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アニメSHIROBAKOに大変感動しまして、あらすじとか書いて感想をまとめます【ネタバレあり】

どうも、もう感銘受け放題です、萩原悠です!

普段あまりアニメとか観ませんが、

クリエイターなら絶対に観ておけとおすすめされて、

全話観ました、

SHIROBAKO(シロバコ)です!!

めちゃめちゃよかったので皆さんにも観て欲しい、あらすじを書いて感想もまとめますのでぜひぜひ!




(このページはネタバレがあります。自己責任でお願いします)

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SHIROBAKO(シロバコ)


SHIROBAKO 001
“アニメーション業界の今が、ここにある。”

小さなアニメ制作会社が1本のアニメを作るまでに奮闘する日々を描いた、

2014年10月から2015年3月までに放送された全24話のアニメ作品です。

“アニメを作る”と一口に言ってもそれは多岐の部署に渡り、

それぞれのプロフェッショナルがせめぎ合ってどうにかこうにか締め切り内で最高の作品を作るその工程が主軸の群像劇。

もうね、自分も見終わったから言いますが、

クリエイターなら絶対に観ておいた方がいい!

特に、自分ひとりで全て完結するアーティストではなく、

一部の仕事に特化してこなすタイプの方には是非!


受賞歴
・第19回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 震災員会推薦作品
・東京アニメアワードフェスティバル2016 アニメオブザイヤー テレビ部門グランプリ
・SUGOI JAPAN Awart 2016アニメ部門第二位
・第20回アニメーション神戸賞作品賞


SHIROBAKO 見どころ






あらすじを書く前にざっくりとですが、

わたしが感じたSHIROBAKOの見どころ、面白ポイントの紹介です。


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アニメを作るアニメ


SHIROBAKO 006
なんと言っても

“アニメを作るアニメ”

であるというところが面白い!

BAKUMAN。って漫画がまさに”漫画を作る漫画”でした。


あちらはどちらかと言うと

“漫画家になるための、上り詰める野望の物語”

だったのに対して、

SHIROBAKOは

“職業としてのアニメーター達による仕事としてのアニメ作り”

がメインになります。

だからこそ現実の厳しさや、夢だけ語ってられないもどかしさ、

まさに大人が見て楽しむための作品でした。

理不尽な締め切り設定、家のベッドで寝れる喜び、会社員の方にも突き刺さるお話だと思います。


あるあるが盛りだくさん


SHIROBAKO 007
それこそ理不尽な締め切り設定なんかもそうですが、

そこに至る経緯なんかもめちゃめちゃリアルで、

現場で起こるトラブルが普段から目にしてるものばかり。

これがわたしが”クリエイターに観て欲しい!”と思える最大の理由で、

「こういう風に仕事していこうぜ!」

っていう意味も少しあるけれど、

こういう展開で「うわぁわかるぅぅぅうう!!!ぎゃぁああああ!!」って言える仲間が欲しいってのもありますww

誰も手を抜いてないからこそ起こるトラブルが盛りだくさんです。


日常感


“あるある”の話に通ずるところもあるけれど、

この作品は結構 “普通”であることも意識している気がします。

劇的なシーンばかりを切り取らないというか。

セリフになってないしキャラ描写にも関係ないところでちょっとしたやりとりがあったり。

毎日の社内朝礼のシーンがあって
「最後に帰る人はちゃんとエアコン切ってください」
「冷蔵庫の中の飲みかけのペットボトルは今日捨てます」

とか、そういうどうでもいいところを描いてくれるのが会社の生の姿が知れてよかったです。

前後二部構成


24話のアニメではもしかしてありがちなのかもしれませんが(アニメは詳しくなくてすみません)、

前半12話と後半12話が割と違うお話になります。

というのも、前半の12話で作中では1つの作品が完成になるんです。

そして後半の12話はまた別の作品を作り奮闘するというお話。

前半の話では主人公の子は入社1年目でなにがなんだかわからないままに振り回されながら必死にしがみついている構図で、

後半の話ではちょっとみんなをまとめなきゃいけない立場。

SHIROBAKOとしても飽きさせずに24話やるための切り替えということになるのですが、

これが絶妙に面白かった。

前半はなんなら視聴者もよくわからないままに毎週忙しい感じを受けたけれど、

後半は前回の作品(前の12話)で少し要領がわかってきた視点で見ることが出来る。

すごいなぁ。


会社の仲間と高校の友達


主人公宮森あおいは高校のアニメーション同好会の5人で映画を作ったことからアニメ業界を志望するようになり、

短大出てからアニメ制作会社に入社し、制作進行として働く。

基本的にはその会社内での話がメインですが、

ちょいちょい出てくる同好会メンバー。

SHIROBAKO 005
みんなそれぞれ
アニメーターになった子(同じ会社にいる)安原絵麻
声優のオーディションを受けてる子(オーディション落ちまくり)坂木しずか
3Dクリエイターになった1こ下の後輩(別の会社でタイヤのCGばっかり作ってる)藤堂美沙
脚本家志望の2個下の後輩で今は大学生今井みどり

と、

「いつか一緒にアニメを作ろう!」

と励まし合う良い仲間です。


独り言


SHIROBAKO 003
宮森あおいの部屋にあるぬいぐるみ、ミムジー(右)とロロ(左)。

この2体は喋ります……というより、宮森あおいの心の声を喋ってる演出です。

まぁつまりは独り言ですね。

声に出すほどでもないけれど悩んでることなどを代わりに喋ってくれたり、

視聴者用に説明する係も担当してくれます。

アニメならではのわかりやすい演出ですな!

SHIROBAKO あらすじ


SHIROBAKO 004
では、ようやくここからあらすじ書いていこうと思います。

うまくかけるかなぁ。

いつも思うんだけど、名前書いても覚えられないじゃん?

なので、人物名は最小限でいきます。

前半 えくそだすっ!






宮森あおいは高校三年のときにアニメーション同好会でアニメを完成させた2年半後、アニメ制作会社”武蔵野アニメーション(通称ムサニ)”に入社し、

そのタイミングでムサニは久しぶりに元請け作品“えくそだすっ!”を任されることになった。

(えくそだすっ!は作中作なので架空作品です。上のOP映像もほどよく作画がヒドく歌も下手w)

制作進行としてプロジェクトに参加する宮森あおいは、

入社1年目なので右も左もわからないままにどうにかこうにか現場を回していく。

あ、ちなみに制作進行とは、担当回(第3話と7話と11話、みたいな感じ)のスケジュールやスタッフの手配、完成物の受け渡しなどを行うセクション。

というと楽な雑用みたいですが、

逆にプロットから完成までの間のトラブルなどは全て制作進行さんのせいみたいになります。

アニメーターさんの仕事が遅い、

監督が途中からさらなるこだわりを見せて新しい設定を加えちゃう、

3D制作スタッフとアニメーターのいがみ合い、

サーバーダウンによりデーターが受け渡せない、

スタッフの体調不良などなど、

アニメの放送日時は決まってるため、

どれかひとつでも時間をかけすぎたら他のスタッフの時間がなくなる、

最悪放送日に間に合わない!!

わからないなりに頑張る宮森あおいは、持ち前の明るさとポジティブさで周りを助け、

なんとかかんとか全12話を完成させ、

シロバコ(完成した作品)”を年末にみんなで鑑賞するのでした。

ちなみに、”えくそだすっ!”の第一話だけはSHUROBAKO DVDの第3巻の特典としてDVD化されてました!

SHIROBAKO 020

後半 第三飛行少女隊





(驚くべきクオリティのOPがあるけど、これも作中作なので現実に存在しません)

“えくそだすっ!”が無事終了し、次の担当作品はラノベで人気を博している”第三飛行少女隊(略してサンジョ)”のアニメ化。

こちらは10月からの放送で(つまり10ヶ月先、これはかなり厳しいスケジュールだそうな。)、

この作品に宮森あおいは制作デスク(制作進行さんの長みたいな感じ)として参加することになる。

デスクともなると他の制作進行さんの進捗も管理しないといけないため忙しさはさらに膨大に。

やったこともない仕事、

会ったことなかった部署の人、

新しく入ってきた新人さん、

前作にはなかった”ラノベ原作者さん”という存在。

そんななかで成長していく人物たちにより、

こちらもどうにかこうにか作品が完成する。



SHIROBAKO感想 (結末までネタバレすっぞ)


あらすじ書こうと思ったけど、やっぱり難しいですね。

なんせね、書こうとするとすごい膨大になっちゃうのよ。

登場人物も多いし。

なので、

各話の感想だけを書いていくことにしました。

ストーリーの内容はほとんど書かずに感想だけ書くので、

わかるようなわからないようなですがご了承ください。

このために作品を2回観たわたしを褒めてくれwww

そして、一度このページが18000文字くらいになっちゃってから慌てて13000文字にまで減らしたわたしを褒めてくれww



このあと、各話のネタバレにつながる感想をガシガシ書いてくので自己責任でお願いします。


第1話 明日に向かって、えくそだすっ!


– 実は原画は上がっておりません!上がる予定もございません! –

はっきり言って!話が全くわからない!

さっかんあっぷ とか こんてさつ とか らふげん とか言われても全然用語の意味がわからんし、

制作進行とか演出とかの人がなにをする人かわからないし、

社内の人間もいろんな場所にいるし外注スタッフもたくさんいるから誰が誰だかわからない!

そんな視聴者も御構い無しに(あとから思えばこれも制作サイドの狙い通り?)事件は起こる。

ちょっと見栄を張って自分の担当話の進捗遅れをひた隠しにしていた制作進行高梨太郎のせいでスケジュールが大ピンチになってそれの尻拭い、

全セクションへの謝罪回りに奮闘する回です。

やっぱり集団での制作の場合、こういうところで情報を共有してないと最終的にとんでもないことになるんですね。

挿入歌とタイトルが入るタイミングが絶妙すぎてちょっと鳥肌立ちました。


第2話 あるぴんはいます!


– アニメーションってテンプレの代名詞か?違うだろ? –

作業がだいぶ進んだ段階で監督さんからまさかの

「絵がちょっと違うかな……」

という指摘。

「俺の考えるアルピン(←作中人物名)はもっとこう……」

と今まで誰にも言ってない脳内設定をガンガン出してくる。

ちょっとした誤差修正ではなく原画から丸っとやり直し。

これはスケジュールを食いつぶし各スタッフの仕事を圧迫するヤバい現象。

監督は前回の作品でもそうやって大失敗したじゃないですかぁ!!

でもどうしても今回は、アルピンの内面をもっと汲んだ演出にしたい……

そうして揉めに揉めた話し合いの中で、

結局全員がいい作品を作るために熱意を込めているというところで謎の意気投合。

「アルピンはイチゴショートが好きなんだ!」
「元ネタ奥さんですか?」
「ベタだな!どら焼きとかでしょ。」
「甘いもん食べねーよ、29歳だし」
「29歳だからこそ!最後に残しといたイチゴを食べるの!」
「まさかのエイヒレとか?」
「それはアヤちん(別のキャラ)でしょ!」
「え、アヤちんって呼んでるの?」
「アヤちんと酒を酌み交わしたい……」
「あーわかる!」
「その間アルピンはすぐ寝ちゃうタイプだよね!」
「そんなアルピンの感情が溢れるブサ顔、萌えない?」
「ドン引かれるかも」
「引かれる前にさらっちゃうんだよドワーっと!」

「アニメーションって、命を吹き込むってことだろ?アルピンはもう、ここにいるだろ!」


このあたりの流れがめっちゃよくて全話見続けることを決心したわ。

誰も手を抜きたいわけじゃない。

この生活を何年もやってるからって適当に流してる人なんていない。

その中で少しでもいい作品を目指しながら締め切りにどうにか間に合わせる、

社内がひとつにまとまったとても美しいシーンでした。


第3話 総集編はもういやだ


– 失敗しないでうまくなったやつなんていないから –

3話になってようやく、宮森あおいが全体のスケジュールを把握して整理してるシーンが出ました。

テンパってる描写なので超早口で、用語がわからないこっちとしてはなにを言ってるのか全然わかりませんでしたが、

それさえもこのSHIROBAKOの手法だと感じました。

「とにかく!小さなことからコツコツと!手を動かさなきゃ!」

と慌てて作業開始です。


このあたりで、視聴者の

「ちょっと絵を描くのが好きだからアニメ業界入りたいな」

的な夢見る層を潰しにかかってる気がするw

絵を描くのが好きでも、理不尽なリテイクと鬼のスケジュールの毎日に耐えられる人じゃないとやってけないよと。

日付け変わってからもうひと仕事して、一旦帰って6時半に起きて出社するシーンも全然日常的な描かれ方してますね。

アニメ制作の現場の大変さを思い知ります。


第4話 私ゃ失敗こいちまってさ


– 家で何千回も練習したんだけどな、現実はそううまくいかないもんだね –

アニメーション同好会の仲間のうちのひとり、声優志望の坂木しずかの回です。

(とは言えもちろんムサニ社内の進行がメインだけど。冷房入れるだの切るだので喧嘩してるw)

ようやく紹介してもらったオーディションで緊張し放題で失敗し放題。

久々にアニメーション同好会の5人でご飯に行ってもみんなは仕事のことで悩んでて羨ましい。




宮森あおいの実家から

「見たよ〜”えそくだすっ!”(←間違ってる。)最後にあおいの名前が映ってて、そこばかり何度も見ちゃった!」

って嬉しそうに電話かかってくるシーンもよかったっすね。

あれ、ところでわたし(宮森あおい)は……なにがやりたいんだろう……。


第5話 人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!


– このシーンは重要だろ? –

監督から”えくそだすっ!“最終話の絵コンテが上がってこず、社内の倉庫に監督を監禁する制作デスク。

一方”えくそだすっ!“第8話を担当してる2Dアニメーターさんと3D担当さんが揉めてる!

話を聞いてみればまたも制作進行高梨太郎のせいですが、またもこれを上に報告せず。

2Dアニメーターからすると3Dは時間ばっかりかかるくせに味も情緒もないし絵を描く喜びもない。



第6話 イデポン宮森 発動篇


– ひと段落したら、飲みにでも行きましょうよ –

2D担当も3D担当も、たまたま同じ作品が好きでアニメ制作に関わったことがわかり意気投合します。

結局は人と人ですね。

やる気を取り戻し機嫌も直したアニメーターさんが徹夜で数日分の作業をやりきるという現実離れシーンも清々しかったです!

ようやく最終話の絵コンテも半分上がって(まだ半分!)、とりあえず軌道修正は完了。

まぁ、全然進捗遅れてますけどねwww


第7話 ネコでリテイク


– 若いうちは下手でもしょうがないんですか? –

アニメーション同好会からムサニに入ったアニメーター安原絵麻の苦悩と先輩たちからのアドバイス回。


若いときでないと手の速さは身につけられないからね。

速く描くにはうまくなる

うまくなるにはいっぱい描く

いっぱい描くには速く描く

「仕事へのこだわりは手の速さを手にいれてから少しずつだな。」


最初は下手でも仕方ないんですか?

「それは演出からOKもらえる基準はこえてかないと。

それができれば食べられる、できなければ辞めていく。

アニメーターはそういう仕事だよ。」


第8話 責めてるんじゃないからね


– わたしは、なんでここにいるんだろう –

「みんな普通に夢とかあるんだなぁ。」

「そうそう、みんな夢に向かって頑張るんだよ。それが生きるってことだよ。」

「夢とか目標とかいらなくない?」

「どうしてそういうこと言うんだよぉ。」


以上、全て宮森あおいの独り言より。

このあたりから色濃く、

“宮森あおいはなにがやりたくてこの業界にいるのか”

という描写が核になってきます。

自分が絵を描くわけでもない、話を考えるわけでもない、

なにか出来ることがあるわけでもないのに日々が忙しくて、

特にほかにやりたいことがあるわけでもない。

わたしは、なんでここにいるんだろう。


第9話 何を伝えたかったんだと思う?


– わたしは、ストーリーのある作品で生き物を作りたい –

アニメーション同好会から別の会社で3Dデザイナーになった藤堂美沙回。

給料も福利厚生もしっかりしている優良会社だけど、入社して半年ひたすら車のデザインばかり。

藤堂美沙は昔この会社が担当した動物CGアニメに憧れて入社したんだけどなぁ……

会社としてはこうして特化してるジャンルがあるからやっていけてる、

社員全員の生活を支えられてる。

しかし藤堂美沙はやっぱり煮え切らない思い……。

一方声優志望の坂木しずかはガヤのお仕事をもらえたけどそこでも力入りすぎて失敗。


アニメーション同好会の後輩で、唯一大学に進学した今井みどり

いつも宮森あおいにお世話になってるし、なにより暇だし、手伝おっかなー!


第10話 あと一杯だけね


– こだわんなきゃ面白くないからね〜仕事は長く続けてこそ楽しくなるのよ –

ここで判明したけど、どうやら1話分のアニメを作るのに絵コンテから2ヶ月以上かかるらしい。

なのに最終回の絵コンテは放送5週間前なのにまだ上がらない……ヤバいね!


今井みどり持ち前の調べ物好きと、大学生らしい暇を生かして、

設定資料調べなどで宮森あおいを個人的に助ける。

社外秘だからあまり色々は情報を渡せないけれど。


今話では宮森あおいは音響効果さんのところに届け物に行ったついでに、

女性の歩く音や女怪獣の声の録音を手伝わされます。

普段あまり接点のないセクションを知れてまた少し成長。


その夜高校の仲良しグループ5人で集まったら一番の話題は3Dデザイナー藤堂美沙が会社やめたいというお話。

一年も続いてないのに、先が見えないからってやめるのもどうかと思うけど……

割とみんな
「それは辛いね、わたしは耐えられないかも」
「野球やりたいのにサッカー部入っちゃったようなもんだもんね」


などの意見もある中、

声優志望の坂木しずかだけは

「わたしは続けるな。」

って言うシーン、泣けます。

そうだよね、坂木しずかだけはまだ全然仕事もらえてもいないからね。

やりたい仕事につけてるみんなが羨ましいよね。


第11話 原画売りの少女


– クライマックスだからさ、盛り上げたいんだよね –

年末のクッソ忙しいタイミングで、

スケジュールもキツキツで、

原画マンが見つからない!

しかも描きやすいカット(シーン)から取られちゃって、馬100頭が走るとかの大変なカットばっかりwww


並行して新人の制作さんの募集をかけ、まさかの宮森あおいも面接官として参加。

人を見る、やりたいことを聞く、という新しい勉強。


第12話 えくそだす・クリスマス


ー アニメーターも人間だから「この仕事はお前にしか出来ない」って言われたいんだよね。 ー

馬100頭が走るカットは無理だ、絵コンテから変えましょう。

CG班も既に手一杯、原画マンも手札切れ。

そこで、むしろ社内の杉江さんというおじさんアニメーターが出来るんじゃないかということになり(今まで萌えアニメのえくそだすっ!とは絵柄が合わないってことで他の仕事をしていた)、

杉江さんを中心に社内スタッフが一丸となって最終話を描き上げめでたく完成。

社内の誰もが杉江さんがこんなにすごいなんて知らなかったし、彼自身もまだ役に立てることがあると気付かされ、

今後は原画の基礎に関するワークショップを社内で行うとのこと。

無事納品も終わり、忘年会を兼ねてみんなでシロバコ(完成データ)上映会をするのでした。

– 完 –


第13話 好きな雲って何ですか?


– いわゆるWin-Winになりたいわけよ –

えくそだすっ!が無事最終回までオンエア出来て、

そしてそこそこの評判でした。

しかし会社はどんどん次の仕事です。

まさかのラノベで大人気、各社が奪い合いになってた”第三飛行少女隊“という作品のアニメ化を任されることに!

本来決まってから1年くらいは猶予が欲しいところだけど、

大人の都合で9月からのクールで放送することに。

早速時間がない!

えくそだすっ!で制作デスクだった本田さん(おじさん)は兼ねてからの夢だったケーキ屋さんになるため退職。

宮森あおいの先輩である矢野さん()はご家族の容体が悪く実家に帰るため不参加。

人がいなさすぎて宮森あおいが制作デスクになることに。

デスクってなにやんねん……

あれもこれもやらなきゃ……当然ながら頭がパンクします。

しかも、今作のためにどのスタッフを雇いどの会社に下請けをお願いするかっていうところから準備をしなければいけない。

ヤバい!めっちゃ大変!


第14話 仁義なきオーディション会議!


– 政治的な力のかかったキャスティングは絶対に失敗します –

後輩である今井みどり設定制作さんとしてムサニにバイトとして入ることに。

3Dデザイナーの藤堂美沙は別の会社に移ることに(この会社が第三飛行少女隊を手伝うことになる)。

そして今回は第三飛行少女隊の声優オーディション回。

名だたる声優さんたちに混じって坂木しずかも参加。

オーディション後のミーティングでは

みんなそれぞれが作品を成功させるために重視するポイントが違って、

「この声優さんみたいに人気がないと数字取れないでしょ!」

「この声優さんは歌唱力あるからキャラソン出し放題!」

「イベント重視でしょう!みてくださいこの声優さんのおっぱい!」

などなど、一応一生懸命やってる……ような、実は事務所との繋がりを重視しているような……

視聴者的にはここでまさかの坂木しずかが合格って流れになるんだろうと思ったけど、

受からないorz

坂木しずか、同好会メンバーで唯一、一度も浮かばれないorz

他の4人は仕事があるどころか、不思議な巡り合わせで同じ作品に関わってるというのに……。

このあたりから、もう坂木しずかが出て来る度にちょっと泣ける。。。



第15話 こんな絵でいいんですか?


– こんなに打ち合わせしなきゃいけないの? –

ここでようやく!

宮森あおい先輩から新人へアニメ制作の流れの説明!

つまり視聴者への説明ですね。

ほんよみ、ろけはん、さくうち、さっかんうち、びうち、いろうち、さつうち、げきばんうちなどなど、

宮森あおいの成長を描きながら視聴者にも2クール目として違う目で見させてくれるのに適切な回でした。

どんな風に色を決めてるのか、

どんな風にBGMを作り始めるのかなどのお話もコミカルにテンポよくやってくれたので、

モノ作りをしてる人にも楽しめる回ですね。


第16話 ちゃぶだい返し


– クリエイターは全てにハイハイとうなづいていてはいけないのだ –

軌道に乗って準備してたのにまさかの原作者からのキャラデザインへのリテイク指示。

しかもなんとなくフワッとしたNGメールしか来ないし、直接は話せないし。

そして何度出しなおしてもNG。もちろんフワッとしてるメールのみ。

これはクリエイターあるあるなんだけど、

最初に出したものが当然一番いいと思って提出してるので、

そこからリテイクが繰り返されるとどんどん自分がいいと思ってるものから遠のいてしまうので、

段々自信なくなってくるというか、辛いんですよね。

なので、皆さん修正の指示は出来るだけわかりやすくしてくださいね!

あと、スケジュールも考えましょう!

一方、キャラの描き直しをしてる間に雲や飛行機のデザインや動きを見直して、

リアルにしすぎないで心情を風景や動きに活かすためのデフォルメをするところとか、プロの作業だなぁと感動しました。


第17話 私どこにいるんでしょうか…


– 全然予定通りに物事が進まなくて…… –

創作系の仕事してると本当に突発的な追加仕事とかも多いんですよね。

それもやらなきゃいけないの?しかもそっちを先に?

なんでもっと早く言ってくれなかったの?

そんなことばっかり。



3Dクリエイター藤堂美沙が新しい会社でたまたま車のCG作ったらクオリティが高くて褒められ、

設定制作のバイト今井みどりは自作で衣装を作ってみて提供する敏腕っぷり、

イラストレーター安原絵麻は後輩を指導することによって自分も成長し、

坂木しずかは子供向けのイベントで初めてのファインプレー。(←初めて仕事で褒められた!!)

みんなちょっとずつ成長してるの感動!

で、宮森あおいは……なにがやりたいんだろう……

第18話 俺をはめやがったな!


台詞録りの初現場でめっちゃ緊張する新人声優さんの緊張っぷり、

その緊張をゆるやかに解いてOKテイクを引き出す周りのベテラン。

やっぱり、キャリアの違いすぎる人と一緒に仕事をすると萎縮したり緊張したりばかりですが、

その分どんどん成長出来るしいいことだらけですね!

目先の緩い環境だけではダメなんだなぁ。


各セクションに同時多発的にトラブルが起きて万策尽きたタイミングで帰ってくる矢野先輩大好き!


第19話 釣れますか?


– 気がつくと今ここにいる それだけ –

神回。

この会社の先人たちがどんな思いで仕事に就いて、

どんな思いで仕事を続けていたかが描かれてます。


人生って不思議だよな、ただ前に進んでるだけなのにいろんな出会いがあって、

その度ごとにいろんな世界が見えてくるんだ

自分の進む先が最初から見えてたわけじゃないんだ。


深い……泣ける。


第20話 がんばりマスタング!


– 好きだからですかね –

なんでこの仕事をしてるのか、僕は刺激かなぁ。

見る人に刺激を与えたいし、作ることで自分も刺激を受けたい。


僕がアニメを作るのは、自分がここにいるって確認するため。

生きるってそういうことだろ?


俺は次の作品を作りたいから、今の作品を作ってる。



……いや〜SHIROBAKO、いいアニメだなぁ。



第21話 クオリティを人質にすんな


– ん〜自己表現ってやつ? –

最終的に俺が見たいものを作りたいんだよ

子供のころから塗り絵とか好きだったんだよね〜

段々面白くなってやめられなくなっちゃったんだよなぁ

10歳の少年がずっと俺の中に住んでんだよ


で?

宮森あおいは?



第22話 ノアは下着です。


– 制作の悩みの9割は人間関係だよね –

名言多発回。

クリエイターには関わった話数1本1本が名刺代わりってこと。

才能ってのは、チャンスを掴む握力と、失敗から学べる冷静さ。


まぁ一番涙腺に来たのは、

どんどん新しい仕事を振られて忙しくなってく今井みどりが「怖くないの?」と聞かれたシーン。

「まさか!怖いのは脚本家になれないことです!

強い……。


あちこちでスタッフさんたちが最終話に向けて最後の晩餐のような飲み会を開いてるのとかも泣けます。

この戦いでどちらかが死ぬんじゃないかみたいなレベルで描かれてますが、

アニメ会社のスタッフにとってはそれくらいの意気込みでやってるんだなぁと思ったらグッとくるものがあります。

ちなみに、声優志望の坂木しずかだけは相変わらず仕事がなく、

テレビで売れっ子声優の忙しエピソードをやさぐれながら聞いてる夜が続きます。

「そんなに忙しいなら代わってあげますよ〜だ。」


第23話 続・ちゃぶだい返し


– 今から最終回を作り直す!!!? –

ラノベ原作がまだ完結してない作品をアニメ化するにあたって、

アニメオリジナルの結末を作らなければいけない。

第三飛行少女隊(サンジョ)”のキャラたちは、武蔵野アニメーション(ムサニ)もスタッフたちと同じ。

サンジョのリーダーとムサニの監督も同じ。

どんな苦しい戦いも仲間がいるから戦えるんです。

だからこの最終回にしました。

しかし原作者にとってサンジョのキャラたちは自分の人格を分けた存在、このキャラたちはそんな風な考え方じゃない!


ムサニ側と原作者側の意見をすり合わせ、知恵を持ち寄り考えた最終回は、

新キャラを加えることでめちゃめちゃ綺麗に帳尻を合わせることに。

そしてその新キャラの声優に抜擢されたのは、オーディションのときになんとなく印象に残っていた坂木しずか

ぎゃーーーーー!!!

そんなん泣くやん!!

宮森あおいがまとめてる現場の作品で、

今井みどりが調べて来た飛行機を藤堂美沙が飛ばして、

安原絵麻が描いた絵に乗せて坂木しずかが喋るなんて、

そんなん泣くやん!!

新キャラ「今わたし、少しだけ夢に近付きました。」


そんなん……泣くやん。。。


最終話 遠すぎた納品


– 当たり前ですけど、こんなにたくさんに人がこの作品に関わってて…… –

いわゆるよくある、

最終回の一回前が一番の盛り上がりで最終回は帳尻合わせ&解決したあとの後日談的なやつ……

と思いきや、23話はトラブルを解決したってだけで。

24話が実際にみんなが手を動かす回。

どうにか完成したのは放送当日。

完成データを手分けして各放送局に、

自転車で、電車で、タクシーで、高速道路で、飛行機で、船で送り届けて、無事オンエアに間に合いました。


宮森あおい「わたしは、アニメが好きで、アニメを作る人が好きだから。

これからもアニメを作り続けたい!」



まとめ:大人のためのアニメ


……書き疲れたwww(実際は今読んでいただいたのの倍近く書いてしまったため)

この作品はクリエイターなら絶対、

いや、人と繋がりながら仕事をしている全ての人に観て欲しいと思いました。

上司も部下も取引先も勝手なこと言いやがってと思ってる人も、

今よりもっといい仕事をしたいと思ってる人も、

やりたいことがぼんやりとしたまま働いてる人も。


教訓にも娯楽にもなっためちゃめちゃ面白い作品でした!


劇場版決定!!


テレビシリーズ放送から3年以上が経ち、

まさかの劇場版が製作されることに!

これは楽しみ!

2時間で終わる内容にしなきゃいけないけど、

むしろ

「”第三飛行少女隊”の映画化を担当することになった!」

みたいな話がいいなぁ。

まさかマクロスとかまどマギとか進撃の巨人みたいな総集編映画じゃないですよね?

第3話”総集編はもういやだ!”があるもんね!

楽しみだな〜。


ってことで、今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!






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