どうも、HISASHIっ子だった萩原悠です!

世代的にはGLAY&L’Arc-en-Cielが大流行りしていたときの子なわけで、特にHISASHIさんは永遠にわたしのギターヒーローです。

ってことでTalbo持ってます!!

今日はこのギターのお話です!

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Tokai / 東海楽器


東海楽器とは、

日本の静岡県浜松市に拠点を持つ(Rolandのご近所さんw)楽器メーカーです。

もともとはハーモニカなどを作ってる小さな研究所だったようで、
実は鍵盤ハーモニカの”ピアニカ“を作ったのも東海楽器。

1960年台からギターの生産も開始しそのクオリティの高さに世界が絶賛。
フェンダージャパンやマーチンなどのOEMを請け負っていた時期もあり、現在ではシェクターなどを請け負っているようです。


T-ALLOY-BODY / Talbo


Talbo 1


そんな東海楽器の現在の主力製品のひとつがこのタルボ!!

TALLOY-BODY、東海-合金のボディってことですね。

最大の特徴はボディ材がアルミニウム合金であるということです。

そもそもボディって99%以上のギターやベースが木材でできています。

1983年に東海楽器の技術力の高さといきすぎた探究心とチャレンジ精神が産み出したこのTalboは、ぜーんぜん流行りませんでしたwww

アルミの加工は大変だしコストもかかるし、発表から数年で早々に廃盤と化します。

しかし、1990年代中盤〜後半にかけて、GLAYのHISASHIさんがこのTALBOを自身のトレードマークとして使い始めることをきっかけに人気が再燃……うそです、むしろこのタイミングで初めて人気になったと言ってもいいww

そうして遂に本格的にラインナップを拡大していったタルボは今日のギター業界でようやく認められ、現在では池部楽器と神田商会にてライセンス販売が行われています。



Talboの音の特徴


Talbo 15
では、このアルミで出来ているというタルボは、一体どんな音がするのでしょうか。

ボディ材にどんな木を使うのかがサウンドに大きな影響を及ぼすエレキギター。

むしろ木じゃないってもはやどういうことwww


鋭い立ち上がり,そして無表情


とにかく感じるスピード感!!

これは木の持つ温かみがないってことを言い換えてるだけかもしれませんが、

とんでもなくシャープな音がします。

低音が出ないというわけではないのだけれど、

木が振動しているあの低音、レスポールみたいな手応えを全く感じません。

面白いほどに面白くない、これがわたしがタルボに抱いているイメージです。


エフェクター乗りがよい


これは面白いですね、木の感じがないサラッとしたサウンドなので、

エフェクターとかをかけるとすごくその特性が現れます。

特に空間系がおすすめ、コーラスやフェイザーをかけたときの雑味のなさはとても綺麗です!

対して歪ませたときの音、ギターの歪みってそもそも、木の鳴りと波形の潰れの相乗効果で”いい音”が出来る気がするのですが、木が鳴らないので(木がないのでw)いきなり歪み成分が耳に飛び込んできます。

これは決してダサいとか安っぽいとかではなく、なんかすごくスラッシーで攻撃的なサウンドになります。

ちょっとドンシャリ気味にして低音弦をガリガリと刻めばそれはもう電動ノコギリのようですよ。


ノイズが少ない


なんせボディ全体アルミなわけで、外からのノイズをボディ全体がシールドしてくれます。

それゆえに普通のギターに比べてノイズが少なめ。

これがまたエレキギターとしては不思議なサウンドを作っているひとつの要因なわけですが、

ノイズが少ないってのはとてもいいことです。

だって、ギターの段階でノイズが大きかったら、このあとの工程で歪ませたり響かせたりの全てでノイズも増幅されちゃうわけだから、元音はノイズが少ない方がいいに決まってるのです!

わたしがTalboを一番使っていた時期はエフェクター魔人だった時期でもあるから、

あの足元で普通のギターだったらもっとノイズがとんでもないことになっていたんだろうなぁ……

ハウる


実はこのタルボ、内側空洞なんですよ。

アルミのドカっとした塊ではなく、くりぬいてあります。

一応内側にはウレタンが仕込んであって共鳴を吸収するようにはなっているんだけれど、

どうしても内側での共鳴ってのはあって、ハウリングを起こすんですよね〜。

もちろんfホールが空いてたりするセミアコとかほどではないのだけれど、

完全ソリッドのエレキギターと比べたらちょっとハウりやすいです。


普通のギターではなさそうだ


こんな感じで、ちょっと普通のギターではないですね。

アッシュボディがどうとかフロイドローズがどうとか24フレットがどうとかスキャロップドフィンガーボードがどうとか、

それ以前の問題での大きな違いが普通のエレキギターとタルボの間にはあるのです。


音以外でのタルボの特徴


サウンドはそんな感じで、大分面白いやつだということがわかってもらえたかと思います。

それでは次に、サウンド以外の特徴をば。

重いorz


重いんですよ。アルミで出来てるから。


あれ、でもアルミって軽いのが特徴じゃなかったっけ??


えぇ、アルミは軽いですよ。

金属の中ではね!!

鉄の1/3くらだし、鉛の1/4くらだし、金の1/7くらいですよ!!

しかし木と比べたら、たとえばフェンダーで一番よく使われているアルダー材と比べたらおよそ7倍の重さがありますwwww


7倍wwwww


いやでもご安心ください、タルボがストラトキャスターの7倍の重さのわけはありません。
(20kgオーバーになっちゃうよww88鍵盤の電子ピアノ担いでる状態だよww)

さっきもチラっとお話したように、内側は空洞ですから。

ってことでさすがにストラトの7倍とかそういうレベルではないけれど、レスポールなんかよりよっぽど重いです。

きっとこれはタルボ使い全員の悩みでしょうね。


冷たいww


もうね、冷たいんですよwww合金だからwwww

冬とかもうスタジオついてケースから出したらキンキンに冷えてて触ってられませんww

これ多分普通に抱えて弾いてるとお腹壊すよww

わたしはギターの位置が低めだから、もう股間が冷えてしょうがないwww


っていう、それだけです。



1983年型Talbo / 1996年型Talbo


Talboはそこそこ長い歴史の中で色んな進化をしてきました。

しかし、一番大きな進化……というより、1983年にリリースされた初期型は全然流行らなくて廃盤に。
新しく作り始めた1996年にはそこそこ仕様が変わっているのです。

さーてどこが違うのかな?
ピックアップとかのハードウェア系にも色々こだわりはあるけれど、大きな違いを2つだけ紹介します!


2プライ溶接か1プライか


多分これが一番大きな違いなんじゃないかなぁ。

1983年に作られたTalboは、上半分と下半分を別々に作ってくっつけるスタイルでした。
内側が空洞ということは、つまりはお皿状態になっているのを二つ作って重ね合わせて溶接するってことですね。

しかしこれが1996年の再生産のときには1ピースで作ることが可能になりました!

当然つなぎ目とかもなくなってるので音も見た目もよくなりますわ!
素晴らしい!

ネックの違い


ここは割と色んな部分がちょこちょこ変わっています。

まずは指板のR、つまりおもて面の丸みに変更がアリ。

1983年仕様の方が丸みを帯びているようですが、
1996年の再生産版ではカーブが緩やかになっています。

また、ネックのグリップ側、こちらも83年製の方が丸っこいUシェイプ、96年製の方がちょっとスリムになっています。


わたしの持ってるタルボは……


せっかくブログに書くならってことで、この期に自分の持っているタルボのことをちゃんと調べてみました。

というのも、これ中古で、むしろ質屋で買ったので細かいスペックとか、何年製とかなにも知らないんですよ。

ってことでイケベ楽器さんのTALBOページを見ながら、わたしのギターがいつのものなのかを調べてみようと思う!

ピックアップはSSH配列、サスティナー付き


Talbo 9
これは見ればすぐにわかる部分です。

フロントがシングル、
センターもシングル、
リアだけがハムバッカー。

この時点で実は既に96年以降に作られたタルボだってことがわかってしまうのですが、
ここでは敢えて気づかないふりをしましょうww


リアピックアップを交換する


Talbo 10
これはギターの元々の仕様ではなく、わたしが買ってから載せ替えてもらったものです。

リアのハムバッカーだけセイモアダンカンのSH-4,通称JBに交換しています。

ただ、なんて言われたっけな、立川の宮地楽器さんに持ち込んでやってもらったのですが、
たしかなにか形が合わないだか線の出てる向きだったかで、普通にはピックアップがつかないと言われてしまいました。

それ故に写真のようにロゴが逆さまになるようにピックアップを反転してつけられました。

普通はこうなるはずなんだよ……

FLYING V 30
ちなみにこの画像はTalboを買う直前まで使ってたフライングVです。
こちらのページで紹介してます

ヘッドロゴ


Talbo 4
これを見る限り、83年の初期品、もしくは96年に作った1ピースボディロットだということがわかります。

94年に余ってたボディを掘り出して復刻したモデルはロゴの配置が違うようで、
わたしの持ってるのはそれではありませんね。

ネックを外してシリアルナンバーを確認


最初からこれをやれって話なんですけど、せっかくなんで遠回りしてみましたww

こういうタイプのギターはヘッド裏、もしくはネック裏、そこになければボディとネックを外したところに書いてあります。

ってことで外してみましょう。

Talbo 18
Talbo 17
……あれ?

書いてない。。。。

Talbo 16
ボディ側にも書いてない。

ここじゃないのか!

どこだろう、トレモロスプリングのとこかな。

Talbo 15
よーし開けてみます!!

Talbo 21

書いてない!!!


初めて開けてみて、こんなに美しいのかと感動してしまいましたが、お目当てのシリアルナンバーが書いてない!

あ、奥にチラッとウレタンが見える!

Talbo 23
いや、どこだ……もしかして溶接しちゃった内側?

ってことで表からピックガードを外そうと思ってネジは全部外したのだけれど、
なんかのパーツが引っかかっちゃって外せなかったので断念。
断線させちゃうのは怖いからね。

ってことで、シリアルナンバーは……わからない!!

製造年が判明せず


そんなわけで、

「わたしが持ってるこのタルボは、xx年製です!!」

っていう風に華々しく紹介しようと思ったのだけれど、シリアルがなかったのでわからずorz

でも、まぁヘッドロゴやピックアップ配列から、一応1996年に復刻した方のタルボだということがわかります。

なんかすっきりしないですが、こんな感じでw


実はTALBO Jr.も持ってるw


IMG 7186



これですね、楽器屋さんで見かけて思わずその場で買ってしまったという高校時代の思い出ww

ZO-3のようにスピーカー内蔵。

ZO-3のように小型ボディ。

だけどネックはミディアムスケールなのでレスポールと一緒(ちなみにTalboはロングスケールなのでストラトと一緒)ということで、

遊びで使うミニギターではなく結構ちゃんと使えるというミニギターです。

割とマジでピックアップとか載せ替えて本気使用も考えた程です。

でもやっぱり遊びですね、あんまり出番もなかった気がしますが、未だになんとなく手放せずにいます。

楽器自体は今実家にあるので手元になく、写真がこれしかないという悲しい紹介の仕方ですm(._.)m

ちなみに、コイツのすごいところは、ヘッドに光る“Z”の文字。

そう、これZEMAITISTOKAIコラボレーションギターの第一弾として発表されたやつなんです!

知ってました?わたし、ゼマイティスオーナーだったんですよwwww


現在のタルボ


今ではTalboはほぼイケベ楽器さんでしか見かけません。

東海楽器があまり色んなところと取引してないんですね。

逆にイケベ楽器的には結構このタルボは推してるようで、

タルボ専用サイトとか作ったり、タルボのキャンペーンをやったり、

修理や改造も一手に引き受けているようです。

HISASHIさんの影響もあり、

レーザーガンを取り込んだり、

ネックが光ったり、

ギターシンセを埋め込んでたり、

色んなモデルがあり、当然自分だけのオリジナル仕様も作ってもらえます。

その割にあんまり知名度がないのは、やっぱりこの特殊すぎるギターはメインストリートに上り詰めるための存在じゃないのかもしれませんねww


アルミだけど色は色々


そんなわけでわたしが持ってるタルボはシルバーです。

が、実はシルバー以外もあるのです!



プラチナレッド的な!しかもピックガードがちょっと透けてるという!

かっこいいですねぇ。

あと、高校のときにわたしはシルバーのタルボを持ってライブしてたけど、ライブハウスで知り合ってからしばらく仲良くしてくれた先輩バンドのギタリストさんが青いタルボ使ってて、めちゃめちゃカッコ良かったなぁ。



また、パーツまで全て真っ黒というのもあって、これもまたクールでかっこいい……



自分はそれこそシルバーのを選んで買ったというより、質屋にたまたまあったのがシルバーだったからだし……

もし全色並んでたら何色買ってたかなぁ……青かっこいいなぁ。。。。


まとめ Talboがもっと流行ればいいのに!!


さて、いかがだったでしょうか、タルボは正直普通のギターと色々違うので、使いやすくはないと思います。

でも、唯一無二というか、面白いと思うんです!

もっとタルボが流行ればいいな、

タルボ使って毎日YouTubeに動画投稿したりしたら少しはタルボの知名度に貢献出来るかな。(売上に貢献出来ないにしても)

っていう感じで、今日はおしまいです!

最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!





↓安めのラインナップもあるんです!