どうも、自宅にアンプなんていらねーよと思ってた萩原悠です!

でも、YAMAHA(ヤマハ)のTHR10を知ってから色々考えが変わりました。

めっちゃいいじゃん!!

ですが、実はTHR10ってシリーズ展開してまして、THRシリーズはTHR10ひとつだけじゃないんですよ。

THR10の他に、THR10CTHR10XTHR5THR5Aなど沢山あります。

どこが違うんだよぉぉぉおお!!!


結構違います。
どのTHRを使うかが好きなジャンルに合ってないとあまり楽しくありません。

ベンザブロックのごとく、
「それなら黒のTHR!」
とビシッと決めてやりますよ!

それぞれの違いを徹底解剖、徹底比較してレビューしていきます!


このページではTHR10、THR10C、THR10Xの違いについて!


【関連】
THR10について
THR10とTHR5の違い



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THR10,THR10C,THR10X


THR10CX

今日お話するのは、YAMAHA(ヤマハ)が2011年にリリースした自宅用ギターアンプの革命期THR10と、
その翌年にリリースされたTHR10CTHR10Xの3機種についてです。

サイズは同じ、機能もほぼ同じ、値段もまるっきり同じ。

そんな3機種のどこがどう違うのか、
わざわざ別機種として発売するほどの違いがあるのか、
そこに需要はあるのか。

正直に言うとわたし、大した違いがないと思ってたんです。



公式コンセプトムービー


このページの趣旨である”THR10,THR10C,THR10Xの比較”ってのとはちょっと違うんだけれど、
THR10CTHR10X、それと今回比較は割愛しますがTHR5A(アコースティック用)がリリースされた際にヤマハさんが発表した公式コンセプトムービーがあるのでそちらを貼り付けます。

正直前半はなにやってるか全くわからないけど(笑)、まぁとりあえず音の方向性だけわかるかな。



THR10,THR10C,THR10Xの概要


動画は見ていただけたでしょうか。

まさに動画の通りで、
THR10Cはヴィンテージアンプ、高級ブティックアンプなどのシュミレートに特化しています。

Cは多分ClassicC。(CleanのCかなぁw)


そしてTHR10Xはもう激歪み、ハードロックヘヴィーメタルサウンドに長けたアンプです。

XはどうやらExtremeXですかね。


あまり歪ませないでクリーントーンのギターを楽しみたければTHR10Cを、
アンプに繋ぐ=歪ませる的なメタル野郎はTHR10Xを選ぶのをおすすめします!


……あれ、もう説明終わっちゃった。

せっかくなのでもうちょい詳しくレビューしていきます。


THR10,THR10C,THR10X 共通事項


まずはTHR10,THR10C,THR10Xの共通の部分からお話しましょう。

サイズや重さは同じ


当たり前かもしれませんが、外見の大きさや重さは同じです。

3モデルとも
横幅360mm×高さ183.5mm×奥行き140mm
重量 2.8kg
となってます。


出力サイズも同じ


THRシリーズは全て10ワットが定格出力となってます。
内部的には5ワットのコーンが2つ入っている仕様になりますので、
コーラスやリバーブを使う際にはYAMAHAが誇る新技術、エクステンデッドステレオの効果が活かされるのです!


パソコンとの連携の仕様も同じ


THR10,THR10C,THR10Xの3機種ともオーディオインターフェイスとして使うことができ、
STEINBERG製のCUBASEというDAWソフトの簡易版が付属します。

製品版と同じようにドラムやピアノ、ベースの打ち込みが出来るし、
THR10で作ったサウンドをそのままCUBASEに録音することが出来ます。


アンプ一体型のインターフェイスでこれほど高品質なものは他にないでしょう!


THR10,THR10C,THR10X 違いを比較!


それでは、ようやくそれぞれの違いについてのレビューです!

まずは一覧表を作りました!


(上下のアンプ名をクリックするとサウンドハウスさんの商品ページへジャンプします)


















THR10
THR10C THR10X


  • CLEAN
  • CRUNCH
  • LEAD
  • BRIT HI
  • MODERN
  • BASS
  • ACO
  • FLAT
  • DELUXE
  • CLASS A
  • US BLUES
  • BRIT BLUES
  • MINI
  • BASS
  • ACO
  • FLAT


  • POWER I
  • POWER II
  • BROWN I
  • BROWN II
  • SOUTHERN HI
  • CLEAN
  • BASS
  • FLAT


  • DELAY
  • DLY/REV
  • SPRING
  • HALL
  • TAPE ECHO
  • ECHO/REV
  • SPRING
  • HALL
  • DELAY
  • DLY/REV
  • SPRING
  • HALL
THR10
THR10C THR10X


わかりにくくて注意してほしいところだけは赤字で書いておきました!

それでは、それぞれ違いを見てみましょう!


アンプタイプの違い


上の表の通りなのですが、ひとつずつおさらい!


THR10




  • CLEAN
  • CRUNCH
  • LEAD
  • BRIT HI
  • MODERN
  •   
  • BASS
  • ACO
  • FLAT

最近のモデリングアンプとかによくある感じのラインナップですね。

全く歪まないクリーンから、
強く弾くとちょっと歪むくらいのクランチ、
ソロプレイに最適なツヤのあるリード、
ゴキゲンなロックサウンドのブリティッシュハイゲイン、
激しい低音を鳴らすモダンハイゲイン、

そんな5種類に加え、THR10シリーズの美味しいところ、
ベース用のチャンネルがあり、
スピーカーシュミレートなしのフラットチャンネル、
そしてエレアコ用のチャンネルもあります。

THR10(無印)の特徴は、
ジャンル的な偏りがない、特徴がないのが特徴です。

これ1台でどんな音楽ジャンルにも対応出来るし、アコギもベースも行けます。

やはりTHR10ファミリーのリーダーに相応しい仕上がりだと思います。

THR10C



  • DELUXE
  • CLASS A
  • US BLUES
  • BRIT BLUES
  • MINI
  •  
  • BASS
  • ACO
  • FLAT

THR10(無印)に比べて、ちょっと名前のつき方が違いますね。

THR10が。歪み具合による音色の呼称がチャンネル名になってたのに対し、
THR10Cはなにやらアンプの種類の名前がチャンネル名になっていそうです。

デラックスリバーブ、クラスA、USAブルース、ブリティッシュブルース……
どれも往年の名機の姿が浮かびます。

そしてそのどれもがマーシャルやメサブギーのような歪み系ではなく、クリーン系のアンプなのです。
かろうじてminiのセッティングにすると歪みますが、それでもハードロックとかをやるには無理のある程度の歪みです。

THR10Cはクリーンなサウンドを楽しむ大人のためのアンプですね。

こちらにもベースやエレアコを入力するためのモードはあり、アンプシミュレートなしのモードもあります。


THR10X




  • POWER I
  • POWER II
  • BROWN I
  • BROWN II
  • SOUTHERN HI
  •  
  • CLEAN
  • BASS
  • FLAT


なんだか名前のつけ方がとっても雑な気がしますwww

POWER IとPOWER IIってなにwwww
そしてBROWN IとBROWN IIという投げやりな名前wwwww

これは基本的に、IIの方がよく歪みます。

で、POWERってのがヘビィ系のサウンド。5,6弦でのリフや刻みに最高。
80〜90年代のヘビメタサウンドはここから作っていくのが正解です!

BROWNってのがもうちょっとレンジの広いドライブサウンド。フルコードのかき鳴らしにはこっちがおすすめ。

ヴァンヘイレンのマーシャルサウンドのことを俗に”ブラウンサウンドって言いますよね。
あれを狙って作られた音であるということが明白です。


SOUTHERN HIって名前は面白いですね、すごく暴れまわる歪みサウンドです。
10ワットのスピーカーから出る音にしてはしっかり芯もあって、すごい!

以上5種類のチャンネルは全て強力な歪みを生み出すモードです。

そしてこれまたベースモードもあり、フラットモードもあります。

ベースモードに至ってはなんとハードロックヘビーメタル用のベースサウンド……にはならないかww同じ音でしたww

で、THR10とTHR10Cでは”ACO”があった場所にあるのはなんと!

CLEAN!!

一応クリーンを出すチャンネルが申し訳程度に入っています。

THR10(無印)のようにクランチのチャンネルはないし、
THR10Cではむしろこのクリーンを出すためのチャンネルばかりあったのに、なんだか面白いですね。
しかもそれを配置する場所が面白い。

メタル用のTHR10Xを買う方に、エレアコ用のチャンネルは不要ってことですか。
なるほど!

ちなみに、THR10XのCLEANとTHR10のCLEANは全く同じ音になります。

残響系エフェクトに違いあり!


うっかりすると見落とすところでした!

なんと、残響系のエフェクトにもわずかですが違いがありました!

THR10とTHR10XのDelayの部分、THR10CではTAPE ECHOになっているのです!

たしかにブルースの世界でハイファイなディレイってあまり使わないですもんね。
古臭いテープエコーに変更してくれてるのは嬉しい心遣い!

まぁぶっちゃけ具体的にそんなに変わるもんでもないのだけれど、
やはりテープエコーの方が残響がこもっている。

ローファイ。古臭い。イイネ!


もう一度言うけれど、THR10(無印)は本当に万能


一周回ってもやっぱり結論は最初と変わらず、

あまり歪ませないでクリーントーンのギターを楽しみたければTHR10Cを、
アンプに繋ぐ=歪ませる的なメタル野郎はTHR10Xを選ぶのをおすすめします!


でも、実際どっちの音もTHR10(無印)で出せます!!


これがすごいことで、THR10Cでしか出せないくらいのクリーンとか、THR10Xでしか出せないような激歪みって特にないんですよ。

ってことは、やっぱりTHR10(無印)でどんなジャンルも弾けちゃうんです!

じゃあTHR10CやTHR10Xはどんなポジションになるのかと言うと、

60年代サウンドや、当時のチューブアンプのクリーンサウンドで色んな音を出したいときはTHR10Cを。

ハードロック/ヘビーメタルのあのバンドこのバンドの音を色々作りたいとなったらTHR10Xを。



そんな感じですね。

あくまでそっちのジャンルに特化、そっちのジャンルの中の様々な音が出せる、という感じなんです。


「自分は今の流行りの歪んだジャンルはやらないからさ。」
とか
「クリーンとかクランチのギターは弾くことほぼないんで。」
とかそれくらい振り切ってる方は是非!

そうでもないんだったら……THR10(無印)がいいんじゃないかなww (←突然の結論!!)


まとめ あなたにはあなたのTHRを!!


さて、いかがだったでしょうか。

最後にシレッと言いましたが、

自分はTHR10CよりもTHR10Xよりも、THR10(無印)が好き!!

なんかね、ハイゲイン系のセッティングにしてもTHR10XのSOUTHEN HIとかBROWNとかよりも、
THR10(無印)のMODERN HIの音が一番好きでした!!

そりゃより色んな歪みが出せるのは楽しいし、クリーン系のハリのある音が色々出せるTHR10Cも気持ちいいけれど、
どれか一台を買うってなったらわたしならやっぱりTHR10(無印)ですね!!

やっぱり初代にして最強!!万能!!

広く浅くて結構だ!!

そんな感じで今日は終わります。

最後まで読んでくれてありがとう!

THRについては他にも色々書いたので読んでね!

それでは、萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!





ちなみにこの記事では、強調する部分でいつもの黄色ではなく、真空管っぽいオレンジにしてみましたww





【関連】
THR10について
THR10とTHR5の違い