蔽物に電波を遮断されたらいきなり音が切れます。
まぁもちろん、”直線距離上になにかひとつでもモノがあったらアウト“というわけではありません。
混線
ワイヤレスは電波で飛ばしているので、
複数本飛ばしたときなどは受信側でノイズを作ってしまいます。
というのがアナログワイヤレスの常識。
しかしデジタルの場合そのあたりも解消されています。
チャンネル数
そんなわけで、他のチャンネルに干渉しない、混線しないとあれば、
同時に使える本数が増えます。
アナログワイヤレスがB型帯で6本が限度なのに対して、
デジタルワイヤレスなら10本まで可能です。
遅延
デジタルワイヤレスは、送信機の方でアナログからデジタルに、
そして受信機の方でまたデジタルからアナログに変換しています。
この工程があるため、どうしたってレイテンシー(遅延)が起きてしまいます。
もうこれはしょうがない!
ただ、この遅延ももうms単位(0.00なん秒のレベル)の話なので、
遅れを認識することは不可能だと思います。
つまり、遅れてない!笑
電池消耗
これは製品によって一概に言えないのですが、
一般的にデジタルワイヤレスの方が消費電力が大きいです。
それでも数時間は普通に持つので、
そんなに神経質にならなくても良いと言えるかも?
セキュリティ
アナログワイヤレスは、送受信の周波数を合わせれば誰でも受信が出来てしまいます。
それに対してデジタルワイヤレスは、
電波の中に音のデータ以外にも色々乗せて転送することが出来るので、
その中にセキュリティIDを入れて、ペアリングさせないと受信出来ないような設定にも出来ます。
値段
両者を比べると、まだデジタルワイヤレスの方が少し高いようです。
しかしデジタルワイヤレスでしか使えない2.4GHz帯のワイヤレスシステムならコスト抑えめで作ることが出来るので、
そういうモデルなら割と安めに買えます!
たとえば、コレ↓
天下のAudio Technicaでこの値段はすごい安い!
Audio Technica / ATW-1102
→サウンドハウス ¥32,184-
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B帯のアナログワイヤレスだったらSHUREのSVXとかよく見ますよね!
最大3本までしか同時に使えないけれど、それでもよければコスパ最強です!
SHURE/ SVX24/PG28
→サウンドハウス ¥23,976-
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まとめ:なにを重視するかである
さて、そんな感じでまとめてきましたが、
結局どっちが優れているのか一概には言えませんが、
現在はやはりデジタルワイヤレスが主流になりつつあります。
ただ、デジタルワイヤレスで安めなモデルは軒並み2.4GHz帯で、
2.4GHz帯はWi-FiやBluetoothと干渉する可能性があります。
そこも含めてどうすればいいのか……。
まぁよほど人がたくさん入るところでなければ問題ないですし、
同時に使える本数も多いし混線もしない。
是非デジタルワイヤレスの導入をご検討ください!
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
デジタルワイヤレス
→サウンドハウス ¥32,184-
→サウンドハウス ¥32,184-
アナログワイヤレス
→サウンドハウス ¥23,976-
→サウンドハウス ¥23,976-
引き続き“ワイヤレスマイス導入完全マニュアル!”をご覧くださいませ!