どうも、作曲や録音の仕事してます萩原悠です!
レコーディング用機材って高価なものが多いですが、
ヘッドフォン分配器だったらBEHRINGER(ベリンガー)で十分です!
驚異のコストパフォーマンスなので紹介しますね!
HA400 microampです!
BEHRINGER/ベリンガー
BEHRINGER(ベリンガー)とは、1989年にドイツのユーリ・ベリンガーさんによって設立された音響機器メーカーです。
日本国内ではサウンドハウスが代理店をやっているので、サウンドハウスさんでしか見かけないかもしれませんね。
コンセプトは
“Double the features at Half the price”
つまり
“倍の性能を半分の価格で”
ってとこですね。
実際はそんなうまくはいかず、
“半分の性能を1/4の価格で”
ってとこです。
あれ、結構いいやんwww
そう、とにかく圧倒的に安いので、
DTMや録音を始めたての方、お金のない学生さんとかに大人気です!
わたしもマイクプリアンプとかコンプレッサーとかミキサーとか、色々お世話になったなぁ。
性能や音質はやはり”それなり”なので、予算が割けるようになってきたら徐々にお払い箱になるのがベリンガー製品の特徴ですが、
わたし仕事として録音をするようになった今でも唯一愛用しているベリンガー製品、それがヘッドフォンアンプHA400なのです!!
しかも、二個も持ってるww
HA400 microamp
それがこちらです!!
これは1つのステレオ入力信号を4つに分配してそれぞれの個別にボリュームノブがついています。
つまり、
1つの音源を4人がヘッドフォンで聴くことが出来、各々が自分好みの音量に簡単に調整することが出来るというわけです!
いやこれはすごい!
この小ささで!
その上これで2,000円台ってんだから感動するよね!
(ほぼiPhone7と同サイズ)
使い方もめっちゃ簡単です、一応説明しておきましょうか。
HA400 microampの使い方
ボリュームを絞って電源アダプターを繋ぐ
まず電源ですが、付属のアダプターを使います。
このとき、繋ぐ前に全てのボリュームが絞られてることを確認してからがいいです。
というのも、このHA400は電源スイッチないんですよ。
アダプターを繋いだら即立ち上がります。
煩わしくなくて便利と取れるかもしれませんが、繋いだらいきなり音が出てしまうことになるので、
そうすると機材を傷めてしまいます。
HA400はそんなに丈夫じゃなさそうだしw
まずはこういうのはボリュームがゼロの状態から立ち上げるということを覚えておいてください!
ちなみに、電源が入ってるかどうかはここのパイロットランプでのみわかります。
ステレオインプットとヘッドフォンを繋ぐ
まぁこれ、電源入れる前でもいいんだけどね。
HA400に入力するためのケーブルと、モニターするためのヘッドフォン、それらをHA400本体に挿します。
4つのヘッドフォン端子はどれも並列で全く同じ機能と音質(のはず)なので、
どこを使っても問題ありません。
ちなみに、敢えてひとつやってみましたが、ミニステから標準フォンへの変換プラグを使うってことも出来ます。
そしてここからが注意、インプットもステレオでありながら端子がひとつしかないということです。
普通ステレオならケーブル2本使うじゃないですか。
それが1つしか入力端子がないということは、TRS端子のケーブルが必須になります。
ここがHA400最大の落とし穴なので気をつけてください。
再生しながらボリュームを上げる
接続が完了したら、音を流しながら少しずつボリュームノブをあげていってください。
ボリュームを適当にあげてから再生すると思いの外音量が大きかったりしてびっくりするので、
必ず再生しながら少しずつボリュームを上げること!
使い方は以上です!
本当に簡単でしょ?
HA400の注意点
そんな感じで、簡単でとっても便利なヘッドフォン分配器HA400ですが、長年使ってて気づいたいくつかの注意点があるのでここにまとめたいと思います。
入力にTRS端子が必要
さきほども書きましたが、もうこれが最大の注意点!
あくまでヘッドフォン端子から出る音源を4つのヘッドフォン端子に分けるというコンセプトのようで、
入力がTRS端子ひとつという使いにくさ!
でもTRSステレオケーブルなんてそんなにあちこちに溢れてるものではありません。
これです。
一見普通のギターシールドと同じに見えるかもしれませんが、ギターシールドはモノラル、このケーブルは一本でステレオになるケーブルです。
先端に線が1本多いのが特徴です。
こんなケーブル普段あまり使いませんよね。
例えばこれが標準サイズの端子ではなくミニサイズだったらまだ見る機会あります。
つまりこれのこと。
スマホのイヤホン端子がこのサイズです、そしてなんなら百円ショップにも売ってます。
ギターケーブルでもない、スマホ端子でもない、しかも2本バラにしちゃうと入力出来ない。
これがちょっと面倒なところですね。
ってことでわたしはこういうケーブルを用意して使ってます。
二股ケーブルとか言われることもありますね、
TSx2からTRSx1になるケーブルです。
つまりオーディオインターフェイスのステレオアウトからLRで出してHA400に接続する際は1本のTRSで入力するということが出来ます。
HA400を導入するならこういうケーブルをひとつ用意しておくといいと思います。
王道はオーディオテクニカです。
本体が軽すぎる
持ち込みレコーディングのときは荷物が多いので軽いのは助かるのですが……
いかんせん軽すぎる!
重さが190グラムしかないんですよ!
めっちゃいいじゃん!
でも、さすがに軽すぎるんです。
軽過ぎてヘッドフォンのケーブルに引っ張られてしまうんです!
特にこうやってケーブルが下に垂れ下がってたりする場合そこが重くなるので、
HA400はズルズルと動いてしまいます。
そして、落ちます。
落ちたらHA400に接続している他のヘッドフォンも引っ張られて、
→そのヘッドフォンをしてる人も引っ張られて、
→マイクスタンドを倒して、
→コンデンサーマイクを壊す……
こんな未来がありありと見える!!
(というかこれほぼ実体験。マイクは壊れませんでしたが。)
HA400は本当に最低限の機能しかついてないので、底面に滑り止めとかもついてないんです。
滑り止めシールとか貼るといいかもしれませんね。
わたしは現場では養生テープとかで動かないように貼り付けちゃってます。
やっぱり激安商品ですから、使う上でこれくらいの工夫は必要ですね。
微妙に見にくい
機能としては全く問題ないんだけれど、
プレイヤビリティはちょっと悪いです。
これは
- 端子の位置
- ノブの位置
- 印字の向き
に問題があります。
まずホラ、よく見るとヘッドフォンアウトの端子とノブの位置が微妙〜にズレるんです。
順番が違うわけでもないからまぁいいんだけど、レコーディング中にパッと瞬時に自分の音量だけ調節出来るのがウリなのに、
一瞬どこだかわからなくなります。
インプット端子を本体側面につけるとかで、どうにかノブとアウトプット端子の位置を縦ピッタリ揃えてくれないかなぁ。
それと、今の画像はわざとを逆さにしてみたのですが、
いや、逆さというか、本来ヘッドフォンしてる側から見ることになるので、
こっち向きに見ることの方が圧倒的に多いんです。
もう一回さっきの写真、矢印抜きで見てみますね。
ホラ、こうして見ると本体に印字されてる文字は全て逆向き。
エンジニアがいじってあげてモニターする人が奥にいるというならこっちの向きで正しいんだけど、
おそらくこの機材はそういう使い方じゃないと思う。
ここが現場ではちょっとだけ面倒なところですね。
新型はブラック,旧型がシルバー
さっきからちょこちょこと二色のHA400が登場していますが、
なんてことはない、全く同じものです。
昔からあるHA400がシルバーで、最近ブラックがサウンドハウスで売られ始めたので、
恐らく同型番でのマイナーチェンジだと思われます。
微妙に書いてあることが違うけれどww
個人的には黒の方がかっこいい気がするけれど……最近買ったからそんな気がするだけかもw
圧倒的コスパでとても好きです
BEHRINGER HA400 microamp
→サウンドハウス ¥2,480-
→サウンドハウス ¥2,480-
少々の使いにくさはありますが、これで3,000円しないって、驚異的だと思います!
めちゃめちゃいい。
正直HA400で音量を上げていくとノイズが多めです。
でもそれはインプットする時点でもっと大きな音量で入れれば大体解決しますし、
それ以上の音質は特に求めてないかなと。
だって、モニター音の調整ですから、録音される音質とは全く関係ないのよ!
良質なヘッドフォンアンプにお金かけるくらいだったら、
マイクケーブルをちょっといいものにするとか、リフレクションフィルターを導入するとか、
そういうのにお金かけた方がいいですよ!
ヘッドフォン分配ならこれで十分です、先日初めて8人同時RECというのがあったため、躊躇なく2台目を買ったくらいですからw
まとめ:誰かのレコーディングをするならHA400を使おう!
さていかがだったでしょうか。
HA400、よっぽど自分ひとりで宅録だけしてる人以外はみんな持ってて損はないです!
4人で同時に聴けるというのは、4人同時レコーディングという意味だけではないですよ?
だって、
エントリーモデルのインターフェイスってヘッドフォン1つしか繋げられないじゃないですか。
歌い手さんの歌を録ってあげるとき、自分もヘッドフォンで聴きたいですもんね?
そしたらもう分配する必要があります。
とか、もうひとりディレクションする人がいるときも安心です。
“歌う人ほど大音量じゃなくていいけど聴いていたい人”的な存在、いますよね!
そんなときにもとっても便利なんです。
こんな小さな筐体でこんなに使い勝手がいい、
お世辞でなくベリンガーの最高傑作はこのHA400です!
レコーディングをする機会がある方は是非導入してみてください!
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!