どうも、実はアコギから始めました、萩原悠です!
先日生徒さんに訊かれました。
「アコギとクラシックギターってどう違うんですか?」
たしかにちょっとわかりにくいかもしれない。
違いがわかりにくいというより、
言葉の持つ範囲が割と曖昧なためにわかりにくくなっている、という感じですね。
ということで、一旦ここらでまとめましょう!
- アコースティックギター(アコギ)
- フォークギター
- クラシックギター
- ウエスタンギター
- ガットギター
アコギとは
そもそもアコギとはなんでしょうか。
アコースティックギターという言葉を日本人が独特の略し方をしているのがアコギ。
つまりはアコースティックギターですよね。
じゃあアコースティックギターってなんだ?
それは、エレキじゃないギター です。
そもそもエレキギターの方が後から出て来たのに、
そのエレキギターと区別するために後から便宜上つけられた名前がアコースティックギターです。
つまり、アコギという言葉の定義は思ったより広い、ということになりますね。
ではここから先はもうちょっと踏み込んだ分類のお話……ですが、
あまり厳密に分けられていなかったりする部分も多々ありますので、
だいたいのニュアンスがわかったら良しくらいの気持ちで読み進めてください。
フォークギター
次にフォークギターというものです。
名前の由来は”フォークソングをやるためのギター“ということで、
名付けたのはヤマハで、
今でもFGシリーズというラインナップがあります。
スチール弦が張ってあって主にピックを使ったストロークで歌モノの伴奏をします。
つまり、これがなんとなく今我々が”アコギ”と呼んでいるもののような気がしますね。
では、フォークギターじゃないアコースティックギターを順に見てみましょう。
クラシックギター
ソロギターやフラメンコで使われるクラシックギターは、
昔はガット(羊の腸)を使っていたためガットギターとも言われていましたが、
今はほとんどナイロンが使われます。
DTM音源などでNylon Guitarとかいうパッチがあればそれはこのクラシックギターの音です。
アコースティックギターの中で大きくわけるとフォークギターとクラシックギターに分かれる
という感じのはずですが、
昨今ではアコギ=フォークギターな風潮があるため、
エレキじゃないギター(アコースティックギター)の中でアコギと双璧をなすのがクラシックギター
みたいな感じになります。
番外編:スチールギター
ガット弦を張っているのがガットギター、今はナイロン弦であることからナイロンギターとも呼ばれなくもない。
そのノリでスチール弦を張っているフォークギターをスチールギターと言いたくなる気持ちが芽生えたら、
その感情はすぐに捨ててください。
スチールギターはまた全く別物やで!!
なので、このページでは触れない!
スチール弦を張ってるギターをスチールギターとは言わない
しかしスチールギターとは存在する
これだけ覚えておいて!しかしスチールギターとは存在する
ウエスタンギター
若い方にはあまり馴染みのない呼び方かもしれません。
ウエスタンギターとは、
スチール弦を張ったアコースティックギターの中でも、ボディが大きいもののことです。
今ではぶっちゃけあまり使われない呼び方で、
YAMAHA社だけはトラッドウェスタンサイズとか言ってたりしますが、
多くはドレッドノートサイズと呼ばれ、Martin社のD-28などのDはこのドレッドノートのDです。
そしてこの”ウエスタンギター“の対義語が、”フォークギター“になります。
……あれぇ???笑
スチール弦を張ったアコースティックギター全てをフォークギターと呼ぶと書きませんでしたっけ?
書きましたw
その辺は慣習的に呼んでる的なところがありまして、
厳密にはフォークギターってボディが小さめのアコースティックギターのことなんですね。
とは言え、最近ではこのウエスタンギターとフォークギターというわけ方をすることは少なく、
“ウエスタンタイプのフォークギター“や”ウエスタンサイズのアコギ“とか言われたりもします。
曖昧だなぁ〜。
もうこの辺はしょうがないのよ、
ロックの延長線上にメタルが出て来たはずなのに、
細かく話すとロックとメタルは別ジャンルだと言われるし、大きな枠では同じ。
それみたいな感じで……もう、しょうがない!
ちなみに、先ほど
「フォークギターという名前はYAMAHAが作った。そしてFGシリーズというものがある。」
と説明しましたが……
YAMAHAのFGシリーズはウエスタンサイズですwwwww
許すまじwwww
FG800,FG820,FG830,FG840,FG850の違いを比較する!【YAMAHA初心者用アコギ】 | 萩原悠.com
エレアコ
エレアコとは、アコギをスピーカーにつなげるようにピックアップとアウトプット端子を搭載したモデルのことです。
“エレキアコースティックギター”というもはや意味のわからない名前ですが、
十中八九スチール弦のフォークギターをエレキ化したモノになります。
アコギとエレアコの違いについてはコチラで詳しく書きました!
エレガット
エレアコと同じ原理の、クラシックギター版です。
つまりクラシックギターにピックアップを搭載してアンプやPAにつなげるようになったモノです。
ガットギターなんて近頃じゃあまり使われない呼び名なのに、
エレキ化するとなったら急にエレガットって呼ばれるんですね。
名前って不思議。
まとめ
だいたい、なんとなくわかってきたでしょうか。
話の流れや話し相手の世代によって若干意味は変わって来てしまいますが、
アコギはスチール弦でジャンジャカ弾くギター
クラシックギターはナイロン弦でポロポロ弾くギター
クラシックギターはナイロン弦でポロポロ弾くギター
簡潔に言葉にしようとするとこんな感じです。
参考になったなら幸いです。
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!