カラスに蹴られるって、意味わからないと思うんですけど、

実際に起こったのです。

それは、専門学生のときでした……。

(このページは僕の人生の1ページずつを切り出して詳細な自己紹介として書いています。)


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バイトに精を出す毎日


専門学校に通ってると、

意外と空き時間がたっぷり過ぎるほどあります。

この時間をなにに使うかはひとそれぞれ……

いや、本来全ての時間をギターやバンドに費やすべきだったのですが、

僕が割と多めに時間割いていたのは、

バイト。

登録制の日雇いのバイトが流行ってた時代で、

自分はいくつかの会社に登録し、

1日単位、というか半日単位くらいで条件の良さげな会社から仕事を登録して現場に向かっていました。

ただ、だいたいどこの派遣会社も共通して面倒だったのが、給料をもらいにいくとき。

振り込みで払ってくれるところなんてどこもなくて、

毎回手渡し。

現場で先方の責任者さんなりその件をまとめている社員さんだったりから控えにサインをもらい、

その紙を持って本社の給料支払い窓口へ。

まぁ〜並ぶのね。

給料受け取るのに数時間待つのって、

なんだか納得いかない。

その時間にも時給が欲しいと思ったくらい!

そんな日々を送っていたある日、

この日は西新宿の住友ビルの中に本社を持つとある派遣会社に給料をもらいにいくところでした……。


住友ビルへ


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住友ビルとは、都庁のすぐそばにあるオフィスビルで、

1972年、日本で初めて200メートルを超えるビルとして建てられました。

オフィスビルにしては特徴のある、ド三角な建物で、

三角ビル“と検索しても正しくこの住友ビルがヒットすることから、

如何に特徴的なビルかが伺えますね。

この西口方面って、駅からは意外とあるので地下道には動く歩道があります。

そんな地下道を抜けると、ほぼ目と鼻の先です。



人に慣れているカラス


都会のカラスはすごいね、人が近くを歩いてても全然逃げない。

危害を加えられないことを知ってるというか、

そんなことでいちいち飛び去ってたら食べ物にも有り付けないってことか……

と思いながら、

僕は手すりに止まったカラスを横目に歩いた。
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たしかちょっと肌寒くなって来た季節、

目の前にそびえ立つ住友ビルに向かって歩いていたところ、

急に後ろから誰かに頭を叩かれた。


だいたい見当はついた


いてぇ!!

そんなに強く叩くか?

多分あの人だろうなというあたりはついた。

馴れ馴れしさと失礼さのバランスを履き違え、

なんとなく肩とかを叩いてくる先輩日雇いアルバイター。

この数日前にも同じ現場だったことがあって、

その日の給料を取りに行く途中だったから、

まぁその人もなんだろうなと。

めんどくせぇな、この人と一緒に数時間給料もらうために並ぶのか……

そう思いながら、一応相手は先輩だけどさすがに強く叩きすぎだろうと思って振り向いたら、

その視界を黒いものが飛んで行った。


ヴッサァァァ!!!!


……え?

うざいおじさんは?

……いない。

飛んで行った黒いものは、少し先の木の枝の間に消えて行った。

風に乗って飛んで行った感じではなく、バサバサと羽ばたいていた。

そう、あれは、カラスだ。


そこそこ慌てながらキョロキョロしたところ、

さっきの手すりの上からはカラスがいなくなっている……。

そう、やはり今のは、カラスだ。


カラスに蹴られた!!


ヒーーーー!!!

カラスに蹴られた!


なんなんだし!

めっちゃ痛いし!

そう思いながら僕はスタコラの住友ビルの中に入り、

高層オフィスビルのエレベーターを独り占めした。

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何故誰も乗せなかったかって?

決まってるじゃない、恥ずかしかったからだよ!

ここは新宿。

人がめちゃくちゃたくさんいる。

その上同じ会社に登録している知り合いが集まるであろう場所だ。

近くに知り合いがいても不思議じゃない。

そんな誰かに、カラスに激突されてキョドってるところを見られたかもしれないと思うと恥ずかしくてたまらなかった。

やっと一人になれた空間で、

まだヒリヒリしている後頭部を手でさすったら、なんかちょっと濡れてた。

なんだこれ気持ち悪っ!!

え……待って…………。

手が真っ赤じゃん。



めっちゃ血が出てるww


後頭部、すごい血が出てんの!

首の方に流れてんの!

なんだこれーーーーー!!!

カラスぅぅぅぅううう!!

ダラダラと、と言うにはちょっと言い過ぎだけど、

ツーーーって感じで、襟のあたりまで垂れてるでやんの!

え〜マジかよぉ……。

でもせっかく給料取りに来たし……

ってことで、この日は襟にティッシュを挟んだまま給料受け取りの列に並びました。

このあと治療的なことはとくになにもしてません。


傷が一生残る?


そんな件があってどれくらいしてか、

美容師さんにこの笑い話を話した。

その理由とか話の流れとかは忘れたけど。

すると美容師さんからは衝撃的な一言が。

「あ〜ここですね、傷残ってますね……多分……もうこの傷の部分からは髪の毛生えないと思います。」


……お??

え、そういう感じ?

そんなレベル?

まぁ、正直今触っても全然傷とかないし、

誰かにまじまじと見られるのとか嫌だから誰にも確認してもらってないのでわからないけど、

多分治ってます。

でも、バレるのなんか嫌だから僕はもう一生髪を短くしたくない!笑


カラスと目を合わせるのは危険!?


どうやらそこそこの有名な話だそうです。

カラスと目を合わせると襲われると。

ただ、これはカラス側の言い分としては威嚇だそうです(誰がインタビューしたんすかね)。

カラスも普段から誰彼構わず当り散らしたいわけではなく、

自分や家族の縄張りの安全を守りたいだけなんだとか。

なるほどねぇ。

ちなみに、カラスはくちばしが印象的ですが、

くちばしで攻撃することはなく、足で蹴るのが一般的だそうです。

まぁ僕の体感的にあのときは、身体中でぶつかって来たんじゃないかと思ってますけどね……。

カラスに襲われないための予防策


これはもう簡単です、

  • カラスに近づかない
  • カラスと目を合わせない

です。

とにかく目が合うとヤバいみたいですね。

みなさん覚えておいてください!

萩原悠の嫌いなもの、トマト,カラス


今では僕がこの世で嫌いなもののツートップに君臨してます。

トマトは別にたべれなくないけど、存在が嫌い。

カラスは、マジで怖い。

無理、細い道にいたりすると本当にそこ通れないし。

目を合わせちゃいけないけど、飛んで来たら怖いから今どの辺にいるのか確認したい、

普段から耳を頼りに生きてる僕は、ちょっとした羽の音でも怖い……。

これは本当に今でも直らなくて、

なんなら腰の高さより高くにいるハトでも怖いですね。

無理無理、ホント無理……。

家の前にカラスがいるのと部屋の中にゴ○○リがいるんだったら後者の方がマシ。

そういえば、台湾で仕事してたときの友達が

「日本でカラスがいたからたくさん写真撮っちゃった!」

とか言いながらカメラのディスプレイ見せてくれたけど、

「バカバカバカバカ!」

って言いながら叩いちゃったwww

まとめ:みなさんも目を合わせないように!


みなさん、カラスは怖いですよ!

僕は後頭部、真後ろからだったからよかったよ。

これがもし横、前からだったら……

多分耳とか目とかが一生使えなくなったんじゃないかと思って。

みなさんもお気をつけあそばせ!

ってことで今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!


P.S.
この場所にはしっかり注意書きがありました。

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