どうも、がっつりとしたレコーディングから簡易録音までやらせてもらってます、萩原悠です!
ちゃんとしたレコーディングとなると今ではパソコンが主流ですが、もっと簡単に録音したい。
でもマルチトラックで重ね録りしたい。
そんなときにわたしがたまーに使うのがコレ。
TASCAMのDP-004!!
実は今は廃盤になってしまっているけれど、後継機のDP-006やDP-008exが出ているので、それとほぼ同じと思ってお話聞いてもらえたらと思います!
TASCAM
TASCAMと言えばPA、プロ音響系の分野の機材開発をしているブランドですが、
試しにGoogleで[TASCAM]と検索してみてください。
すぐに出てくるのは3万円以下のハンディレコーダーが主です。
そう、ZOOMやROLANDと肩を並べるハンディレコーダーを作っているブランドと言っていいでしょう。
各社の中でもかなり早い段階から力を入れてきたそのノウハウ。
小型化するけれどしっかりとしたマイク性能と操作性のよさはかなり評価が高いです。
そんなTASCAMが作ったマルチトラックレコーダー。
それがDP-004を含むDPシリーズなのです。
マルチトラックレコーダー
今やアマチュアでもパソコン内のDAWソフトで多重録音をする時代になりましたが、
一昔前はこんなの超高級ソフトやインターフェイスがないと出来ないことでした。
マシンスペックもリアルタイムの録音やエフェクト処理には耐えられなかったし、とても現実的ではなかった。
そんなときに主流だったのがこのマルチトラックレコーダー、通称MTRというものです。
その名の通りマルチトラック、複数のパートを順々に重ねて録音することが出来るこのMTRは、
レコーディングの敷居をグンと下げてくれた超便利マシンなのです!
TASCAM DP-004
これです、TASCAM DP-004。
サイズの小ささわかりますか?
これです。
ちっさwwww
改めて見るとこの小ささでこれだけのことが出来るってすごいな。
小型化してもできるだけ大きめの作られたディスプレイ、必要なボタンがわかりやすく配置された操作盤。
サイズは横幅155mm × 高さ41.5mm × 奥行き107mmで重さが360g。
ギターケースにも、カバンのサイドポケットにも、ひょいと持っていける簡単MTRです。
では特徴をお話しましょう。
4パート重ね録り
左下に4パート分のトラックがあるのが見えるかと思います。
ここのひとつずつ音を入れていくというわけです。
TRACK1に録音したら、そのパートを聴きながらTRACK2に録音していく。
そしてTrack1とTrack2の音量をバランスを調整しながらTrack3に新しいパートを録音。
同じようにTrack4も録音。
そうして出来上がった4パートの重ねどりを、左下のつまみで音量と左右のバランス(PAN)を調整して出来上がりです!
もうやることはただそれだけ!
SDカード
録音したデータは本体に記録されるのではなく、SDカードに記録されます。
4パート重ねどりした音源をミックスして1つの音声データとして書き出してSDに保存。
そしたらあとはそのSDをパソコンに挿せば先程のデータがパソコンに移行出来ます。
逆に、パソコンの中に入っている音源をSDカードに入れてDP-004に挿せば、
既存のオケにパートを足していくことも可能です!
SDカードっていう規格は本当に便利ですよね!
入力端子はTSフォンx2
録音するために使える端子はこちら。
マイクを繋げることもできるし、ギターやベースも繋げられる。
ギターやベースを直接挿すためのHi-Zにも対応してます!
ただ、キャノンXLR端子はないので、すなわちファンタム電源も送れず、つまりコンデンサーマイクの接続は出来ません。
本体ステレオマイク
これが便利!
豊富な入力端子はあれど、その場でとりあえずパッと録りたいこともありますよね。
そんなときは本体についているステレオマイクが活躍します!
DP-004本体前面にシレッとついてるこのマイク、なかなかいい音で録れます。
割と左右に離れているので、ステレオ感もバッチリです!
電池駆動
MTRとしてのDP-004の最大の特徴かも?
電池駆動するんです!
これにより本当にどこにでも持っていけます。
最大9時間の連続動作。
普通に使ってれば問題ないでしょう。
電池なくなりそうだったら近くのコンビニで買ってくれ、単三電池4本だから!
これだけ便利なので、逆に電源アダプターは別売りなので注意www
UNDO/REDO機能
便利な時代だ……
UNDO(アンドゥ)とは、
「今の操作やっぱなし!」
という機能です。
間違って隣のトラックに録音してしまった、間違って消してしまった、
もうこんな経験は何十回としています。
そんなときには慌てず騒がずUNDOボタンを押しましょう。
直前の操作がなかったことになります。
一旦アンドゥしてみて「あれ、でもやっぱり合ってたわ」となったらREDO(リドゥ)を押しましょう。
アンドゥをなかったことにしてくれます!
これで操作ミスを恐れることなくガシガシ編集できるぜ!
アウトはミニステアウトのみ
まぁこれはしょうがない、アウトプット端子はイヤホンが挿さるミニステ端子が1系統のみです。
なので、このままスピーカーに繋いだりってのはちょっとだけ頼りないです。
もちろんミニステからの変換ケーブルを使えばミキサーやスピーカーへの接続も可能です。
現在は廃盤のため……
結構イチオシなこの製品ですが、残念ながら現在では廃盤となっています。
しかしその後継機種が今でも現役で生産されているので、
そちらを選ぶとよいでしょう!
後継機種はこの2つです。
DP-006
見た目はほぼ一緒、なのにこちらは6トラックの録音が可能となっています!
え、でも左下のノブの数変わらないけど……
でも実はDP-006では、
- モノラル
- モノラル
- ステレオ
- ステレオ
の合計6トラックという計算なんです!
これ結構理にかなっているというか、便利です。
パソコンからSDカード経由オケなどを引っ張ってきたときも結局ステレオだし、
前面のマイクを使うにしてもステレオで使うことが多いし。
そんなちょっと便利になったDP-006。
この値段だったら弾き語りアーティストとかは絶対これ買った方がいいね!
ハンディレコーダーと違ってギターと歌を別々に重ね録りできるわけだから!
DP-008ex
DP-008exともなるとやっぱりつまみの数が増えますね。
サイズもちょっと大きい221(幅)×44.3(高さ)×126.5(奥行き)mmの610gです。(それでも軽い!!)
なにがそんなに違うのか!
XLRマイク入力可能!
まずこれでしょうね、DP-004やDP-006ではついてなかったXLR端子が2系統ついてます!
そしてこの2つにはどちらもファンタム電源が送れます!
つまりコンデンサーマイクも2つまで接続可能です!
これはとても便利で、1つのオケを聴きながら二人同時にボーカル録音とか出来ちゃうわけです。
当然2人の声は別々のトラックに収録されるので、それぞれ別々の編集が出来るしバランスもあとから取れるし、片方だけ録り直しも出来ます!
やっぱり小型のMTRにコンデンサーマイクがしっかり繋がるってのはいいね!
ただ、この使い方の場合二人がモニターするときにちょっと工夫する必要がありますのでご注意。
だって相変わらずイヤホン端子1つしかないから。
そんなときはヘッドフォン信号を分配しましょう!
ベリンガーの激安ヘッドフォンアンプで!
内蔵エフェクト
DP-008exにだけある機能として、エフェクターを内蔵しているという点があげられます。
大きく分けて3つの便利な使い方があります。
- 最適な音量で録音するためのインプットコンプ
- 録った音源を綺麗に聴かせるエコー
- 最終的なデータの音圧を上げてくれるマスタリングエフェクト
どれも本格的なミックスでは必要不可欠で奥が深いエフェクトですが、
とりあえずちょっと選ぶだけで簡単にこれらのエフェクトがかけられます!
え、便利ww
まとめ:DPシリーズで簡単多重録音を始めよう!
いかがだったでしょうか。
結構楽しそうでしょ?ww
正直本格的にやろうと思ったらDPシリーズでは足りなすぎる点が出てきます。
でも、とりあえずちょっと録音したいってときはめちゃめちゃ便利です。
1万円台でこの機能だから。
是非みなさんもお試しください!
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!