どうも、若干のシンセオタク、萩原悠です!
実はそこまでオタクでもないのだけれど、特にバンド演奏に用いる使い勝手のいいシンセサイザーは気になってしまいますね。
この度、Rolandの大ヒットシンセサイザーの“FAシリーズ”から、
FA-07がリリースされることになりました!
今日はそんなFA-07の紹介です!
FAシリーズとは
デジタル楽器の最大手と言ってもいいでしょう、日本のメーカーROLANDさんが現在めちゃめちゃ力を入れて開発、販売しているバンド用キーボードシンセサイザー、
その中でも使いやすさと高音質の両立に成功していて大ヒット中なのがFAというシリーズです。
名前の由来は十中八九それ以前にRolandが力を入れて制作していたFantomというシリーズから。
Fantomシリーズのちょっとライト版てことでFAという名前になったんでしょうね。
(KORG社もTRITONシリーズのライト版にTRというものがあったし。)
2014年2月の発売以来、依然大ヒット中のFA。
これまでのラインナップは61鍵モデルのFA-06、そして88鍵モデルのFA-08の2機種でしたが、
この度、76鍵モデルのFA-07が登場というわけで巷で騒がれています!
FA-07の特徴
それではここからは、なんでこのFA-07の登場がそんなに話題になるのかという考察と解説です。
76鍵という丁度良さ
FA-06が61鍵盤=5オクターブ、
FA-08はピアノと同じ88鍵盤=7オクターブ。
FA-07はその中間、76鍵盤で6オクターブです!
この1オクターブずつでそんなに変わるのかって感じですが、だいぶ変わります!
特にピアニストにとっては、上と下に1オクターブずつ少なくなっている61鍵モデルはかなり窮屈ですし、
シンセとして使う方にも演奏の自由度がかなり広がり、キーボード一台で出来ることが随分と増えます。
わたしならスプリット機能(ある任意の鍵盤を境に右と左で音色を変える機能)を使ってバッキング用のサウンドとリード用のサウンドをチャンネル切り替えなしに同居させたりするときに便利だなぁと思います。
端の方だけ効果音とかを入れておいてサンプラーとして使うなど、アイディア次第で使い方は無限大です!
FA-07はセミウェイテッド鍵盤
一番喜ばれているのは恐らくこの点でしょう。
キーボードシンセサイザーにとって、タッチというのはもはや音色のクオリティよりも大事です。
どんなにいい音でも弾きにくくては誰も使わない。
そしてタッチに関しては”弾きやすいor弾きにくい”だけでは語れない絶妙なニュアンスがあります。
FA-08はピアノタッチ鍵盤が使われており、実際の生ピアノに近い弾き心地になります。
ただ鍵盤自体の重量も重くなるし、ピアニストには嬉しいけれどシンセサイザーとしてはちょっと弾きにくいかもしれません。
FA-06はシンセタッチと言われ、ピアノよりも遥かに軽いタッチで音が出せます。
速弾きをするにもこちらの方が向いていると言われますし、持ち運びのことを考えても断然軽いです。
鍵盤の重さでそんなに総重量が変わるのかって思われるかもしれませんが、
同じような仕組みの鍵盤が61個とか88個とかあるわけだから、塵も積もればなんとやらってやつです。
そして今回登場するFA-07は、セミウェイテッド鍵盤であると発表されました。
この”セミウェイテッド鍵盤”という言葉はROLANDだけのものではなく、
むしろあまり明確な定義がありません。
ピアノタッチと言うほど本格重量でもないけれど、シンセとかMIDIキーボードほど軽くない、そのあたりのものをセミウェイテッド鍵盤と呼びます。
つまり、FA-06よりも本格的だけどFA-08よりも軽い ということになります!
This is 最高に丁度いい!!
実際ピアノから始めた人がシンセ鍵盤を弾き続けるのは疲れます。
そう軽くても疲れるんです!
そんな方々には是非ともFA-07を!!
シンセ奏者にもピアノ奏者にも使いやすいセミウェイテッド鍵盤です !!
重量8.5kg
個人的に、FA-07は是非ともライブハウスに連れまわしてほしいと考えています。
宅録時にも便利なFAだけれど、やっぱりバンド用シンセサイザーキーボードとして使ってこその使いやすさです。
FA-06が重さ5.7キロってことで割と軽めのキーボードとして人気でした。
76鍵のFA-07、しかもセミウェイテッド鍵盤なんかを採用しちゃったらどんだけ重くなるんだろうと心配でしたが、
8.5キロだそうです!
……うん!いける!
持ち運べる!!
音色切り替え時の音切れをなくしたサウンドリメイン機能
色んな音色を読み出せるキーボードやシンセサイザーの悩みのひとつとして、
“音色を切り替えたときの音切れ”
という問題がありました。
安いモデルだと音色を切り替えた瞬間に音がブチって切れます。
その点FAはかなり良くできていて、音が伸びてるように聴こえますが……
実は音色切り替えの際に一旦サウンドファイルの読み込み直しが入るので、前の音をもう一度打ち直しする感じになるのです。
ドーーーーー/ドーーーーー
みたいな感じに。
出来るだけ綺麗につないでありましたが、実際ちょっと気になります。
この問題が!!最新のFAでは解消されてます!!
音を伸ばしてる間に音色を切り替えても前の音が途切れません!
これはとっても嬉しいですね、音色切り替え時のストレスがだいぶ軽減されてます。
FA-07の発売日
発売は2017年の7月だそうです!
この夏のバンド界隈でちらほらと見ることになりそうですね!
FAのデモ動画を発見
昨日アップされたようですね、FAサウンドを憎たらしいほどに自慢してくれてますww
これが10万ちょいのキーボードからひょいと出てくる音質だとすると、すごい時代になったなぁと思います。
FA-06,FA-08もシステムバージョンアップする
先述したサウンドリメイン機能など、FA-06やFA-08よりも優れた内部システムを持っていると噂のFA-07ですが、
やはりFA-06やFA-08のシステムプログラムも同時に更新されるそうです!
システムプログラムVer.2.0はサイトでの配布になりますので、
FAユーザーは必ずチェックしておきましょうね!
わたしがFA-07を買わない理由
FA-07には結構期待しています。
実際音切れがなくなるのも便利だし。
ただね……70鍵盤シリーズはわたしにとっては見にくくて……。
何故かというと、鍵盤の終わりがすごく半端な音になるんですよ。
88鍵盤、つまりピアノは下のラに始まり上はドで終わります。
最低音がラで……
最高音がドですね。
これに対して、シンセサイザーによくある61鍵盤というサイズでは、下のドに始まり5オクターブ上のドで終わります。
下がドで……
上もドまでです。
わたしはこの2種類の配置に慣れすぎていて、70くらいの鍵盤のモデルがとても見にくいです。
しかもその上、さっきからちょいちょい70くらいとか曖昧にしてますが、このあたりはあまり決まりがないんです。
メーカーによって73鍵モデルがあったり76鍵モデルがあったりします。
RolandFA-07はというと……76鍵!!
最低音がミで最高音がソだと!!?
これすごくわたしにとっては見にくくて、パッと見たときに今自分が何弾いてるのかわからなくなってしまうのです。
バンド系音楽ではギターやベースに合わせて最低音をミにした73鍵や76鍵が重宝されるのでしょうか。
あ、ちなみによくある76鍵はミ〜ソで、よくある73鍵盤はミ〜ミです。
モデルによってはこういう、ド〜ドの73鍵盤モデルというのもあります。
わたしにとってはこっちの方がはるかに見やすいけれど……多分”真ん中のド”ってのがわかりにくくなっちゃうからあまりこういうのはないんだろうな。
FA-07がこっちスタイルの73鍵だったらよかったな〜。。。
慣れちゃえば使えるんだろうけどね〜。。。
まとめ:FA-07はバンドマンの強い味方!!
さてそんな感じのRoland FA-07ですが、
特にバンドマンからは引っ張りだこになるだろうなぁ。
発売は2017年7月ということで、今から待ちきれない方も多いのでは?
合わせてファームアップデートが行われるFA-06,FA-08も含め、
これからもRolandから目が離せない!!
ってことで今日はここでおしまい。
最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
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