こんちは〜萩原悠でっす〜。
日本でおこなってたDTMや作曲の講師を、台湾来てから続けておりますよ。
言葉の壁はあれど、意外となんとかなるのは音楽自体が公用語だからですね。
その点では助かっております。
さて、今日は割と多い質問である
「結局のところキー(調)ってなんですか」
というものに答えていきたいと思います。
最後まで読んでもらえればきっと理解してもらえると思います!
張り切っていきますぞー!
キーとは 使われているスケールから割り出される曲の方向性の1つ
…わかんないですね。
言いたいことはなんとなくわかるけど、イマイチ理解は出来ない。
そんなとこじゃないですか?
ってことで、分解して考えてみましょう!
キーが指し示している要素、大きく分けるとこの2つです。
1・どの音がリーダーになっているか。
2・どんな音階が使われているか。
2・どんな音階が使われているか。
そうやってわけて考えるとわかりやすくないですか?
ってことで、1つずつ見て行きましょう。
1.どの音がリーダーになっているか
リーダーってなんやねん。
でもまさにこの言葉が僕の中では一番しっくり来るんだけど…
文章にするとややこしくなるため、メインの音ってことで“主音”としましょう。
主音とは、他の全ての音から絶対の信頼を置かれている存在です。
a.主音が出てくれば一番安心するし、
b.他のどの音も主音からの相対的な評価によって役割が与えられ、
c.そして全ての旋律は主音に向かって解決しようとします。
個人的にはすごくうまくまとめた気がするんだけどどう?
まだわかりにくいかな?
特に大事なのは上記のcですね。
メロディは一旦始まったらいつかは終わります。
それは1曲とか長い意味じゃなくて、ワンフレーズごとって意味で。
フレーズは主音で終わるのが一番安定する…というより、
ここが多分不思議に思うとこだと思うんだけど、
知識のない人が適当にメロディ作ってもフレーズの終わりが主音になるんですよ。
それくらい強い引力を持っているリーダーなので、聴いた感じもとっても安心。
なので曲の一番最後が主音や主和音(=主音のコード)で終わると
「あ〜終わった〜いい曲だった〜!」
と、金曜夜の風呂の中みたいな声で言いたくなります。
しかし音楽ってのは安心するのがいつだっていいわけではないので、
「主音とは曲の(orフレーズの)最後の音だ!」
とかいう主張はもう300年くらい古いのだよ。
本当はここで導音や属音が如何に主音に行きたがるかって話を具体例を上げたりして説明したんだけど、
そうしてるとやたら長くなってしまうのでまた今度ね。(最近こればっかり)
2.どんな音階が使われているか
これの説明をするためにはもしかして
音階ってなぁに?
の説明をしなきゃいけないかもしれない………
リクエストがあれば今度やりますww
ここで書くとホント長くなるからさ、今は簡単にだけ書きます。
長調と呼ばれる並び方なのか短調と呼ばれる並び方なのかの二択
これだけでいいです!
長調ってのはメジャーで短調ってのはマイナーなんだけど…
これもリクエスト次第で別記事化だな。
今はとりあえず並び方が違うんだってのと、
メジャーは明るい響きがする、マイナーは暗い響きがする
というところを覚えて下さい。
ちょっとだけその響きの差の理由を説明しますね。
まずは長調から
ド〜 と最初の音を鳴らすとします。はじめの一歩ね。ちなみにこれが前述の主音です。次に
レ〜 と鳴らします。一歩前進した感じになりますよね。そして次の
ミ〜 に続くと。
このとき、ドとレ、レとミの間隔は同じなんですよね。同じだけ上昇している。
このド-レ-ミの間隔の特徴を持つスケールが長調なんです。
対して短調では
ド〜 と同じように最初の音を鳴らします。主音ですね。次に
レ〜 と鳴らします。この一歩進んだ感じも長調と同じ。そして次の
ミb〜 がさっきより低い。
つまり、ドとレの間隔が1音分、レとミbの間隔は半音分なんですね。さっきより元気に上昇しません。
このド-レ-ミbの間隔が醸し出す暗さ、この暗さを持つスケールこそが短調なんです。
どうですか、意外と簡単に長調と短調の違いがわかりそうでしょう。
つまりこういうことが言えるんです。
スケールは全部覚えなくたって、1つめと3つめの間隔だけでわかるんです。