こんちはー萩原悠です!
今日は昨日の続きを書きます。
昨日のおさらい。
アコースティックイベント、[アコ庭]を立ち上げるにあたり、
どうしてもボーカルさんたちに気持ちよく歌ってもらうためのアコギが必要だった。
しかし当然のことながら、いい物を買おうと上を見るとキリがない。
そこで!なんとなく15万円を1つの目安にしてアコギを購入することにしたのであった。
ギター選びのポイント <ざっくりな概要編>
楽器を買うというのは駄菓子や文房具を買うときほど気楽ではありません。
もちろん値段のこともそうですがそれ以上に、
ミュージシャンと音楽、そしてお客さんとを繋ぐインターフェイスとしてとても大事です。
そんなひょいと適当に買うわけにはいきません。
ということで、購入の際のポイントをまとめてみましょう!
まずは大前提の部分から確認。
予算
本当はこんなこと気にしたくないんだけれど…これが現実なのよね。分割払いなら月々の負担は減りますが、それは決して「安くなっている」わけではありません。
お店の人の定番文句として
「まぁウチは(今なら)分割でもn回までは金利手数料0円なので、それを考えてワンランク上を視野に入れるってのも手ですよね〜」
と言ってきます。
ほぼ必ず。
たしかに、一括で15万払うつもりだったのが分割で1万5千x12回とかだったら楽な気がして来ます。
が、もう一度言っておきます。
それ、安くなってねぇから。
(上記の式はしっかり高くなってます。)
アコギかエレアコか
アコギってのは普通のアコースティックギターのこと、エレアコってのはエレクトリックアコースティックギター、
つまりケーブルを刺してPAで増幅することが出来るアコギです。
ライブハウスでの使用を想定しているならエレアコだととっても便利ですが、
アコギでもマイクを立てればPAに送ることが出来ます。
でもマイキングのシビアさだったりハウリング問題だったり、色々障害が出来ますので、
エレアコだったら安心便利です!
ただし当然エレキ部分のパーツ代や工事費が上乗せされているので、基本的にエレアコの方がちょっと高いということになります。
ギター選びのポイント <サウンド編>
はい、それではいよいよアコギ選びの核です、サウンド編いってみましょう!
これが一番難しい。
なんせある程度のギターたちはもはや善し悪しの差ではなく個性の差になってしまうのだから。
そこを見極めるのは本当に難しいし、目移り耳移りもします。
複数本買えるものなら買ってます。しかしそんなこと出来るわけがない!
というわけでしっかりと聴き比べて理想の一本を探しましょ。
音の深さ
アコースティックギターの「音の良さ」を計る重要なポイント。もう「深さ」って言葉を使うしかない表現なんだけど、
強引に説明するなら低音のふくらみとか豊かさを指している気がします。
材質や形、微妙な個体差など色々な要因が上がりますが、
一番わかりやすく作用するのはボディの大きさ。
弦の響きが共鳴するスペースが広いと、そこで低音が増幅されてるわけです。
鳴りの良さ
深さと何が違うんだと言われたら難しいけど…ボディが音を出してるなーっていうあの感じです。音の大きさにも繫がりますね。
この”鳴り”がすごいギターは、自分が抱えてる気の箱が膨張してるんじゃないかってくらい「体全体で音出してます!」を感じます。
これはエレキには全くない概念なので、アコギらしさの1つです。
音の大きさ
音量の大小です。
ハコ型になってて音を増幅させる楽器なので、そりゃ音が大きい方が優秀とされますが、
住宅事情などもあってあまり大きい音もどうなのってなりますね。
ただ、楽器としての個性程度の大小など、お隣さんとのトラブルの際には微々たる差かもしれません。
エレキとアコギ程に生音が違うと思ったら大間違いです。
音の明るさ
これはもう個性の問題です。
明るい音ってのは相対的に高い音がいっぱい聴こえるわけで、それがいいかどうかは完全に好みや使い道の話です。
しっとり指弾きアルペジオがしたいのか、ピックでじゃかじゃかと弾きたいのか、求められる音は真反対に位置しますね。
ギター選びのポイント <物理編>
さてここからは[物理編]。なんだ物理ってww
うまい言葉が浮かばなかったからこれで勘弁して。
言葉の説明は難しいけど、まぁ読めばわかります!よろしゃ!
ネックの握り
ギタリストは常にネックを握っています。そして、実はネックの形ってのはめちゃくちゃ種類があります。
自分の手の形や握り方にあったものを選びたいですね。
これはもう片っ端から握ってみるしかありません。
ボディの大きさ
先程ちょろっと出ましたが、ボディの物理的な大きさです。音にもものすごく影響しますが、そんなことよりも抱えたときの感じが大違いです。
あまり大き過ぎると抱えづらい、弾きづらい→疲れる→弾く気が失せる
に繫がります。
いい音のためには大きいボディが必要ですが、弾きやすさってのもとても大事なポイントですね。
状態、コンディション
これは絶対に見ておかないといけないですね。
ざっくりとまとめると……
- ネックの反り 安いギターでなければ大丈夫だと思うけど一応確認を。
- 弦高 そのまんま、弦の高さです。
- 傷 そもそもねww
- 弦 これは他の項目とちょっと違うんだけど……
わからなければ店員さんに相談しましょう!
店員さんもせっかく売るならコンディションのよい状態で売りたいと思ってくれているはずです。そう信じるしかないんですww
ネックに押さえつけなければいけない楽器なので、ネックまでが遠いってことは力も必要ですしちょーっとだけ時間もかかりますよね。
弦高をホンの少し変えただけで弾きやすさは激変します。
アコギの場合コマを削らないといけないので試奏の段階で弦高の調整は出来ませんが、
買うとなったら調整が出来るので
「なんかこのギターすごくいいんだけどなんかちょっとだけ弾きにくいんだよな…」
ってときは弦高のせいな可能性があります。
これは調整出来ますので覚えておいてください。
ボディ裏とかは意外と見落としますが、中古ならベルトのバックル傷は当たり前、
新品でもちょっとぶつけちゃった傷だったり試奏した人の服のじゃらじゃらとかがひっかかったとかがあるかもしれません。
買うときは気をつけましょう、そして、あなたも試奏の際に充分に気をつけましょう!
お店にあるギター、全てに同じ弦が張ってあるわけではありません。
ギブソンのアコギには大体ギブソンの弦が張ってあるし、マーチンのアコギには大体マーチンの弦が張ってあります。
つまり、そもそも条件が一緒じゃないんですね。
「随分音が違うな〜」
とか思っても実は何%かは弦の違いかも知れません。
そういうことも気にしながら、試奏しましょう。
見た目
一番大事な項目です。
音が悪くても、弾き心地が悪くても、とにかく最優先にしたいですね!
これから相棒になるわけです。
しかも自分の身体のすぐ近くにあり続けるわけです。
やっぱり見た目がかっこいい方がいいよね?
あれ、これって見た目で恋人選ぶ人の思想?
まとめ 一番大事なことは…
いかがだったでしょうか、割と独断ですが自分のためにまとめてみました。
最後に、僕が思う一番大事なことをここに書き残します。
それは、
「自分が一番しっくり来たものにするべし!」
理由はしっかり答えられなくても構いません、なんかこれが一番自分にフィットしてる…もしそういう一本に出逢えたら、それにすべきです。
材質がこっちの方がこうだからこういう音だよ、こっちのブランドの特色ってこうだよ、あのギターはクソだよ、
店員さんもネットの書き込みもみんな「自分にとってはどうなのか」というアナログな評価で話します。
いいじゃない、自分が気に入ったやつにすれば。
楽器の個体差から、もしかしたらワンランク下のギターでもすごく状態のいいのがあって、しかもそれが自分のプレイスタイルに合ってる、
だけどこっちのはよくないはずなんだよな〜5万も安くてこっちの方がいいってことは流石にないよな〜。
これはね、完全に情報に流されてしまってます。
その自分の感覚を疑わなくていいです、5万円分恥じなくていいです。
そうやって運命の一本を選び上げましょう!
ってことで今日はここまで。
次回は→15万円でアコギを手に入れろ!7本の候補たちです、よかったら読んでね!
それでは、萩原悠(→@hagiwarau)でした!