どうも、ステージに立ったりPA卓に入ったりしてる萩原悠です!
今や全然珍しいものではなくなったワイヤレスマイク。
Wi-FiだのBluetoothだのでいろんなものがワイヤレスになっていく時代に、
ライブなどで使うマイクもまたどんどんワイヤレス化が進んでいます。
ここではそんなワイヤレスマイクのメリットとデメリットをまとめてみましょう!
ワイヤレスマイクのメリット
ワイヤレスマイクの最大のメリットはなんと言ってもその名の通りワイヤーがないこと!
これはやっぱりすごいことで、
線で繋がってないと音が伝送出来なかったのに、その線がなくなったというのはとても偉大です。
それ故にこんなメリットがあります。
ひっかからない絡まらない
![](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
マイクは手で持って口元にあるため、
そこから常に線が別の機材へと繋がっているというのはなかなかの制約となります。
だって、ボーカリスト自身は動き回りたいけれど、
ケーブルが手元から重力に従って真下に落ちて、そこからミキサー卓やらマルチボックスやらまで引回すということは、
モニタースピーカーやマイクスタンドにも引っかかるし、
メンバー同士立ち位置を入れ替わったら戻るときにも気をつけないと絡まってしまいます。
これら全部解消されるとなったら、ライブ中のストレスが一気に軽減されますよね!
ワイヤレスマイクを導入したい方のほとんどがこの部分のメリットを手に入れたいのでは?
長さの制限がない
![YUU_0283.JPG YUU 0283](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
なくないけどね!
しかし、普通のギターシールドやマイクケーブルが3メートルや5メートルなのに対して、
ワイヤレスは10メートルだったり50メートルだったり、
かなり遠くまで届きます。
ステージの端まで行きたいけど届かない、
そんな悩みがワイヤレスなら解消されますね!
断線しない
線で繋がっていないので、物理的な断線故障とは無縁です。
まぁこのあと紹介する”電波が繋がらない”というデメリットを持っているとも言えるんですけどね。
ワイヤレスマイクのデメリット
では、ここからはワイヤレスマイクを使う上で注意しないといけないデメリットの紹介です。
音質が変わる
それまではケーブル内部の電線を通して伝えていた音声信号を無線化して飛ばしているので、
やはりそれなりに音質は変わります。
特にアナログ転送方式のものは高域に劣化が見られ、その分少し暗めの音になります。
対して、デジタル転送方式のものは高域の劣化が解消されていますが、
少し音が固すぎるということもあり、耳に痛いサウンドになることがあります。
各社がそれぞれの方法で出来るだけ自然な音質になるように改良を続けているため、
現在ではかなり解消されています。
SENNHEISER G4 SKM 100-S/835
posted with カエレバ
電波干渉による音切れ
ワイヤレスマイクの最大のデメリット、不安要素がこちらです。
やはり線で繋いでるときほどの安定性はなく、
距離や障害物による音切れ、環境内のWi-FiやBluetoothなどの電波との干渉などもあり、
普通に使えてたのに急に音が出なくなるということもあります!
これについても各社がアンテナを増やしたり複数の周波数で転送したりと試行錯誤しているところです。
免許が必要なものもある
これはA型帯無線というものですが、一般的に素人が買えるところに売ってるものではないので、
とりあえずそんなものもあるよ的な紹介だけに留めておきます。
普通に売ってるのはほとんどがB型帯か2.4GHz帯のはずです。
同時使用数に限りがある
音楽機材用のワイヤレスに使える周波数帯は電波法で決められています!
そのため、同時に使える道の数が決まってしまっていると言えます。
2.4GHz帯ならうまくやれば二桁数いけますがB型帯では6本程度が限度で、
これを超えると電波干渉、ノイズになったり接続が断たれたりしてしまいます。
電池が必要
無線でやりとりするということは、そこに電源が必要になります。
つまり、電池が切れたら音が出ないということです!
ライブ中に電池が切れたりしたら一巻の終わり。
電池残量には気をつけましょう!
本体にリチウム電池が入ってて充電するスタイルの製品と、
乾電池を入れて使うスタイルの製品があります。
ランニングコストがかからない充電式を良しとするか、
はたまたコンビニとかで簡単に手に入る乾電池式を良しとするか、
ここは意見の分かれるところですね。
物によっては免許が必要
A型帯無線というものだけは、使用するのに免許が必要です。
が、実際にA型帯はその辺で普通に売られてるものでもないので、今はじっくり勉強しなくても良いです。
皆さんが普段目にするワイヤレスはほとんどがB型帯か2.4GHz帯なはずです。
値段が高い
最近では随分安くなりましたが、
それでもやはり普通にマイクケーブルを買うよりかは値段が高いです。
まぁ、動線を束ねて周りをゴム材で補強したケーブルより高価であることは当たり前ですし、
マイクと送信機と受信機のセットなわけだから、これくらいは当たり前ですね!
あれ、そう思うとめっちゃ安いんじゃね?笑
ワイヤードマイクのメリット
![](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ここまで来て、改めてワイヤードマイクのメリットをまとめておきましょう。
- チャンネル数が実質無限
- 線で繋がっていることの安心感
- マイク部分だけ気軽に付け替え、買い替えが出来る
こんなとこでしょうか。
![写真 2018-11-15 16 07 35.jpg 写真 2018 11 15 16 07 35](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
結構現場ではこの使い勝手の良さはまだまだ優位で、
ステージ上がケーブルでごちゃごちゃになってしまうとは言え今後もワイヤードマイクの活躍は続くでしょう。
また、ワイヤードマイクを使いこなす様もまた、ボーカリストのかっこよさと言えるでしょう。
![407A5049_1.jpg 407A5049 1](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
まとめ:ワイヤレスを賢く使おう!
ワイヤレスマイクは取り回しも良く便利である反面、
まだ少し不安要素も残っているので、
どうしてもワイヤレスにしたい場合だけ導入するで良いと思います。
むしろワイヤレスとワイヤードの両方の良さを知っていることこそが、
ワイヤレスマイクを一番有効に使えるんじゃないかなと思っております。
ってことで、今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
オーディオテクニカ
引き続き“ワイヤレスマイス導入完全マニュアル!”をご覧くださいませ!
![](https://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)