どうも、アコギ博士の萩原悠です!
博士ってのは全然ウソ!
最近妙にうちのDTMの生徒さんだったり音楽仲間だったりに
「初心者におすすめのアコギはなんだ!」
と聞かれるので(アコギブームなのかな?)、せっかくなので調べてみました!
で、実はEpiphoneにもハミングバードとかダブとかあるのね!
そしたらちょっと改めて調べてみましょ。
Gibsonのアコースティックギター、ハミングバードとダブの違いについて!
Gibson hummingbird(ハミングバード)とは
GIBSON ( ギブソン ) / Hummingbird
→サウンドハウス ¥278,000-
ハミングバードとは、英語でハチドリのこと。
そしてこのギブソンハミングバードにはピックガードにハチドリが描いてあるアコギのことです。
ギブソンは1942年からJ-45というなで肩(ラウンドショルダー)のアコースティックギターで人気を博していましたが(今でも一番人気!!)、
1960年に発表されたハミングバードはスクエアショルダーという形、なんだかとっても真四角な感じです。
ボディが大きいが故に音量が大きく、J-45よりも中低域の膨らみも力強いというのがハミングバードの魅力です。
まぁ、そんなことよりもやっぱりこのルックスですね、とりあえずハチドリがいる!
それが人気の最大の理由です!!
また、当時としては赤いギターってあまりなくて、この鮮やかなカラーも斬新だったようです。
Gibson DOVE(ダブ)とは
GIBSON(ギブソン)/ DOVE
→クロサワ楽器 ¥428,000-
平和の象徴である鳩(DOVE)がピックガードに描かれたアコースティックギター。
1962年にハミングバードの上位モデルとして発表されたこのDOVEですが、……え、ハミングバードとの違いってもしかしてイラストだけ?
いや、でも……形とか……スクエアショルダーだ!!ハミングバードと同じじゃん!!
え、じゃあなにが違うんだ???
一応ダブの方が上位モデルとしてしてリリースされたという経緯はあるけれど……
そのときの価格のせいかハミングバードの方が知名度が高いですね。
むしろこのページを見てくれてる方の中には
「あ〜……ハトが描いてあるハミングバードだと思ってた……あれダブって言うんだww」
って方いるんじゃないかな?
このページはそんなあなたのために書いてます最後までよろしくどーぞー!
ハミングバードとダブの違い
見れば見るほどそっくりなこの2つのアコギ。
どゆことだ……
ってことで、1つずつ違いを紹介していきましょう!
ピックガードのイラスト
とりあえずこれを紹介します。
イラストの違い!
まずハミングバード、その名前の通りハチドリが。
そしてダブにはこれまたその名の通り鳩(ハト)が描かれています。
鳩かハチドリかって言われたら、なんかハチドリの方がオシャレっぽくない?
響き的にも”ハミングバード”か”ダブ”だったらハミングバードの方がオシャレだしw
でもハトって、そうだよね、平和の象徴って言われてるんですよね、結構高貴な存在なんですね。
どうしても駅前とかにワラワラといるイメージしかなくて、なんなら全ての鳥の中で一番庶民的な鳥っていう認識だわw
ブリッジの違い
見た目でわかる大きな違いがありました!
ブリッジ!
こちらがハミングバードのブリッジ。
ギブソンの普通のブリッジで、J-45とかと同じです。
一応わたしが持ってるのはJ-15っていう下位モデルだけど……同じ!!
対してダブのブリッジはこんな感じです。
おおぉぉぉ!!
なんか……なんだこれ、おしゃれ!
(一瞬オジサンのヒゲに見えたけれども。)
どうやら翼のイメージのようですね。
ハトの翼!!
このあたりで上位モデル感を出してきてますね!
あ〜翼だと思って見てみるとなんかすごくいいわぁ。
ちなみに、ブリッジにサドルがついててオクターブ調整が出来るモデルもあるけれど、これはハミングバードもダブも同様らしい。
ボディのサイドバック材の違い
ようやくサウンドの違いにたどり着きました。
これがハミングバードとダブの最大の違いです!!
ハミングバードはその当時のギブソンの一番よくある材質で作られていました。
つまり、トップはスプルースの単板、そしてサイドとバックはマホガニー材です。
それ故に中低域に豊かな膨らみを持った暖かいサウンドになります。
対してダブは、トップは同じくスプルースの単板ですが、サイドとバックがメイプル材になります。
それ故に音は明るいサウンド、そこそこ強めなアタック感がありますが、ハミングバードのような深みはなくなります。
あと、メイプル材は見た目が美しい!!
これもダブが上位モデルであるというところを実感するポイントであります。
ネックのスケールの違い
ハミングバードのネックスケールが24 3/4インチ、つまり628ミリ、これ即ちショートスケール。
対してダブのネックスケールは25 1/2インチ、つまり648ミリ、これ即ちロングスケールになります。
ホンのちょっとの違いですが実際に持ってみるとコードの抑えやすさ然り、テンション然り、見た感じじゃ全然わからないところに違いを感じますね!
サウンドの違い
途中でシレッと書きましたが、違いはつまりハミングバードがマホガニー材、ダブがメイプル材。
これによりサウンドは大きく変わってきます。
実際両モデル弾いてみたのですが、その違いに割とびっくり!
マホガニー特有の暖かみとモッチリ感のあるサウンド、
対してメイプル材による明るいサウンド、
ハミングバードの方がいわゆるギブソンらしい音と言えるかもしれません。
しかしダブのメイプルサウンドにももちろん沢山のファンがいるわけで、一概にどちらの方が優れているってわけではないですね。
ただ、わたし個人が両方弾いてみた感想なのですが……
ハミングバードの方が音がふくよかなので、指弾きをしたときのベース音のたっぷり感とかは気持ちいいです。
また、これこそ本当に好みの問題かなぁ、マホガニーボディでピックストロークしたときの音のバランスがすごく好みなんですよ。
めちゃめちゃ気持ちいい!!
対してメイプルボディのダブはどうかというと……とにかくスピード感!!
マホガニーボディのハミングバードほどの低音が出ませんが、バンドの中でアコギを一本とかだったらこっちかもしれません。バンドに混じるとアコギの低音ってちょっと邪魔だったりしますからね。
また、アルペジオでのキラキラっぷりはとても綺麗!!
“澄んだ空気と美味しい水とアルペジオ”
って感じです!あーもう意味わかんねww
カラカラとしたサウンドはカントリーとかをやるにはぴったりですよね。
わたしはあんまり弾けないけどw
割と自分はハミングバード派だと思っていたけれど……ダブ…………いいなぁ。
わかりやすい比較動画
なんだこれ、もうこのページを作る必要がないじゃないかってくらいわかりやすい動画ですwww
ギタープラネットさんさすがですm(_ _)m
音自体はちょっとマイクのとギターの位置関係が違うのでなんとも言えないけれど、喋って説明してくれてる内容はここまでわたしが頑張って書いて来たことをさらにわかりやすく言ってくれてます。
Epiphoneのハミングバードとダブ
と、ここまではギブソン、つまり本家のハミングバードとダブについて書かせて頂きました。
これで終わりにしてもよかったんだけど、ハミングバード、ダブ、両モデルともEpiphoneからもリリースされてるんですよ。
価格はめちゃめちゃリーズナブルで、本家のハミングバードやダブは流石に手が出ないけれど……というギタリストにはありがたい存在です。
本当に安いwwww
こんなに安くて大丈夫か??
ハミングバードとダブの違いはEpiphoneも同じ
当たり前といえば当たり前なのですが、
Epiphoneのハミングバードとダブも、その違いはギブソンのハミングバードとダブの違いと同じでしのようです。
両者ともスクエアショルダー、
ハミングバードはショートスケールでマホガニー材、
ダブはロングスケールでメイプル材、ブリッジに翼。
でももはやハミングバードとダブで値段が同じだったりしますねww
ブリッジの装飾がちょっと豪華だけどその辺どうなの(;☉_☉)
音に関して、単板ではなく合板になってしまうのでどうしても材質ごとの違いは希薄になってしまうけれど、ちゃんとハミングバードとダブの違い、音にも現れているようです。
主にアタック時のテッ!!っていう強い部分ですね、これがダブの特徴として出ています。
Hummingbird Artist(ハミングバードアーティスト)というモデルwwww
待ってよこれwwwww
安いのはいいけどさ、
ピックガードにもはやハミングバード(ハチドリ)がいないやんwwwwww
1万円代ともなるともはや本当はマホガニー材でもないんだろうけど(暗黙のやつ。)、
見た目上の最大の特徴であるハチドリのイラストもなし!!
かろうじてスクエアショルダーだけども、この価格帯でアコギを買おうとしてる人にとって
“スクエアショルダーだからハミングバードだ!!”って理解する人いないと思うよww
ちょっともはやどうしらいいのかわからないモデルで、さすがにこれはおすすめポイントが少ないかな。
ちなみに、”ダブ アーティスト”っていうモデルはないようですw
まとめ ハミングバードがスタンダードモデル、ダブがメイプル材による明るいサウンドのモデル
いかがだったでしょうか、両者の違い、わかってもらえましたか?
いや〜なんだかとっても勉強になった!
ここで今一度違いをまとめますね。
Hummingbird(ハミングバード)
- 一般知名度はコチラが上
- 1960年生まれ
- J-45のスクエアショルダーモデルとして登場
- ピックガードにハミングバード(ハチドリ)が描かれる
- サイドバックがマホガニー材
- 迫力の低音とバランスのいい出力でストロークをすると最高
- ブリッジが標準的なアコースティックスタイル
- ネックがショートスケール
DOVE(ダブ)
- ハミングバードよりちょっとマイナー?
- 1962年生まれ
- ハミングバードの上位モデルとして登場
- ピックガードに鳩(ハト)が描かれる
- サイドバックがメイプル材
- 立ち上がりがよく綺麗な高音のためアルペジオにも最適
- ブリッジにハトの翼をイメージしたインレイがある
- ネックがロングスケール
こんな感じですね。
たしかにハミングバードの方が有名です。
しかしそちらの方が絶対にいいわけでもないので、
購入を検討している方はしっかり両モデルを弾き比べてみることをおすすめします!
あなたに最適な1本が見つかりますように!
ってことで今日はおしまい。最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!